RocBox 2

自分の持っているR&B、Rapアルバムを聴いての感想を偏見で綴る。音楽に関する知識はほぼ無し、雰囲気で語る。

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Queen

Author:Queen
生年月日:1983年11月28日
星座:射手座
性別:男
血液型:A型
趣味:古典的推理小説読書
    黒音楽に浸る

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僕が選ぶ2017年アルバムTop10[Rap部門]
あっという間に2017年もあと僅か、皆様どんな一年でしたでしょうか。
僕はやはり第二子誕生、しかも娘が生まれたのが大きな出来事。
男三兄弟で育った僕なので、女の子をどう育てたらいいのか全く未知。
息子でもこんなにも可愛いのに、娘となるともう発狂するのでは......。
という訳で、嬉しいことと引き換えに、音楽を聴く時間はよりいっそうと激減。
奥様のお心遣いでお小遣いは貰えているので、買っている量はそれほど減っていないんですが、
やはり時間が限られると、好きなアルバムにばかり時間を割いてしまい、ムラが生じます。
そんな中でも気に入った十枚、ランキング形式で今年も発表します。
今年の選出は2016/12/11から2017/12/10までの発売盤が選考対象です。



第十位 Machine Gun Kelly『Bloom』
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あんまりにも話題になっておらず驚いたのが、MGKことMachin Gun Kellyの本作。ポップやロックにも目配せしたサウンドはMGKの文字通りマシンガンみたく乾いて撃ち抜くラップにバッチリとお似合いで、時にはMGK自身が歌う様にフロウしたりするのも抜群に格好良かった。話題のQuavoやTy Dolla $ignに、あのCamila Cabelloもいち早く起用したりとゲスト陣の選択もなかなかのもの。まったりゆったりとした三連符ラップやマンブルラップが流行る中、こういう白人らしいラッパーが活躍するのも嬉しい限り。

第九位 Joey Bada$$『All-Amerikkkan Bada$$』
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前作も軒並み高評価を得ていたJoey Bada$$ですが、本作はどうも聞くところによると聴き手の間では好き嫌いが分かれたとか耳にしました。確かにデビュー作である前作に比べると幾分かサウンドのトーンも明るくなり、Joey Bada$$もなかなかエアリーなラップを聴かせていた気がします。でもだからこそ僕的にはとても聴き易く、彼らしいソウルフルでしなやかながら骨太なトラックも燻し銀で、バランスは数段上だったように思います。Joey Bada$$曰く、このアルバムがJay-Z『4:44』に影響しているなんて断言(喧伝)しているのもちょっぴり頷かせる力作。

第八位 Lil Yachty『Teenage Emotions』
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ハッキリ言ってノーマーク、こんな若造に三十路半ばに差しかかる俺が嵌る筈もない、そう思っていたのが過ちでした。しかしこのLil Yachtyの恐ろしい程に気の抜けた、フニャフニャとしたラップと音世界で気付けば、笑気ガスを喰らったようにヘラヘラして浸る僕が居ました(苦笑)。マッチョなイメージの強いRapとはかけ離れた(そういう部分が好きな要因の筈なのに)Lil Yachty運営の真夜中の遊園地サウンドが極上、トラックもポップにレゲエにトラップにアンビエントにと何でもあり、ラップしているのか歌っているのか、はたまた欠伸の延長線上なのかと思わせるヴォーカルも面白い。

第七位 Lil Uzi Vert『Luv Is Rage 2』
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ハッキリ言ってノーマーク(二度目)、このアルバムジャケットがあまりにも素晴らしくクールだったので、一応買っておこうかで買ったというぐらいに期待ゼロでした。しかし蓋を開けてみて(聴いてみて)ビックリ、多種多様なサウンドとLil Uzi Vertのカメレオンばりに変色し繰り出すフロウが凄まじいびっくり箱みたいな一枚で強烈。極彩色の電子音との融合、というより音と一緒にはしゃいで踊るようなLil Uzi Vertのバウンスが最高に気持ち良い病み付き度抜群の一枚でした。曲数も結構多いのですが全く飽きさせない、案外長生きするのかもなんて思わせる(音楽に拘らず他分野でもいいだろう)Lil Uzi Vertに大いに期待。

第六位 Vic Mensa『The Autobiography』
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Jay-Z率いるRoc Nationからのデビューというだけでも、僕の中では高評価は約束されている訳ですが、このVic Mensaに関してはそのデビュー前からずっと気になっていて、だからこそRoc Nationと契約してくれた時は嬉しかった。そこからようやく放たれたこのデビューアルバムは、やはりVic Mensaらしい地味と見せかけて仕掛けの多いサイレント
キラーな一枚でグッド。なんとも豪華なゲスト陣も素敵な色を添えつつ、ラップも歌もこなし舞っては砕ける劇場型のVic Mensaがバッチリと主演を務めています。にしてもここまでド派手にあれこれと暴れ回るとは予想外で、僕の心配していたJ. Coleとの棲み分けはきちんとされていました。

第五位 Wu-Tang Clan『The Saga Continues』
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統帥であるRZAがそのサウンド構築をMathematicsに委譲したことで少し心配もしたのですが(本当に少し心配しただけ、MathematicsはこれまでもWu-Tangサウンドに関与していたから)、Mathematicsはそんな心配を見事豪快に吹き飛ばしてWu-Tang Clanを再び召還させることに成功。Wu-Tang Clanの面々も全く錆びていない功夫ラップで型のごとく華麗にマイクを繋げ、僕ら門下生の鼓膜をバキバキと鍛錬ししばくのもたまりませn。あとはWu-Tang Clanに縁の深いRedmanがあちこちに参加していたのも、僕の中で高得点を叩き出した要因です。

