RocBox 2

自分の持っているR&B、Rapアルバムを聴いての感想を偏見で綴る。音楽に関する知識はほぼ無し、雰囲気で語る。

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プロフィール

Queen

Author:Queen
生年月日:1983年11月28日
星座:射手座
性別:男
血液型:A型
趣味:古典的推理小説読書
    黒音楽に浸る

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Nicki Minaj「Pink Friday: Roman Reloaded」
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怪物と化してHip Hop界を食い荒らしているキュートな悪魔こと(褒言葉)、Nicki Minajの通算二作目となる『Pink Friday: Roman Reloaded』を御紹介。多くの客演で名を馳せて、満を持して放ったデビュー作『Pink Friday』も上々の出来で、次回作への期待を繋げたNicki Minaj。そんな中でなんだかサラリと発売をアナウンスされ、ちょっと前作の続編なミニアルバム程度のものかと思われた本作『Pink Friday: Roman Reloaded』、蓋を開ければ大容量の歴としたフルアルバムでした(陳謝)。本作はそのタイトル通り、NickiのオルターエゴであるRoman Zolanski(Nicki Minajとは双子らしい)に焦点を当てたらしいのですが、こういう話は難しくて僕には分かりません(素人)。
それでは簡単にいきます、膨大な曲数ですし・・・・・・まずはカトリックからバッシングされたパフォーマンスも話題となったBlackout制作の「Roman Holiday」で幕開け、もうスタートからドカッドカッと規則的に鳴るビートにジャングルチックなアグレッシヴなビートの応酬、その上を転げ回るようにラップし歌い上げるNicki Minajのクレイジーっぷり。続くHitboy制作の「Come On A Come」はうわずったゾワゾワ系のゴーストチックな電子音に乗せて、まるで聴き手を馬鹿にしたようなNicki Minajの歌フックが気持ち悪くも面白くなってしまう一曲。鍵盤一音をコツコツ叩き回してから上げて落とすというメロディラインを、延々と繰り返す事で余計に狂騒感覚を煽って病的な気持ちにさせる「I Am Your Leader」もHitboy制作で面白い。Nicki Minajだけでも手に負えないのに、そのうえクマ髭ボスことRick Rossはボムを落とすし、ヤクザな二枚目Cam'ronまで出て来てクールにやさぐれるんだから鉄壁です(卒倒)。洞窟内でポップする様な電子音の水滴っぽい響きがじわじわ浸透する「Beez In The Trap」はKenoe制作、売れっ子の2 Chainzも揃ってズルズルな悪どいラップで聴き手の感覚を引きずり降ろして次第に麻痺させるトラップチューン(霞)。Ryan & Smittyが共同制作した「HOV Lane」はとにかくウルサイぐらいにドカドカベタベタと電子音が四方に飛び散るバウンスチューン(揺)、Nicki Minajの人形チックに表情を硬くして無機質に進めるラップもオモロい。後ろで鳴り止まない警報みたいなビープ音と、その上からどっさり被さる硬質でハードな打ビートがヘヴィー過ぎる「Roman Reloaded」。引き金を引いて飛び出す凶弾みたいなNicki Minajのバンバンなフロウは尖っていて刺さりまくり、それを絶妙な塩梅で舐め回しまろやかさを演出するLil Wayneの奇怪な爬虫類フロウも抜群のスパイス。NasにDrakeにYoung Jeezyという種々雑多ながら正統派なMCで固めた「Champion」、T-Minusが制作したちょっぴりアジアンな滑らかさと鮮やかさが滲む麗しいオリエンタルメロディもかなり秀逸ですね(流石)。その色彩の緩やかな変調にあわせて巧者な男ども三人のフロウが流れる情景は圧巻の一言だし、それらを繋ぎ止めるNicki Minajのエモーショナルでしとやかなヴォーカルが艶やかでたまりません(夢想)。Andrew "Pop" Wanselが制作(Oakも関与)したぼんやりとカラフルなライティングシンセが眩く彩るドリーミーメロウ「Right By My Side」、ここではありそうでなかったChris Brownが客演参加。ここで驚くのがNicki Minajのポップヴォーカルの才能で、Chris Bownと並行して歌っていても遜色無し、フックでのマッタリとグラインドしながら曲線を描くロボットぽいカクカクしたヴォーカルも可愛い。