RocBox 2

自分の持っているR&B、Rapアルバムを聴いての感想を偏見で綴る。音楽に関する知識はほぼ無し、雰囲気で語る。

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プロフィール

Queen

Author:Queen
生年月日:1983年11月28日
星座:射手座
性別:男
血液型:A型
趣味:古典的推理小説読書
    黒音楽に浸る

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Bon Iver「Bon Iver」
Bon Iver

今やアメリカ音楽を代表するバンドともいえる急成長を遂げたフォークロックバンド、Bon Iverの通算二作目となる『Bon Iver』を御紹介。このBon IverはシンガーソングライターのJustin Vernonのソロユニットの名前だそう、つまりBon Iver=Justin Vernon。しかし本作にはMichael Noyce、Sean Carey、Matthew McCaughan、C.J. Camerieri、Mike Lewis、Colin Stetson、Greg Leisz、Rob Moose、Reginald Paceといった演奏家(皆それぞれが名手)が名を連ねており、彼らも含めてBon Iverだと書いてある記事もあり詳細は不明。そうです、僕はBlack Music専門であまり異種音楽に触れる機会はなかったので、Bon Iverを全く知りませんでした(恥)。しかし御存知、Kanye Westと大作『My Beautiful Dark Twisted Fantasy』でのフックアップででした。この大作ではこのBon Iverこそが影の主役であり、Bon Iverがあまりにも魅力的過ぎた為に、僕はKanye Westにあまり聴き入る事が出来なかったのかもしれません(本末転倒)。そんなBon Iverが自身の出身地であるWisconsin州の動物病院を改装し作ったスタジオで三年かかって制作したのが、自身の名を冠した本作『Bon Iver』なのだそう。ちなみにこの“Bon Iver”とは、“冬”を意味するのだとか。
それではさらりスルスルと中身に触れたいと思って・・・・・・静かにじんわりと長い夜が明け、空はだんだんと白んで、すべての草木が眠りから覚め生命活動を始める。そんな温かさと強い鼓動を感じる「Perth」で幕開け、徐々に陽が射し緩やかに雪解け、その雪解けがやがて眩しい澄んだ輝きを纏って。続く「Minnesota, WI」はファンクなテイストを底辺に沈めて蠢くノスタルジックなロックチューン、いつになく低く重たいJustin Vernonのヴォーカル、その上空の銀色の雲の上をポロポロとアコースティックギターが音色を零し、柔らか、艶めき、それでいて熱っぽくも淡く燃え燻る。甘く乳白色の弦メロディが溶けて、小春の暖かさ似た安息感を生み出す「Holocene」。何処か遠く彼方から風に乗って届くタンポポの綿毛みたく、それは可愛くも儚く夢見がちで、ロマンチックをさえ超えて視覚にクッキリはっきりと輪郭を映し出す。ちょっぴりカントリー風味のギター爪弾きミッド「Towers」、そんな弦メロディとの重奏の様にそっと寄り添い華やぐJustin Vernonの幻想的なファルセットがとても心地良く心をすっと浄化する。天使がもしも地上に迷い落ちてきたならば、きっとこんな静寂をメロディにするであろう「Michicant」も溜息が出る程に美しい。ザクザクとさざ波を立てて意識の奥底にメランコリックな残響を残し、そのまま光芒の続く細く長い先へと意識がスライドする「Hinnom, TX」。ピアノ鍵盤の静かで、純朴にして脆く危なげで、だからこそ美しいのだと云わんばかりの繊細さがたまらない「Wash.」。指先までかじかむ程に凍え切ったカラダが、次第に体温を取り戻し息を吹き返し砂を掴んで起き上がる様な感覚に似た、躍動感と枯渇をさえ振り切ろうとするエナジーが充満した「Calgary」、このドラマチックで生命という神秘の輝きにも似たトラックが素敵。「Lisbon, OH」で流れるメロディからゆっくりと漏れる光が溜まり、その光を瞬く間にに放出し艶やかに仰け反る、Justin Vernonの実直ながらも悩ましいエモーショナルなヴォーカルがたまらない「Beth/Rest」。ここまでの静かで神秘的なスピリチュアルなスロウとは少し違って、ここでは率直にシンセサイザーの色彩を施したポップチューンを配するという飛び道具なフィナーレを演出。しかしそこにはチープさは全く無い、Justin Vernonの何千年と生き続ける大樹にも似た、生命力の漲った爽やかで微熱交じりの歌声が心地良く響き渡る素敵な地平線の様に大らかな純真スロウ。

ポラロイドカメラでそっと写した原風景のほんの片隅、そんな懐かしさに似た安心と優しい温もりの伝わる珠玉の一枚です(感動)。“失う痛みこそ美しい”、喪失感の持つある種の透明感がハートと振動し共存するサウンド。とっても難しいし、書いていて意味がいつも以上に不明ですが御勘弁を(苦笑)。でもとにかく素敵な作品で、実は2010年内で紹介は出来なかったものの、ほぼ毎晩の様に眠りに就く時に愛聴していたのがこの盤なのです。音楽とは感じるものなのだと、改めて原点に立ち戻らせてくれる、音との素直な共鳴が出来る一枚です。冬(Bon Iver)というよりは、春の目醒めの持つふくよかな温もりと匂いに似た感覚。
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