第四位 Lupe Fiasco『Drogas Light』
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僕が“好きなMCは誰?”と他人から問われた時に、すぐには名前が浮かばないであろう一人がLupe Fiasco。ですがこの毎年の選考の際には必ず名前が挙がり、ランクインも果たしているのもLupe Fiasco、という事で僕の好きなMCの一人なのです。本作はジャケットが不味かったのかあまり話題になっていないのですが、なんともLupe Fiascoらしい光に満ちあふれた一枚で、聖戦を連想させるLupe Fiascoの光の騎士っぷりがなんだか凛々しく美しかった。これだけ暗いサウンド(つまりトラップ)が流行し蔓延する中では、Lupe Fiascoの本作は宵の明星のようでした。

第三位 Big K.R.I.T.『4eva Is A Mighty Long Time』
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若手の中でも特に好きなのがBig K.R.I.T.でして、トラックメイクからラップまでこなす自作自演型のソウルフルな野郎でかなりイカします。なので前作もバッチリと年間の第二位にランクインしておりました。自分の音楽に割ける時間の少なさと、本作は二枚組のボリュームだったのも重なり、正直に言ってもう少しリリース時期が早ければ、もっと上位に食い込んだであろうポテンシャルはビリビリといまだに感じています。あまり多くは語りませんが(今後ブログに感想記事をきちんと書きます)、Andre 3000の不在の穴をガッチリ埋めてくれる才人がこの分厚くて豪快なBig K.R.I.T.だと思います(予感)。

第二位 Kid Cudi『Passion, Pain & Demon Slayin'』
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“現世こそ夢、夜の夢こそまこと”、これは僕の愛する推理作家の江戸川乱歩の言葉。彼の言う意味とは少し違うのかもしれませんが、Kid Cudiの本作にはこの言葉を添えたいなとふと感じたのです。薄暗い月明かりの中で青白く醒めたKid Cudiのラップが蠢き踊るのは、どこか狂気じみているの寸前にある美しさを感じるのです。前作『Speedin' Bullet 2』がゴリゴリのロックアルバムだったのもありますが、サウンドも以前の月世界を旅していた男の御伽噺をアップデートしたようなもので、“これぞKid Cudiであり、だからこそKid Cudiは唯一無二なのである”と実感させてくれる圧倒的芸術に満ちた二枚組アルバムで御座いました。

第一位  Jay-Z『4:44』
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ソングライターとして歴史に名を刻んだ2017年、その年に発表したJay-Zの本作は人種問題や同性愛、家族愛や家族の裏切りなど、これ以上に社会問題や私生活に踏み込んだ、ソングライターとして人間の深みに富んだ一枚となりました。しかし、Jay-Zのソングライターとしての巧さは(上手さではなく、巧さなのだ)その表現だけでなく、題材を扱うタイミングと切り出し方だと再認識。リアル(現実)を語るという上ではこれまでのビジネス指南や金融策、女性の扱い方などもリアルだった訳で、それを少しスライドさせただけ。リアルなのだけれどフィクションの物語というスレスレの塩梅(今回の懺悔がどこまで本気なのだろうか)が、Jay-Zが常に最先端で最前線に君臨している所以だと思います。



.........という訳で、2017年の年間ベストを10枚並べてみました。
世間様の年間ベストでいけば、当然とKendrick Lamar『DAMN.』とMigos『Culture』はランクインしている訳で、
僕もこの二枚は聴いているし格好良かったと思うし、年間ベストも少し考えました。
ただ、僕はそこまでKendrick Lamar信者ではないし、MigosよりもLil Uzi VertやLil Yachtyの方が俄然聴いていた感覚があったので、こういうランキングに落ち着きました。
今回のランキングからは漏れたけれど最後まで悩んだ作品を挙げるならば、Vince Staples『Big Fish』Big Sean『I Decided.』、そして一番悩まされたのがDreezy『No Hard Feelings』でした。Vince StaplesとBig Seanは最近の僕のお気に入りのMCなんで当然として、Dreezyはメキメキと綺麗になっているし歌もラップも織り交ぜ、Nicki Minajを超えることも可能なポテンシャルを感じました。
しかし、選んだ10枚のうちブログに感想を書けているのは、半分の5枚のみ。
今年からまたちょこちょこ書きたいなとは思っていますが、なかなか難しそう。



※番外編 Mac Miller『The Divine Feminine』
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昨年のリリース作品でTop10漏れした盤から選ぶ番外編、結局は僕の好きなMCでもあるMac Millerは選ぶべきだったと。大抵この番外編では“去年はあまり聴かなかったけれど、あとあとから聴くとじわじわ好きになった”な一枚を選ぼうと思うんですが、Mac Millerの本作は単純にやはり好きだった。Mac Millerの持つソウルフルさと華麗さ、その華麗さに潜む毒々しさがたまらなく、客演陣も豪華絢爛で相性もピッタリ。Mac Millerにしか創出できない世界観がそこにはいつもあって、次回作もまた期待をしてしまう芸術家なMCで御座います。

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