M.E. Productionsが制作した「Sex In The Lounge」ではLil Wayneと共に、なんとあのBobby Vが参加するという飛び道具(嬉)。キラキラと眩く煌びやかな電子鍵盤音の跳ねるようなメロディに、Bobby Vの甘酸っぱくてフレッシュな歌声が響いて胸をキュンとさせる流麗ミッド、Nicki ManajもLil WayneもちょっとBobby Vに喰われ気味なほどに良い味出しています。RedOneにRami、Carl Falkが制作したシングル曲「Starships」は、波しぶきをあげるようにスプラッシュする電子音のウェーブに乗っかり、Nicki Minajのオバケみたいな奇怪キュートなフロウがサーフするホットなアッパー。最初この曲を聴いた時はそこまでピンと来なかったけれど、それも数回聴くとこのザッパーンと押し寄せて来るキラキラポップ感が心地良くなっちゃって。同じくRedOneにRami、Carl Falkが制作した「Pound The Alarm」も、ビカビカと派手に輝くシンセサイザーがジグザグに折れて交錯するテクノポップチューンで跳ね回ります。RedOneとAlex Pが共同制作した「Whip It」も電子音オンリーながらも、どことなくカリビアンな陽光温度なメロディラインが情感を生んでいる一曲で、それこそしなって打つ鞭みたいなNicki Minajの柔軟なフロウが冴えています。RedOneとJimmy Jorkerが共同制作したロボットサイバーな電光石火チューン「Automatic」も、その眩しいぐらいの明滅ライティングの中でNicki Minajのポリゴンチックなヴォーカルが機械的に旋律を奏でるキレキレのアッパーに。ドロドロと歪な曲線を描きながら垂れ落ちるシンセのメロディが毒々しい「Beautiful Sinner」はAlex Da Kid制作、ちょっぴりダークでソリッドなメロディにもNicki Minajのピンキーな歌声は違和感無くハマっています。久々のJ.R. Rotemが制作を担当した「Marilyn Monroe」は、繊細で綺麗なピアノ鍵盤のスルスルと解けるメロディに激しく弾ける様な打ち込みビートが絡んで、Nicki Minajの悲哀に満ちたドラマチックでエモーショナルな歌声が胸にジーンと響き渡る美しいバラード(感動)。Dr. LukeとCirkutが共同制作した「Young Forever」は、どこか和風な琴の音みたいな弦律がゆるやかに艶っぽく流れる華やかなミッドで、Nicki Minajの毒気の少し抜けたフローラルな歌声が素敵。再びAndrew "Pop" Wanselが制作を担当した「Fire Burns」も、すーっと消える様なミストラルな電子音がミステリアスでヒンヤリした感触を増幅させているスロウ。本作で最も異色なコンボとなったのが、あのBeenie Manを召還したKane Beats制作の「Gun Shot」。伸びやかで穏やかな温かいメロディはどこかJessie J「Price Tag」を思わせるライン、そのライン上をNicki Minajのふわふわと舞い落ちるようなタッチの花弁ヴォーカルが触れ、Beenie Manのトロピカルなヴォーカルが楽園感を加味させるナイスな合体技。本作からの先行カットとなったのがDJ Diamond Kuts制作の「Stupid Hoe」、四方八方にビートを散乱させて目まぐるしく暴れたビート重視のトラックは正にNicki Minajの独壇場(笑)。そこら中をビートでビシャビシャに汚しながら、眼をクルクルキョロキョロさせてモンスターチックにはしゃぐNicki Minajはハイテンションなのに冷徹。とここまでが本作の内容で、ここからはボーナス曲扱い。まずは既出曲ながらかなりエアプレイされた人気ぶりから必ず収録されると思った、David Guetta制作の「Turn Me On」。ゾクゾクする程にクールでスマートな四つ打ちのダンスビートに乗せて、Nicki Minajの急加速して突っ切るハイウェイにも似たヴォーカルがキレキレでやはりグッド。Dr. LukeとKoOol Kojak、Cirkutが共同制作した「Va Va Voom」もそのブンブンビートとどこか懐かしい70'sポップみたいなメロディがチープでキュート。Dr. LukeにBenny Blanco(要注目)とCirkutが制作の「Masquerade」もやはり懐かしい感触のエレクトロポップで、まったりと伸びやかスムージーなNick Minajの歌声がじんわり残ります。 

