RocBox 2

自分の持っているR&B、Rapアルバムを聴いての感想を偏見で綴る。音楽に関する知識はほぼ無し、雰囲気で語る。

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プロフィール

Queen

Author:Queen
生年月日:1983年11月28日
星座:射手座
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血液型:A型
趣味:古典的推理小説読書
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T.I.「No Mercy」
File:20101103-NOMERCY1

ATL出身にしてHip Hop界の王の座ギリギリまで登り詰めていた感のある、実力も顔も最高級なT.I.の通算七作目となる『No Mercy』を御紹介。元XscapeのTinyと結婚したのも束の間、夫婦揃って逮捕されるという悲しいニュース(残念)。しかも薬物の使用で刑務所に服役するという最悪の事態、リリース予定だった本作も『King Uncaged』から『No Mercy』へと題名変更を余儀なくされました。ハッキリ言ってもうT.I.はスターMCなのですから、こういうマイナスな要素は避けてほしいですね(残念)。この少し涙を拭う様なジャケットも意味深長、獄中で少し反省してくれたら良いのですが。
それでは紆余曲折を経た内容を御紹介します・・・・・・まずはKanye WestとKid Cudiという強烈MCを従えた「Welcome To The World」で冷たく暗く幕開け、制作は勿論Kanye Westが担当。ピアノ鍵盤を淡々と叩く無機質で神経質なメロディを悲鳴に似たヴォーカルが遮る、なんとも不思議なダーク世界に放り出される素晴らしい滑り出し。やはりここでの濁流の様に全てを飲み込むKid Cudiのフックが妙味、Kanye Westのエゴイストなラップも客演程度ならカッコイイと素直に感じます(天邪鬼)。Lil Cが制作を担当したMotownサウンド風の埃っぽいソウルメロディに電子鍵盤がビカビカと光る「How Life Changed」、男性シンガーのMitchelle'lと大物Scarfaceが参加。語り手Scarfaceの野太くしゃがれた声が混ざる事でよりズッシリと重みのあるドラマチックな一曲に仕上がっています、T.I.もこういう聴かせる哀愁スロウが巧いです。Chris Brownが客演参加した「Get Back Up」は意外やThe Neptunesが制作を担当、確かに小気味良く乾いた音を弾ませるパーカッションや、キラキラ輝く電子音の細やかなメロディなんかはThe Neptunesらしいのですが、そこに彼ららしい尖った感触がなくあくまでソフトでとろんと丸みのあるメロウに仕上がっています(惚)。この優美で柔和なメロディに合わせて、共に挫折を経験した二人が“ぶっ倒れたなら、起き上がってやれ♪”と鼓舞する成程な人選、しかしそれだけでなくロボット加工されたChris Brownのハイトーンヴォイスはお似合い。Smash Factory制作の「I Can't Help」ではRockoが客演参加、T.I.得意のザクザクと斬って捨てる早口ラップが辻風の如く吹き抜けます。Eminemが客演参加した「That's All She Wrote」はDr. Lukeが制作を担当、シリアスでジャキジャキなこの静かに燃える様なトラックはEminemの独壇場っぽくもあるけれど、やはり中々相性は良い様に感じる一曲。Terius "The-Dream" Nash×C. "Tricky" Stewartが共同制作の表題曲「No Mercy」、客演にThe-Dreamが参加しています。この二人が作った割にはとてもシンプルで殺伐としたメロディがグツグツと繰り広げられるスリリングな一曲で、この曲にはThe-Dreamが合っていない気もします。「Big Picture」は盟友のDJ Toompが制作を担当、ヘヴィーとライトが程よく混ざり合ったカラフルな一曲。再びLil Cが制作を担当の「Strip」はYoung DroとTrey Songzが参加、硬質なビートにギャギャギャギャと響く変テコな電子音が奇天烈。ここではT.I.よりもYoung Droの方が破壊力が有り目立っている、Trey Songzはいつものネットリ絡み付く妖艶なヴォーカルを披露。本作中でも最もカッコ良いと感じたのがJake One制作の「Salute」、シンプルにドラムスとエレクトーンの機械的な響きが並行する軍隊行進みたいな無骨さがカッコイイし、ただひたすら言葉を吐き出すT.I.が神懸かりな威力を発揮しています(痺)。再びThe Neptunesが制作の「So Amazing」は完璧に彼らの音、広大な空間内でこだまする様に響き渡る奇妙な音階の電子音、極力に音を削ったスカスカチューンが最高にクール。客演参加のPharrellと共にキメる“そあめいじん♪そあめいじん♪”を繰り返すフックもじわじわ効いてきて、最終的には耳からは慣れない中毒性の高さ(致死量)。冒頭の唸るホーンの音色でヤラれる「Everything On Me」はDanja制作、思い切りピッチを早めた感のある鋭く光るトラックは派手さこそないけれど、やはり鼓膜をガッチリ掴んで離さない魔法が随所にかけられています(流石)。“ばっ!ばっ!ばっ!”がやたら耳に残るT-Minus制作の「Poppin Bottles」はDrakeが客演参加、するもこのトラックではDrakeの魅力は存分に発揮出来ていない様に感じます(惜)。Jim JonsinとRico Loveが共同制作の「Lay Me Down」はRico Loveが客演でも関与、ビコビコビコビコ不穏に響きながら怪しく上下するシンセメロディのうろつき具合が気味悪くて病み付き。ただこういう奇天烈系のトラックではT.I.が二枚目過ぎてちょっと喰われている、逆にRico Loveの生気を吸い取られた様な無機質な合いの手はナイス。本作の隠れた目玉曲とも言えるのがあのAlex Da Kidが制作を担当し、あのChristina Aguileraが客演参加の「Castle Walls」でしょう(断言)。こういう悲しさが濃霧のように立ちこめる仄暗い冷たいシリアスなトラックと、女性シンガーの組み合わせがもはやAlex Da Kidの十八番(定番スタイル)として確立されましたね。Christina Aguileraがいつもの如く声を張り上げたり吠えたりしないのは物足らないですが、やはり彼女の寂しげで泣きそうな歌声に胸を締め付けられます。ここでは“King Of South”を自称するT.I.もすごく内省的な詩を吐露、孤独で寂しいスターの人間的な一面を覗かせます(佇)。とここまでが本作の内容で、国内盤にはこれらに加えて三曲のボーナストラックを収録しております。まずはTrackslayers制作の「I'm Back」、これはもう定番っぽいサウス重量級の一曲。続くDJ Toomp制作の「Got Your Back」では歌姫Keri Hilsonが客演参加、煌びやかなシャンデリア風のメロウチューンにKeri Hilsonの悩ましい“どんな事があってもずっとそばについている♪”フックが寄り添うラヴソング。最後を締め括るのもDJ Toompが制作担当の「Yeah Ya Know(Takers)」、ズッシリと重たい鉛玉の様な黒光りするロックチューンでなかなかカッコ良し。

う~~~ん、どうなんだろう、これまでのT.I.作品に比べるとトーンダウンしている気がするのですが(個人的見解)。別にプライベートでのマイナスな出来事が関係しているのではなく、あまりに客演が多過ぎて散漫になっている印象を強く受けました。勿論、中には素敵な化学反応を起こしているものもありましたが、どれもが予想範囲内な仕上がりだったかと思います。そういう意味ではT.I.もすでに安定期に突入しているのかもしれません(憶測)。王座を狙うT.I.だからこそかなり辛辣な言い方したかもしれませんが、期待を込めての意見でした、クオリティは当然高いので安心して聴いて頂けます(蛇足)。
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