RocBox 2

自分の持っているR&B、Rapアルバムを聴いての感想を偏見で綴る。音楽に関する知識はほぼ無し、雰囲気で語る。

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プロフィール

Queen

Author:Queen
生年月日:1983年11月28日
星座:射手座
性別:男
血液型:A型
趣味:古典的推理小説読書
    黒音楽に浸る

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Raphael Saadiq「Stone Rollin'」
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時空を超えたソウル作風で多くのアーティストに楽曲を提供するシンガーソングライター、Raphael Saadiqの通算四作目となる『Stone Rollin'』を御紹介。前作『The Way I See It』はGrammyにもノミネートされる程の高評価を獲得、その60~70年代のソウルを復刻させたヴィンテージ仕様は、ソウルの申し子であるRaphael Saadiqにしか出来ない神懸かり的な芸当だと思います(畏敬)。そんなRaphael Saadiqだから前作からは全く違った事をするかと思いきや、完璧なまでの懐古主義はそのまま続行。しかし前作がモータウン的ソウルを基軸としたのに対し、本作では思い切りロックしているのです(驚)。それは思い切りギターをプレイするRaphael Saadiq(以降はSaadiqと表記)のジャケットからもお察しの通り、黒人白人様々の観衆を相手にバキバキとプレイ、その姿はSaadiqによるとChuck Berryを意識したものだとか。僕はどちらかというと輸入盤のジャケットの方が好みだったし、やはりロックとなるとちょっと敬遠してしまう.........なんて思ったりもしたのですが。Columbia Recordsに移籍し、CEOのRick Rubinに“自分を枠に嵌め込むな”と言われたのだそうで、これがSaadiqのやりたい音楽なのは確か。
それでは簡単にですが内容に触れたいと思います・・・・・・まず本作を語る上で外せないのがバンド演奏をするプレイヤー達、これだけ生の演奏を聴かせるとなるとかなり演奏家がこぞって参加している模様。しかし基本的にはRaphael Saadiqが自身でほとんどの楽器を演奏、特に本作ではMellotron(メロトロン)という楽器が使われているのが肝で。このメロトロンとは60年代に登場した楽器で、現在でいうシンセサイザーの前身なのだそう。このメロトロンの奏でる曇ったまろやかな音色がすごくクリーミーで、不思議な魅力を漂わせていてたまらないのです(骨抜)。あとは当然ですが全曲の制作をRaphael Saadiqが担当しています、本当にこの人は生粋の音楽家なのですね。まずはSly & The Family Stoneに影響を受けて制作したという「Heart Attack」で幕開け、ギターサウンドを抱えてザクザクしたノリで突き進むパワフルなアッパーでやはり痛快だし、この古臭くも温かみのあるメロディ(そしてSaadiqのあの甘ったるいというか、いなたいヴォーカルが好き)で興奮。「Go To Hell」(Taura Stinsonとの共作、MellotronをAmp Fiddler)は、生き生きとしたドラムスに滑らかで優美なメロディが絡む、Raphael Saadiqの甘ったるくとろけるようなヴォーカルが魅力的な一曲。確かにロックしているのだけど、やはりソウル色もほんのり香って華やかで柔らかで素敵なんです。そして本作からの先行カットが「Radio」で、もう最初にこの曲を聴いた途端に“またSaadiqにヤラレタ!”と素直に喜んでしまった僕がいました(虜)。とにかくゴーゴーでアフロロカビリーなツイストアッパー、これはもう大人しくビートに乗せて踊るしかない超ゴキゲンな一曲。当時のラジオから流れていそうな完璧な仕上がり、シャウト気味に盛り上げるRaphael Saadiqのヴォーカルが情熱的でカッコ良いし、気になるあの娘(これはSaadiqにとっての音楽なのだ)をRadioに喩える遊びの効いた詩もたまらなくて大好き(昇天確実)。完璧にロックなんだけどなんだか切なくてメロウで、柔らかくて胸キュンなメロディにハートを掴まれる「Over You」。この靄のかかった様なハートの温もりっぽい音のこもった響きは、時代の遺産Mellotronの魅力の成せる空気なんでしょうね(感動)。これは本作の中でもすごく真っ直ぐなメロディで聴きやすく、舞い上がる様なハートフルでピースフルなラヴソングで僕も大好きな一曲に。ハーモニカの音色がブルージーでアダルトな「Stone Rollin'」、これはもう思い切り渋くてバーボン片手にまったり聴き入りたい骨太なブルースロック。