はいヤラレました、結局はNicki Minajが歌ってしまってもノらされてしまいました(撃墜)。何度かTwitter上では呟いたけれど、そもそもNicki Minajを普通のMCとして捉えていた僕が間違いでした(いや、元より狂人扱いしてはいましたが)。彼女は生粋のポップアイコンなんですね、下手すればRihannaに対抗できるぐらいのポテンシャルを秘めている気がする。Rihannaの尖っていてクールで研ぎ澄ました感性とはまた違って、まるで聴き手を無邪気に嘲りながら愛想を振り撒く暴れ回るという、およそ対極な立ち位置。なんだか喰われてしまうんだよなー、でなんだか心地良いという不思議さ。全体的に勿論やりすぎなんで、そこを好きになれるかどうか。もうNicki Minajにはこの路線を突っ切って欲しい(可愛)、と思っていたら次回作でいきなり方向転換してハードコア路線に立ち戻ったりして、そういう戦略的な一面もありそうで怖い(震)。リリースされた時期もちょうど良かった、これを冬に聴いていたらまたちょっと感想違ったかも。これから青空と海を見にドライブに出掛ける季節、きっとお供にしちゃいます(必須)。


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Lisa "Left Eye" Lopes「Eye Legacy」
Eye Legacy

伝説となる寸前だった女性グループ、TLCの一員でありMCのLisa "Left Eye" Lopesの没後に発表された『Eye Legacy』を御紹介。休暇で訪れていた中米ホンジュラスで、Lisa "Left Eye" Lopes(以降はLeft Eyeと表記)が乗った車が木に衝突、30歳という若さで亡くなったLeft Eye。その悲劇的な事故が起きたのが2002年4月25日、日付が変わりましたが十年前の昨日だったのです(涙)。くりっとした眼がキュートで(左目を細める癖があったのが、その名前の由来だった様な)ありながら、恋人の家をに放火したりメンバー間に亀裂を走らせたりと、お転婆な印象も強いLeft Eyeは当時も今も人気者ですね。
という訳でさらさらと内容を触れておきたいなと・・・・・・音源としては未発表だった録音から、唯一のソロアルバム『Supernova』のヴァースも使われていますね。まずはThe Heavy WeightsとMarcus DLなる人物が共同で制作を担当した「Spread Your Wings」、ストリングスがゾクゾクする程に重厚に荘厳に練られた一曲で、本作の幕開けにはバッチリなのではないかと。SurefireとMarcus DLが共同制作した「In The Life」では、あのBobby Valentino(現在はBobby V)が客演参加という嬉しい驚き。ポカスカと乾いて透かして鳴らすパーカッションのトロピカルなメロディは、キュートだけどどこか刺々しく刺激的なLeft Eyeの小悪魔ラップと、Bobby Vの甘酢っぱくて清涼なヴォーカルと相性抜群で聴き易い(褒)。同じくSurefireとMarcus DLが共同制作した「Legendary」は、どことなくEminemチックな殺伐として廃工場っぽいスクラップ的シンセが重たく圧しかかる一曲。細くて華奢なLeft Eyeなんですが迫力は充分で、トラックに負けないタフなラップでビリビリ刺激します。再びThe Heavy Weightsが制作を担当した「Let's Just Do It」では、Missy ElliottとTLCが客演参加という興奮間違い無しのコンボ技が炸裂します(鉄板)。ピコピコと流麗に明滅しながら垂れ落ちる電子音のメロディがサイバーチックで、正にTLCが活き活きしそうなトラックでグッド。しっかしもしまだLeft Eyeが生きていたなら、絶対にMissy Elliottとかなりヤンチャでクールな暴走曲をやっていただろうと妄想してしまいますよね(T-Bozに正統派でスレンダーな楽曲をMissy Elliottが提供するのも夢だ)。「Block Party」はSurefireとMarcus DLが共同制作、ここでは現代の問題児であるLil Mamaが客演参加。「Listen」はAndrew Laneが制作の冷たく尖ったアイシーな一曲で、エッヂの効いたLeft Eyeの睨みつけるようなラップがグサグサと鼓膜に突き刺さりますね。ChamillionaireとBone Crusherというなんとも曲者揃いな戦線を張った「Bounce」も素直に面白い、SurefireとMarcus DLが共同制作のベタベタでドロドロ泥臭い電子音クラブバンガーチューンに、すばしっこいChamillionairとのしのし歩き回るBone Crusherとゲテモノな魅力が爆発しています(褒)。僕的に一番楽しみだったのがSurefireとMarcus DLが共同制作で、あのWanya Morris(Boyz II Men)が客演参加の「Let It Out」、悲しく繊細で今にも壊れそうなピアノ鍵盤の透き通ったメロディがたまらないし、タフに撥ね除ける様にラップするLeft Eyeを、温かくギュッと包み込む様なWanya Morrisの情感溢れる美声が胸を打ちます。しかしそれをも凌駕するような完璧な仕上がりとなったのが「Through The Pain」、なんとRyan TobyとClaudette Ortiz(共にCity Highのメンバー)が揃って参加しているのですから(失神寸前)。ピアノ旋律を軸にしつつも胸の鼓動にも似た熱く迸るビートが活きたミッドで、優れたシンガーであるRyan TobyとClaudette Ortizの澄み切って輝く美しいヴォーカルが潤いたっぷりに仕立てています(素敵)。SurefireとMarcus DLが共同制作の「Forever」は木漏れ日みたく優しく光るメロディにハンドクラップを散りばめたアコースティックなミッドで、Add Vocalを務めるKallil Giovanniなる男性シンガーのソウルフルでシャイニーな歌声が最高です。Andrew Lane制作でクルクルヒラヒラと舞い踊る様なギター弦の細いメロディが華やかな「Neva Will Eye Eva」も、途中でロック調になったりととても奇天烈なんだけどクールにまとまった一曲で良し。既出曲をよりスロウにメランコリックで哀愁たっぷりに仕上げた「L.I.S.A」は、原曲となる「Let Me Live」を知っているとより旨味も倍増するであろうRemix的な一曲。ここからはボーナス曲扱いで、原曲に流麗で煌びやかなストリングスを重ねる事でお姫様チックな綺麗さが眩い「Let's Just Do It (Remix)」、テクノポップなギラギラメロディに乗っかりLeft Eyeが電光石火に斬り込む「Crank It」の二曲を収録。
本作にはあともう一枚DVDが付属しておりまして、そこにはほぼプライベートなLeft Eyeのリラックスした表情が撮影されていて、貴重といえば貴重な映像集となっております。でも出来ればPVとかライヴ映像なんかを収録して欲しかったというのが本音、まあ我慢。しかしLeft Eyeが鼻歌を口ずさむシーンがあるのですが、結構しっかり音程とれていて上手かったのがちょっと驚きでした。

