RocBox 2

自分の持っているR&B、Rapアルバムを聴いての感想を偏見で綴る。音楽に関する知識はほぼ無し、雰囲気で語る。

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プロフィール

Queen

Author:Queen
生年月日:1983年11月28日
星座:射手座
性別:男
血液型:A型
趣味:古典的推理小説読書
    黒音楽に浸る

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Jay-Z「The Blueprint 3」
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誰もが認めるHip Hop界の帝王でありCEO、Jay-Zの通算十一作目となる『The Blueprint 3』を御紹介。あの悲劇の同時多発テロと同日発売だった傑作『The Blueprint』、その“Blueprint”シリーズ三部作の完結編となるのが本作、本当に待ち焦がれていました。本作はまずそのジャケットが凄く芸術的でカッコイイ、本作はジャケットワークにも中のブックレットにも一切Jay-Zが写っていないのも特筆すべき点(本作がキャリア上初)、Jay-Zを外して客観的にHip Hopを見詰めた作品だという意味なのでしょうか。あと本作ではExecutive ProducerにShawn CarterとKanye Westが名を連ねています、Kanye Westは裏方としては最高なんですがね(苦言)。
それでは2009年度最も重要な一枚の内容を御紹介……まず本作はゲストが多く、『The Blueprint 2』に次ぐ多さ。しかしこのゲストの起用法も従来のJay-Z手法、大体は主にフックのみを任せていて、そこが絶妙な匙加減。まず幕開けとなる「What We Talkin' About」、製作はKanye WestとNo I.D.でサンプリングにFrederic Mercier「Spirit」を使用。静かにじわじわと広がってゆくトラックに徐々に加速するJay-Zに興奮、客演にはEmpire Of The Sunの片割れLuke Steeleが参加。Jay-Zが皆に感謝を示す余裕満々の「Thank You」はKanye WestとNo I.D.製作、Marcos Valle「Ele E Ela」使いのまったり和やかなトラックにJay-Zが心地よさげにラップをかまします。本作の軸ともいえるのが話題曲「D.O.A.(Death of Auto-Tune)」、この曲には皆が一瞬でやられましたね(物議)。最近流行を超えて横行に近かったオートチューンに死の宣告を与え、黙祷を捧げた一曲、策士(エンターテイナー)Jay-Zの真髄を魅た気がします。No I.D.製作(サンプリングにJanko Nilovic and Dave Sucky「In The Space」)のエレキ弦にトランペットに硬質ドラムスが交錯する、生バンド感抜群のファンキータイトなトラックも、アンチエレクトロで真っ向勝負でぶっ飛んでます(一撃必殺)。前作『The Blueprint』で盟友Nasへの宣戦布告となった「Takeover」と同位置にあるのが、現行シーンに歯止めをかけた警告であるこの曲ですね(重要)。余談ですが途中でFreewayが“That's Too Far!”の一声を放ちます。そして続くヒットシングルとなったのが、殺伐とした行進系の歪んだトラックに合わせて“ここを仕切っているのは俺達だ♪”とRihanna、Kanye Westを率いて歌う「Run This Town」、製作はKanye WestとNo I.D.でThe Four Levels of Existence「Someday In Athens」をサンプリング。Rihannaのあの癖のある挑発する様な黒猫声(いや、黒豹声)がたまらないスパイス、あの毒々しい“えーえええええ♪”は耳にこびり付く。Jay-Zの地元であり“夢の叶う街”New York、そんなN.Y.の光と影を綺麗にスケッチしたのが「Empire State Of Mind」。製作はAl Shuxなる人物でサンプリングにThe Moments「Love On A Two Way Street」を使用。単調なピアノ鍵盤の鳴りのループに合わせ、Jay-ZがN.Y.の情景と共にまるで散歩するようにリズムを取ってラップするのがカッコイイ(痺)。それに全く負けないのが客演のAlicia Keys、あの美しくも力強い歌声で高らかに歌い上げる“にゅーーーよおーーーくッ♪”で誰もが痺れて失神するハズ(鳥肌)。この曲を聴いていると僕は心底、N.Y.市民でありたかったと悔やまれます(阿呆)。The Inkredibles製作の柔らかブライテストな電子曲「Real As It Gets」ではYoung Jeezyが客演参加、本当にYoung Jeezyはボーカルが素晴らしい、Jay-Zが彼を起用したのも頷けます。Swizz Beatzが製作&客演の「On To The Next One」は、いかにもSwizz Beatzらしい読経の様なフックが不気味に脳裏で鳴り続ける、まるで僧院系のトラックで中毒性が高い(依存症)。