オルガンの軽やかで跳ねて踊るようなメロディに乗せられ、軽快なステップを踏んでしまう「Day Dreams」(Steal GuitarにRobert Randolph)、もうこれもリズム良くサクサクと突き進むメロディに展開がオールドファッションでロカビリーなキャバレーチューンでカッコイイ。月明かりの下の様な、やんわりとまろやかなシティライト風の爽やかなメロディにRaphael Saddiqの穏やかでなだらかな歌声がとろーりと絡む「Movin' Down The Line」(Add GuitarにWa Wa Watson)。とにかくソフトで流麗で煌びやか、時折鳴るホーンも色気たっぷりでなんだか優しく鮮やかで、吐息の様にほんわりと柔らかに“行かないでくれ、僕はここにいるから♪”と切なく歌うSaadiqに胸がキュンと締め付けられます(刹那)。麗しいハミングと共に柔和なRaphael Saadiqの歌声が優しく響き渡る「Just Don't」(Saadiq自身が大好きだという、EW&FのLarry DannがPianoとMoogで参加)、これはどちらかといえばサザンソウルな仕上がりですんなりと鼓膜に澄んで染み渡るスロウで聴き易さ抜群。すごく滑らかで煌びやかな繊細ストリングスに乗せて、Saadiqが“君と終わってしまった、わからない、君の事どうしていいかわからない♪”と羊声でメルティに歌い上げるのがたまらない(悶絶)。あとこの曲ではLittle Dragonなるグループのシンガーで、日系スウェーデン人のYukimi Naganoが参加しています。共作している女性シンガーTaura Stinsonがフックを歌う「Good Man」は、暗く悲劇的で哀愁漂うブルージーな濃厚な一曲。すごくストーリー性が強くて映画のワンシーンをそのまま切り取った様な真に迫った仕上がりで、冷ややかに突き放す様に鳴るストリングスが印象的。少し曇ったエコーのかかる中でのアンニュイな響きのヴォーカルがすごく幻想的で鼓膜に纏わり付く「The Answer」、このマーブル模様のソウルチューンにはすごく美しい靄がかかっていて、聴いている内にだんだんと中毒を起こして、抜け出せなくなる魅惑のスロウ。しかもこの曲には隠しトラックとして「The Perfect Storm」までも収録されており、これがまたいかにもSaadiqらしいドリーミーにしてクリーミーな、僕のハートをそのままスウィートなキャンディに変えてしまう魔法の様なラヴソングで素敵過ぎるのです(失神)。この曲はなんだか Tony! Toni! Tone!やLucy Pearlの頃を思わせるサウンドですごく好き、キュートさがほんのり滲むメロウチューンです。とここまでが本作の内容で、国内盤には加えて四曲のボーナス曲を収録しています。内三曲はパリでのライヴ音源を録音した「100 Yard Dash(Live In Paris)」「Let's Take A Walk(Live In Paris)」「Sure Hope You Mean It(Live In Paris)」と、どれも生演奏が似合う曲だけに最高に盛り上がった観客の息遣いと熱が伝わる仕上がりでグッド。あと最後にはノスタルジックで鮮やかなメロディ&ドラムス&コーラスが美しい「Books」(Co制作をCharles Brungardt)も収録、華やかでしなやかなホーンが艶かしい愛の歌。あと最後に付記しておくと、全編に渡ってStringsを前作に引き続きPaul Riserが担当しているのも重要です。

うーん、すごく評価が難しい一枚、それが僕の最初の印象でした。きっと音楽に詳しい方ならば、このRaphael Saadiqの完璧なまでのオマージュのディティールまで熟知し、もっと楽しむ事ができるのだと思います。がしかし素人の僕からすると、逆に完璧にロック&ソウルを復元し過ぎていて、もうちょっとRaphael Saadiq色の出たニューソウル辺りのサウンドを求めてしまう気も。ただそれでもこういう音は確かにカッコイイし、その頃の音楽を知らない僕からからすれば、新鮮な部分もあるにはあるのですが。Raphael Saadiqが好きな分、もうちょっと分り易いソウルミュージックを期待していたりして。で、そう言いつつも本作を何度も何度も何度も繰り返し聴いている僕がいて、YouTubeで彼のライヴを見つけては繰り返し観ている僕がいて、結局は大好きな一枚になっていました(笑)。ただもうちょっとレトロ色を弱めて、ロックよりもソウル配分が多かったら聴きやすかったかな。でもそんな事を言うのは贅沢過ぎる最高の一枚です、同じ原点回帰ならば前作『The Way I See It』の方がソウルっぽくて好きだったけど、こういうRaphael Saadiqも断然アリです。
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