没後のアルバムとなると、アーティストの意向が汲まれない(汲めない)事から敬遠されがちなんですが、このアルバムは普通に良い出来映えでした。Left Eyeはソロでアルバム『Supernova』を一枚発表していますが(レーベルと揉めて全米でのみ発売されなかった筈)、その『Supernova』よりももしかしたら仕上がりはスマートなのではないかと(惜)。でもやっぱり『Supernova』を聴いてからこちらを聴くのをお薦めします、Remixっぽい感じで違いを楽しむと乙かもですね。没後作品だからといって食わず嫌いせずに、彼女の命日をキッカケに貴方も聴いてみては。Lisa "Left Eye" Lopes、御冥福を御祈り致します。


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Nicki Minaj「Pink Friday」
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多くのアーティストからの客演依頼が殺到、2010年大躍進を遂げたNicki Minajの待望のデビューアルバム『Pink Friday』を御紹介。Nicki MInajはあのLil Wayne率いるYoung Moneyの一員、という事でDrakeにNicki Minajにと物凄い勢力を誇っている現状のYoung Money軍団。この『Pink Friday』は発売から11週を経てBillboard Album Top 200で首位を獲得、これはEveの『Let There Be Eve...Ruff Ryders First Lady』以来、実に十二年振りの快挙という事でその凄まじさは計り知れるかと思います。僕としても女性MCでこれだけ興奮したのは久しぶり、本当に圧倒的な存在感です。
それでは簡単にですが内容を触れてゆきますと・・・・・・まずはKane Beatzが制作を担当した自己讃歌「I'm The Best」で幕開け、これがストリングスの効いたなんともドリーミーで滑らか且つ華やかなメロディで美しい。ピンク色の髪をなびかせるNicki Minajのイメージをそのまま具現化した様なお人形さんトラックで、Nicki Minajの可愛くも強気なラップが牙を剥きます。続いてが早くも本作の注目曲となる、あのEminemとの共演が実現したSwizz Beatz制作の「Roman's Revenge」。いかにもSwizz Beatzらしいギザギザした鋼鉄ビートを縦横無尽に叩き散らすシンプルなトラック、これだけ少ない音数で重厚感を生み出しているSwizz Beatzに敬服。そんなシンプルビートの上で好き勝手に暴れ回るNicki MinajとEminemの拮抗した舌戦が凄い、Eminemのあの毒気づいたキレキレのラップもさることながら、低音や音飛び加工を施したラップでクルクル表情を変えるNicki MInajもやはり只者ではありません(強烈)。どちらもそれこそ竜並みに火を吹いています、クレイジー過ぎる一曲で満足。要注目のProducerであるSeandrae "Mr. Bangledesh" Crawford制作の「Did It On'em」も奇天烈、ブアーーンブアーーンとねちっこく陰湿に響き渡る低音トラックに、Nicki Minajのほぼ呪文に近いグルグル系のべったりラップ(ここでも音飛びする様なあのつんのめる加工が効いている)が耳に残ります。Drew Moneyなる人物が制作した「Right Thru Me」はスーッと煌びやかに流れて浸透してゆく流麗なシンセが心地良く優しい、フックではNicki Minajも可愛く伸びやかに歌い上げています。J.R. Rotemが制作を担当した「Fly」ではRihannaが客演参加、柔らかでほがらかな丸みのあるシンセメロディが緩やかに流れ、そこにRihannaの妖艶で気持ち良さそうに舞い上がるヴォーカルがたまらない(溺)。こういう可愛いくメロディアスなトラックはNicki Minajに似合わない気がします、ちょっと単調に攻め過ぎている気も。心拍音に似た機械音の連なりにエモーショナルなNicki Minajのヴォーカルがすごく胸を打つ「Save Me」、制作はPop WanselとOak(!)の共同制作。“今度はあなたが私の事を守ってくれない?”と繰り返すフックが切ない、途中で急速にピッチを上げるドラムスビートが、二人の緊迫した状態を巧く表現する素晴らしいエッセンスに。