あと余談ですがこの曲でJay-Z、ほんのちょっぴりオートチューン使っています(笑)。盟友TimbalandとJermone "Jroc" Harmon共同製作のエレクトロ流線系のメロディにシンコペイトビートが散りばめられた「Off That」が最ッ高にクール、客演には新進気鋭のDrakeが参加。Timbalandらしい怪しげなシンセサイザー光線がビュンビュン駆け抜ける疾走チューンで、Jay-Zもフルスロットルでクールにラップを滑走させる斬れ味抜群のアッパー(惚)。Drakeのあの低い蛙声での歌うようなフックもスピード感バッチリでイイ、存在感のあるイイ声しています。煌びやかさと華やかさが見事に融合したキラキラ眩しい流麗曲「A Star Is Born」、製作はKanye WestとNo I.D.で(Additional ProductionにKenoe)下敷きにMother Freedom Band「Touch Me」を使用。Hip Hopの歴史を彩ったスター達に“拍手を送ってくれ♪”とJay-Zが煽る中で、そのMC陣にかつてBeefを繰り広げたNasやMobb Deepに言及しながら、その功績を素直に称えるラインが僕のお気に入り。そんなスターMC達が列挙された後“僕もスターになれるだろうか♪”斬り込んで来るのは、Roc Nation(Jay-Zが新たに設立したレーベル)の契約第一号である新進気鋭J. Cole、ライトに流すラップも良いけれどJ. Coleはここではナイスな歌フックで援護射撃していてグッド(有望株)。Hip Hopが次の世代に脈々と受け継がれ進化し、永遠に不滅なんだと痛感させられる一曲(希望)。まるで地面からユラユラとくゆら立つ様な不穏なべコボコビートがジリジリ迫るジャングル曲「Venus vs. Mars」は、TimbalandとJermone "Jroc" Harmonが共同製作。こういう変態趣味は確かにTimbalandの十八番だけれど聴くのは久々、そういう意味ではTimbalandも原点回帰か。ここでのJay-Zの冷徹でシャープなラップが凄まじくキレてます、このスタイルは新しい気がします(新鮮)。織り重なり響くストリングスが美しい「Already Home」はKanye WestとNo I.D.が製作(サンプリングにGladdy's Allstars「Mad Mad Ivy」使用)、ここではまた新進気鋭のKid Cudiが歌フックで参加、人気実力を妬む連中に“俺はとっくに帰ってるよ♪”と余裕で手を振るJay-ZはまさにKing Of Hip Hop。「Hate」ではKanye Westが再び客演参加、Kanye West製作のオートチューン声をメロディの一部にしたトラックが憎い、偽者MC達を一気に蹴散らすJay-Zのラップがあまり痛快で最強。TimbalandとJermone "Jroc" Harmonが製作の「Reminder」、オルガンっぽい電子音を不気味に鳴らすゴシック超のダークチューンに乗って、“忘れているなら思い出させてあげる♪”とそのキャリアを誇る王様Jay-Zに感服するばかり(土下座)。このドロッとした堕落ビートに歌声を乗せるのはK. Briscoeなる女性で、彼女のデジタルノイジーな歌声がまたたまらない中毒性で神経ヤラれます(溺)。プアーーな電子音がホンワカと撫でる様に広がるスウィートな「So Ambitious」の製作はThe Neptunes、Pharrellがあの細いファルセットでハイな歌声を聴かせます。最後を締め括るのはKanye West製作でAlphaville「Forever Young」使いの「Young Forever」、客演には英国白人シンガーのMr Hudsonが参加。マッタリとまどろんだ電子音が朝靄の様に優しく包み込むドリーミーなトラックで、Jay-ZのリラックスしたラップとMr Hudsonの歌声がマッチしたクロスオーヴァー曲。

『The Blueprint』はJay-Zが幼い頃から聴いていたソウル音楽を絶妙にサンプリング、自身をHip Hopに投影させて大きな青写真を描き上げました。『The Blueprint 2』は当時の人気者達を集結させ、現状のHip Hopが持つ華やかでパワフルな世界を描き上げました。そしてこの『The Blueprint 3』では「D.O.A.(Death Of Auto-Tune)」で現状の音楽業界に警鐘を鳴らし、新進気鋭の若手を起用し、これから先のHip Hopを製図するのに必要な要素&感情で青写真を描き上げています(慧眼)。Jay-Zが自身をHip Hopの一部として“Hip Hopを保存してゆくのは当然の責任”“Hip Hopに稼がせてもらって、自分がHip Hopに対して果たした貢献はと考えた時、自分の感情や事実に基づいたものが必要だと思う”と発言しているのをみても、Jay-ZがHip Hop全体を愛し考え、より大きく成長させようとしている姿勢が窺えます。だからこそJay-ZはHip Hop界を牛耳るCEO(最高経営責任者)だと思います、Jay-ZもHip Hopも、また新たな局面に突入しています。2009年度の重要な一枚である事は確実、是非聴いて下さい。
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