RocBox 2

自分の持っているR&B、Rapアルバムを聴いての感想を偏見で綴る。音楽に関する知識はほぼ無し、雰囲気で語る。

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プロフィール

Queen

Author:Queen
生年月日:1983年11月28日
星座:射手座
性別:男
血液型:A型
趣味:古典的推理小説読書
    黒音楽に浸る

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Jim Jones「Capo」
jim-jones-capo-1.jpeg

N.Y.はHarlemを拠点とするDiplomatsに所属し、そのDiplomat RecordsのCo-CEOを務めたJim Jonesの通算五作目となる『Capo』を御紹介。DiplomatsといえばCam'ron、Juelz Santana、Jim Jonesの三人がフロントマンといったところ(他にも多くの戦闘員を抱えるMC軍団ですが)。僕としては好きな順はJuelz Santana、Cam'ron(しかし最近はJuelz Santanaにかなり肉薄している)、そしてだいぶ差があってのJim Jones、といった感じではあります(しかしCam'ronとの確執が生まれ、結局現在は離脱したまま。リユニオンが実現する日も近いとは思いますが)。なので本作も当初は全く購入する予定ではなかったのですが、Cam'ron×Vadoのアルバムも痛快だったし、現状のHip Hopではちょっと物足らない時もあるので、ちょっとした期待を込めて購入する事にしたのです。
果たしてこの購入が吉と出るか凶と出るか・・・・・・まずは現行サウンドを取り入れたプカプカと宇宙空間を遊泳する様な、深海チックなミステリアスさが良い「Deep Blue」はLamont "Logic" Colemanが制作。これはまるでKid Cudiあたりが乗りそうなユラユラと幻想的でトローリまろやかなシンセがまどろむスロウで、Jim Jonesとしては新機軸な一曲ながらもなかなかイケてますし、客演参加のChink Santanaもヘロヘロ寸前の揺らめく歌フックで援護射撃しててグッド。おどろおどろしくシリアスな冷たい響きが谺する「Carton Of Milk」、制作はChink Santanaが担当。これはいつものDipsetらしい危険で今にも火が点きそうなトラックでヒリヒリしますね、客演にThe Gameを迎えており彼もまた焦げ臭いエーテルヴォイスでジワジワとこの曲を焼き上げています。Jim Jonesの旋風を起こす様なラップが炸裂する斬れ味抜群な「The Paper」、制作&客演はChink Santanaが担当。これは少し変速的に滑走する硬質なビートが肝で、そこに這い回る様な怪しいシンセサイザーが濃霧の様に聴き手を包み込む不穏な一曲。Triple Aが制作の「Heart Attack」はもはやKanye WestやKid Cudiが得意とする、妖しくも魅惑的なナイトメアスロウでかなり意外。客演参加のSen Cityのドロドロとただれる退廃的な歌フックも効いているし、少しマイナー気味の音程を駆使するJim Jonesの囁く様なフロウもかなりの曲者で驚き。ゆっくりと傷口から流れ出る様なこのポコポコした電子音、結構中毒性が高くて何度も聴きたくなるトラック(虜)。「We Fly High」をヒットさせたJim Joneらしいストリート受け良さそうなジャッキンなクラップチューン「Everybody Jones」、制作&客演はAaron LaCrateが担当。ボゥンボゥンと弾むバルーンビートで極限のバウンスを紡ぎ出し、その後ろで耐えず“えびばでぃじょんず♪”と繰り返す呪文チックなこの曲、かなりチープな作りなんですがそれだけに面白くて耳に残る、こういう(良い意味で)雑でハードな曲がDipsetの面々は上手い。金属的な冷たい感触が殺伐とした空気感を存分に発揮する「Drops Is Out」はAraab Muzikが制作、客演にはRaekwonとMel MatrixとSen Cityが参加。こういう暗澹とした重油メロディにJim Jonesの厳つくしゃがれたオヤジ声がお似合い、RaekwonとMel Matrixも渋い黒炭声で静かに盛り上げています(流石)。元Roc-A-Fella所属の男性シンガーRellを客演に招いた「Let Me Fly」、制作はMarvino Beatsが担当。これがトロンとドリーミーでまろやかな曲線的なホーンを絡めた、すごく官能的でしなやかな気品溢れるピアノ旋律のソウルスロウで僕の凄く好み(失神寸前)。どちらかといえば頑固オヤジ臭いJim Jonesのフロウを、甘美で穏やかなRellのヴォーカルが艶やかかつオシャレに仕上げてます。早回しした様な声で“まにまに♪”と繰り返す安っぽいフックがDipset流儀の「Getin To The Money」はDunlapが制作、客演にはCam'ronとLady Hの二人が参加。聴き手を小馬鹿にした様なヘンテコな電子音のキュルキュルトリップと裏腹に、迫力たっぷりの三人が睨みを効かしてマイクを回す一曲。D.J of The Innovatorzなる人物が制作の「Take A Bow」は凄過ぎる、なんとLloyd BanksにProdigyという危険過ぎるハードコアなMC二人を援護射撃に迎えた鉄板チューン(歌フックをSen City)。全く派手さのない煙たくシリアスな冷酷シンセが蠢くトラック上を、Jim JonesにProdigy(帰還)にLloyd Banks(最近は50 Centを超えている?)という、骨のある熱くタフな面々が静寂の中マイクを回すのがシーンは圧巻(狂喜)。僕が素直に“やられた!”と叫んでしまったのが、Kid Cudiも真っ青なカントリー風味の爽快ロックアッパー「Perfect Day」 。ギターのリフと乾いたドラムスが軽やかに甘酸っぱく鳴るこの清涼感のあるトラック、勿論Chink SantanaとLogicの客演参加も多少は関係あるでしょうが、このちょっぴりエフェクト使ってふんわり穏やかに歌ってしまうJim Jonesに衝撃を受けました。本作の注目曲はあのAshantiが久々に登場した「Change The Locks」、制作はChris Liggioが担当。トラックはそんな大した仕掛けも無いほぼドラムスとシンセのコンボで進行するのですが、やはりAshantiのキュート過ぎて胸がズキュンと撃ち抜かれる艶やかヴォーカルがかなりの肝になっていて聴き入ってしまいます(惚)。「God Bless The Child」では意外にもあのWyclef Jeanが制作&客演で参加、ボンッボンッと野太く鳴らすビートとWyclef Jeanのモッサリしたトロピカル風味のヴォーカルが効いててグッド。最後を締め括るのはChristopher "Drumma Boy" Gholsonが制作の「Itza」、べったりと塗りたくる様に広がってゆくシンセの色彩に溶け込む様にJim Jonesの程よく酔っぱらった様なしゃがれたラップがのっそり響きます。

なんというか意外とハードとソフトとのバランスの取れた、なかなか器用な力作になっていると感じました。まずいつものDipset一点張りな布陣ではなく、彼のサウンドに合った凝った人選の援護射撃が良かったですね。豪華なんだけど燻し銀というか、味のあるMCが揃った事でより強力で尖ったトラックばかりになっています。サウンド的にもいつものゴリゴリな印象を残しながらも、絶妙な匙加減できちんとトレンドも意識し調合した聴き易いものばかりです。こうなるとCam'ron×Vadoは逆にちょっと一本調子だったかもしれませんね、Jim Jonesがこんなに柔軟に色んな音を取り込んでいるとは思いませんでした(驚)。これ、聴いて損は無いですよ、よく作り込まれています(太鼓判)。
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