本作からのシングルだった「Moment 4 Life」はT-MinusとNoah "40" Shebibが共同で制作を担当、客演にはレーベルメイトのDrakeが参加。少しオルゴールに似た繊細なメロディにドカッドカッと力強くキックするビートが熱っぽいドラマチックさを演出、どこか少し物悲しいメルヘンチックなこの流麗旋律にNicki Minajの悪魔っぽく可愛いラップがすごく似合っていて、聴いていてどんどん惹き込まれます(術中)。そして本作からの先行シングルとしてヒットしたのが「Check It Out」、The Buggles「Video Killed the Radio Star」をベッタリと下敷きにしたのはwill.i.amで客演でも参加。これだけ直球で王道ポップをやってのける二人の度胸に完敗、そしてこのベタベタなキャンディーシンセメロディがすごく二人にお似合いなんです(瞬殺)。下手すると一本調子になりそうなんですが、表情豊かに聴き手を小馬鹿にしてニッコリ笑うNicki Minajiとロボットに徹したwill.i.amのコントラストで全く飽きない素晴らしい仕上がりに(賞賛)。再びDrew Moneyが制作を担当した「Blazin」ではKanye Westが客演参加、これがまた徐々に熱を帯び上昇してゆくすごく情感溢れる恍惚系のトラックで、Nicki Minajの可憐な声での“ぶれいじん♪”がほのかに鼓膜に響きます。「Here I Am」は再びSwizz Beatzが制作を担当、サンプリングにJohn B「Red Sky」を使用しています。ブーーッと加速し唸りを上げるエンジンに似たシンセ、どこか退廃的で荒涼としたメロディが冷たく美しい鋭さ光るトラックは流石。Nicki Minajの冷静に淡々と繰り出すフロウも最高に冴えていて、すごく線の細い柔らかさが印象的でやはり表現力が突出している。未来の自分への気持ちを宛てた「Dear Old Nicki」はKane Beats制作、ひらひらと優雅に流れるピアノ旋律もすごく綺麗だし、フックでのNicki Minajのヴォーカルも華やかなドリーミーチューン。指スナッピンにポワンポワンと優美に響くメロディがメリーゴーランドの様にゆっくり回る「Your Love」はPop WanselとOakが共同制作、このおとぎの国みたいなメルヘン調もNicki Minajにかかれば、違和感無しの胸キュンラヴソングに。最後を飾るのはDrew Money制作の「Lost Chance」でUK出身の女性シンガーNatasha Bedingfieldが参加(意外)、ちょっぴりギター弦のエッヂが効いた爽快ロックチューンで、突き抜ける様なメロディがミントの様に心地良いアッパー。ふんわりピコポコ響く電子音に時折跳ねる曲線メロディが病み付きな「Super Bass」、制作はKane Beats(ソングライトにEster Dean)が担当。これも色彩豊かに華やかに輝く万華鏡チューンですごくドリーミー、ここで聴かせるフックでのNicki Minajの撃ち抜く程にカワイイ歌声がもうたまらない(必殺)。泥臭いダーティーなロックサウンドから転調し、サイレンけたたましい警報トラックへと様変わりする「Blow Ya Mind」はThe BlackOut Movementが制作。この一気に沸点を迎えるバキバキ暴れ回るトラックは中毒性高い、これぐらい派手にぶっ壊れた方がNicki Minajには丁度良いかも。Papa Justifi制作(Co制作にはOak)のエキゾチックな民謡っぽいトラック「Muny」、ごちゃごちゃ混ぜ込んだビートに合わせて繰り返す“むんむんむに♪”が耳に残る(洗脳)。とここまでが一応本作の内容で、国内盤にはさらにボーナス曲4曲が収録されています。まずはSwizz Beatzが制作の常夏トロピカルなカラフルビート「Wave Ya Hands」、これは一昔前の全盛期の頃のSwizz Beatzを彷彿とさせるトラックで逆に新鮮に感じました(懐)。続いてもSwizz Beatzが制作したピュンピュン光線が飛び交う中を、硬質なドラムスビートと共にひたすら突き進む宇宙浮遊曲「Catch Me」も面白い。アメリカンロックのど真ん中をどっしり歩く「Girls Fall Like Dominoes」、制作はJ.R. Rotemが担当。最後を締め括るKane Beatz制作の「Bedrock」は、 Lil WayneにGudda GuddaにNicki MinajにDrakeにTygaにJae Millz、それからLloydという豪華なYoung Money面々が揃い踏みしたマイクリレー曲。

うん、やはり魅力たっぷりの実力で安心しました。ちょっとポップ寄り過ぎるのかなとも思いました、もうちょっとクレイジーにぶち切れた狂想曲的なものを期待していたのですが。でも良い意味で裏切ってくれて、そのお人形さんっぷりを巧く活かした、可愛くもどこかこちらをあざける様なラップスタイルは病み付きです(歌もなかなか上手かった)。このぶりっ子クレイジーなキャラクターは唯一無二、女性MCの中でも抜きん出たキャラを確立したのは大きいです。オールラウンドでオールマイティな方に聴いてもらえそうな、そんなポップさが美味かった一枚ですね。今度は思い切りダークかハードコアにしたら、また振り幅大きくて面白いかも(期待)。これを機にまた女性MCが盛り上がると良いですね、Nicki Minajの登場は本当に大きな意味があると思います(抜群)。

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The Floacist「Floetic Soul」
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ネオソウルを代表するA Touch Of Jazzの一員として活躍した女性デュオFloetry、そのFloetryの片割れであるNatalie StewartがThe Floacistのデビューアルバム『Floetic Soul』を御紹介。あのMichael Jacksonの後期の名曲「Butterfly」をFloetryのもう一方Marsha Ambrosiusがソングライトするなど、どちらかというとMarsha Ambrosiusが目立ちがちだったFloetryも現在は解散状態。かなり前からソロデビューが囁かれていたMarsha Ambrosiusよりも先に、Natalie StewartがThe Floacistとしてソロアルバムをドロップしましたね(意外)。FloetryではMarsha Ambrosiusが歌、Natalie Stewartがラップ兼ポエトリーリーディングを担当、この双方が溶け合うサウンドがすごく心地よくてたまらなかったので、このThe Floacistの作品もすごく楽しみにしていました。
それでは気になる内容を御紹介したいと思います……まずはJ.R. HutsonとKid Easyが共同で製作を担当したポロロンと奏でられる煌びやかな弦音が悩ましくも滑らかなスロウ「Breathe」、The Floacistの囁く様なラップとフックでの吐息混じりな柔らかなヴォーカルがすごくドリーミーでソフトな一曲にウットリ(惚)。続いてはKnow-1 Specialが製作であのRaheem DeVaughnを客演に迎えたJazzyなアダルトチューン「Keep It Going」、ザクザクと爪弾き奏でるアコースティックギターの音色に、ちょっぴりデジタルなシンセも曲線を描いて交錯する、なんともPhillyっぽいムードが漂うセクシーな一曲。Raheem DeVaughnのハイでシルキーなファルセットがすごく気持ち良くて、The Floacistとの相性も抜群、軽やかに運ばれるピアノ鍵盤の音と共にThe Floacistの言葉がふわふわと浮かび流れるオシャレ過ぎる一曲。Chris "Big Dog" Davisが製作の「Need You」、キラキラと輝く繊細なメロディにドリーミーでまろやかな膨らみを備えるメロディがキュート。プアプアと鳴るホーンが可愛くて、さらさらと流麗に流れるメロディに生温かいメロディに、フックでのThe Floacistのリラックスしたふんわりヴォーカルが抜けます。そして本作からの先行シングルとなったのがJ.R. Hutson製作の「Forever」、ここでは同じくPhiladelphia Soul系統のMusiq Soulchildが客演で参加(興奮)。ここではMusiq Soulchildも思い切り歌うという訳ではなく、そっとピッタリ寄り添う様にハーモニーを重ねるしっとりと繊細な極上スロウを完成させています(溜息)。チョコレートのような甘さの香るThe Floacistの艶やかで官能的な囁きがそっと鼓膜を刺激し、トロトロと徐々に夢の世界へと流れてゆく甘美な極上スロウラヴソング(惚)。続いてもJ.R. Hutsonが製作を担当した「You」、ピロロロロロと電子音が流星の様に弧を描きストリングスの上を滑るミッド。Philly仕込みのアコースティック感にこのシンセの使い方が粋でカッコ良く、途中ではトークボックスを使うなどしてより宇宙っぽいネオンライクな煌びやか曲に仕上がっています(素敵)。Know-1 Specialが製作の「Come Over」ではLalah Hathawayが客演参加。ちょっぴりダークでタフなメロディにポツリポツリと囁れ沈んでゆくThe Floacistの言葉、Lalah Hathawayのコクと深みのある歌声が静かにじわじわ広がる、これぞスポクークンワードだと感じさせられる奥深い深遠な一曲。Chris "Big Dog" Davisが製作したクラシカルなピアノ鍵盤ソング「What R U Looking 4?」、純白でクリアなメロディは静かなんですがフックでは少し華やかで色彩豊かなハーモニーメロディになっていて、The Floacistのそっと触れる様なヴォーカルにウットリしてしまう一曲(安息)。硬質なドラムスのカチカチビートにエレクトーンがビビビと細かく鳴る「Go Get It」はJ.R. Hutson製作曲、フックでのメロディ使いにちょっぴりTeena Marie「Ooh La La La」が使われていたり、淡々と斬り進んでゆくThe Floacistのエッヂーなラップなど、どこかLauryn Hillを髣髴とさせる最もHip Hopに近いクールな一曲。チキチキチキチキと細かいビートを刻みながら冷たく光るシンセ音を連ねる、OutKastやTLCを思わせる銀河系のサウンドがカッコイイ「Overtime」はJ.R. Hutsonが製作を担当。この曲ではThe Floacistが無機質に囁くリーディングがより機械的に聴こえ、不思議な感覚をより強くしています。やはりJ.R. Hutsonが製作の「Let Me」はThe Floacistのリーディングが吐息に近いマッタリさで浮かぶ、レイドバックしたナイスな一曲。Sound Brigade(Salem Brown、D.L 4.0の二人)が製作を担当した「The Stand」、流麗なピアノ旋律に鼓舞する様に躍動感のあるドラムス、朝陽の様に希望に満ち溢れた色鮮やかなシンセサイザーがそこに絡む、純白系のブライテスト曲に(素敵)。最後を締め括るのはChris "Big Dog" Davis製作の「Alright Then」、トランペットの音色が悩ましくセクシーに響き渡るオシャレで色っぽいナイトチューンで、The Floacistの撫でる様なヴォーカルがくすぐったい官能曲。

ああああああ素敵、とにかく聴けば分かるグッドミュージックで御座います(溺愛)。ポエトリーリーディングなどというと少し敬遠されがちかもしれませんが、普通にソウルミュージック好きな方ならスーッと入り込める一枚だと思います(Floetryが好きな方なら当然もっとすんなり入れます)。クレジットの最後にThe Floacistは“Neo Soul Is Alive...”と書き記しており、元相方のMarsha Ambrosiusは反対に“Neo Soul Is Dead”と語ったそうで、やはりもうFloetryが再結成する事は無さそうで残念な限り(涙)。ただこうやってThe Floacistのソロを聴く事が出来たのでひとまずは安心しました(Marsha Ambrosiusもそろそろソロアルバムが出ます)、しかもすごく愛とソウルの詰まった濃厚な一枚で大満足です(幸福)。ただ残念だったのは国内盤に歌詞対訳が付いていなかった事、せっかくの国内盤なのに解説のみというのは出来ればやめて頂きたい。詩の意味が分からないのは本当に辛いけれど、それでもこうやって日本に届いているのだから文句を言うのは我侭ですかね(反省)。オシャレでセクシーな恋人達のBGMにきっと大活躍するであろう素晴らしい一枚、聴かないのは絶対に損します。“もう私は立派な大人だ”と胸を張って言える方にはお薦め、未成年でもThe Floacistのこの魅力が分かれば、素敵な大人の感性を持っていると言えるでしょう(断言)。

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Trina「Amazin'」
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Miami出身の姉御肌がカッコイイ女性MC、Trinaの通算五作目となる『Amazin'』を御紹介。シーンに登場した時は自ら“Baddest Bitch”を名乗るだけあって、ちょっぴり汚いというか荒い印象が強かったTrina。しかし三作目となる『Glamorest Life』で一転し綺麗でゴージャスなTrinaに変貌、僕もその頃からTrinaの事を好きになりました。そしてドロップされた本作のジャケットではまるでBeyonce並みのゴージャスさを誇示、スッキリ綺麗なゴージャスなセレブリティぶりを発揮していますねぇ。
それでは肝心の中身はどうなっているかと言いますと……まずはSchifeとOhZeeが共同制作した「That's My Attitude」、シャキシャキな新鮮シンセをちょっぴり不気味に鳴らすじわじわ系の幕開け。そして先行カットされていたKeri HilsonとDiddyが客演参加した「Million Dollar Girl」が早くも登場、製作はCP Hollywoodが担当。キュートで煌びやかに跳ねる流麗な電子トラックがとってもラグジュアリーで輝いててグッド、それにTrinaのエロさの中になんか可愛さ感じるラップ&Keri Hilsonのキラリと光る光沢感溢れるクリスタルヴォイスが艶やかに飾る素敵な美の共演曲。Keri Hilsonは当然美人ながら、それに負けじと綺麗になったTrinaも凄い、Diddyはゴージャス感を煽っています(笑)。J.R. Rotemが製作を担当したピアノ鍵盤が滑らかで美しい「On Da Hush」は思わず溜息漏れる繊細な一曲、ここではShonieなる女性シンガーが歌フックを担当。こういうしっとりとオシャレに聴かせる流麗曲ではTrinaも少し力を抜いた優しいラップ、Shonieの香しい色気がまろやかに漂う素敵な歌声も華やかで好きです。DJ Frank E製作の「Dang A Lang」はサウスらしい浮ついた感じの電子ビートにレゲエ風味とヴォコーダーを効かせたレゲトン曲、客演にはLady Sawと話題の若手Nicki Minajが参加。Trinaとはまた違った子猫っぽい可愛さがたまらない魅力を放つNicki Minajが目立つ、そんなNicki Minajをサラリと起用するTrina姐さんの器のデカさも素敵ですねぇ(笑)。「I Want It All」ではあのMonicaが参加という鉄板なタッグ、製作はHitsquadなる人物が担当。クラシックピアノを優美に繊細に鳴らしたR&B寄りなピュアメロウなスローチューンで、Monicaの澄み切った歌声が胸を締めつけるほど切ない、ここではMonicaがTrinaを喰ってしまっている気もしますが、素敵な組み合わせで御座います。Blackout Movementが製作したビコビコサイバーな電子光線が錯綜するデジタルアッパーで、客演にFlo Ridaと男性シンガーのGit Freshが参加。こういう近未来な疾走チューンはFlo Ridaのライトでメロディアスなラップが当然光っててナイス人選、Git FreshもNe-YoとPleasure Pを足して割った様な甘酸っぱい歌声でスウィートでグッド。再びSchifeとOhZeeが製作したドンドカと重厚なビートが派手に鳴る「My Bitches」は、早回し声での小人連呼フックが耳にこびり付く遊び心満載なサウス曲。「By Myself」はあのJ.U.S.T.I.C.E. Leagueが製作という事で間違いなし、スーッと光りながら曲線を描く流麗で神秘的なシンセに、弾くようにエッヂの効いたドカドカビートが最高にクールな滑走ミッド。しかもここではTrinaがほとんどラップと言うより歌っていて、上手くはないけれどそのチョイスがトラックとの相性抜群でTrinaの新たなスタイルを確立しています。Bigg DとLambが共同で製作のAnquette「I Will Always Be There For You」使いの「Always」では再びMonicaとタッグ、カラカラと鳴る電子音がどこかオリエンタルな雰囲気を醸し出している伸びやかな天国曲。Trinaの単調に乗せる分かりやすいラップとMonicaの光り輝くクリスタルヴォイスが気持ち良く包み込んでくれるマイナスイオン曲(癒)。浮ついたピコポコ音とシリアスなメロディライン、唸る様に鳴るビートが重厚な「Currency」はYoung Yonny製作、鉄骨熊声のRick Rossとチロチロ舌出す爬虫類声のLil Wayne(Trinaの昔の恋人)という対照的な取り合わせも面白いんですが、豪華なトリプルの割に地味な印象は拭えません(辛口)。「Make Way」はMaxwell SmartとCozmoが共同製作、客演にはLyfe Jenningsが参加(驚)。宇宙空間を遊泳する様なマッタリとまろやかな奥行きあるシンセ曲の上をTrinaが滑り、Lyfe Jenningsのネッチリとソウルフルな渋声が織られた優美な一曲。「Let Dem Hoes Fight」は売れっ子のJim Jonsinが製作、客演にはDirty Money(DiddyとDawn Richard(Danity Kane所属)とKalenna Harperで結成)のKalenna Harperが参加。べコベコな電子音にノイジー声とホイッスルを鳴らしたガチャガチャテクノ曲、終盤ではインドっぽくクネクネするのも面白く(癖有)。Kalenna Harperもなかなか良い仕事しています、余談ですがDirty Moneyにも期待しています。CP HollywoodとKPARNが共同制作の「Showing Out」も素晴らしい仕上がりのアンドロイド曲で、詳細不明の男性ヴォコーダーフックが凛と響くスムージーな電子チューンでグッド。最後を飾るのはDVS Productionsが製作のピアノ鍵盤を撫でるしっとりとオシャレで艶っぽい優美曲「Capricorn」、ここではTrinaがラップと言うよりスポークンワードに近いスタイルを披露していてコレがバッチリキマってます(惚)。バックで謙虚に歌声を寄せるShonieが素晴らしい仕事っぷり、エンディングには最も相応しい構成の妙を感じる美曲。

このジャケットからも分かるように、初期のTrinaを(良い意味で)忘れさせるスッキリと流麗な美曲が揃った聴き易い一枚となっています。この大きな路線変更はこれまで獲得した男性ファンだけでなく、新たに多くの女性ファンを獲得する事に成功すると思います。なかなか綺麗な顔立ちだし(そして意外と小柄)、これからもっと楽しみな女性MCで御座います、これからもベテランの意地で頑張って欲しいですね。