RocBox 2

自分の持っているR&B、Rapアルバムを聴いての感想を偏見で綴る。音楽に関する知識はほぼ無し、雰囲気で語る。

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プロフィール

Queen

Author:Queen
生年月日:1983年11月28日
星座:射手座
性別:男
血液型:A型
趣味:古典的推理小説読書
    黒音楽に浸る

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Kenny Lattimore「Vulnerable」
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爽やかなルックスと歌声で長く活躍している正当派、Kenny Lattimoreの通算六作目となる『Vulnerable』を御紹介。前作にあたる『Anatomy Of A Love Song』は素晴らしい快作で、このブログの年末企画“ 僕が選ぶ2015年アルバムTop10[R&B部門]”では堂々の第一位に選出した程でした(賞賛)。良き美しき妻Chante Mooreとの離婚は、お似合いだっただけに本当に悲しかったですが、その後もこうして素晴らしい活躍を続けてくれているので、とりあえずはOKとしましょう。前作から約二年ぐらいのスパンでの本作ですので、自主レーベルでの活動も順風満帆なんだと思います。
という訳で早速と感想を書いてみたいと思うのですが・・・・・・本作のブックレットにはProducerがクレジットが記載されておらず、ソングライトだけで書けばKenny Lattimoreは全曲に関与している模様です。まずはここ数年はRihannaやらDrakeが再びメインストリームに押し上げた感のある、トロピカル風味の快感ミッド「Vulnerable」でスタート。これがレゲエ風味ではあるけれども常夏などではなく、夕涼みのようにまったりとクールダウンしたメロディが美しく、Kenny Lattimoreの清涼感溢れる潮風のようなヴォーカルが心地良く吹き抜けます。どこか80年代ポップ(というかMichael Jacksonの『Bad』期)を彷彿とさせる、漂白系のミッド「Push」なんかもサラリと翻るKenny Lattimoreのミントグリーンな歌声がなんともスッキリ爽やか。ひらひらと舞い降るような鍵盤音がとっても優美なバラード「Stay On My Mind」は、Kenny Lattimoreらしいスマートで洒落たR&Bチューンでやはり三十路はうっとり(溺)。スナップというよりも水を弾くような飛沫音に似たビートが、どこまでも滑らかで麗しいKenny Lattimoreの端正なヴォーカルの滑りをより良くします(滑走)。都会の夜に瞬く街の灯みたいな明滅が美しい「Perfection」もただただオシャレ、シルクの様に滑らかに上品なトラックとヴォーカルがドレッシーに踊る一曲。水に打った波紋のように均整とって広がる湿潤メロウ「Curtains Closed」、滴る雫の響かせる音色のように優しく深々と響く歌声が鼓膜にバッチリ浸透します。Kenny Lattimoreがほぼほぼ繊細なファルセットで聴かせる「Priceless」は、もうポタポタと鳴るほどに熟れて果汁の滴るジューシーメロウでもう甘い甘い(糖度)。澄み切った天空を渡る様な感触を味わえる壮麗ミッド「Deserve」、そんな天空を裂いて降る雨粒のようにキメ細かに光り輝くKenny Lattimoreの歌声がなんだか神々しくて、聴いているだけで鼓膜とハートが浄化し昇天します。そのまま昇天した先に広がる極楽浄土に抱かれる感覚に溺れる「Falling For You」が最高、メロディの持つ明度を最大限まで引き出して後光の射し、Kenny Lattimoreの真っ直ぐで清らかなヴォーカルが心を優しく揺さぶるバラードにただ涙(燦々)。「One More Night」ではサックス奏者のGerald Albrightが客演参加、これも朝靄を切り裂いて輝く朝の斜光のようなメロディとヴォーカルがシンクロしていて、終盤に流れるサックスがじわじわと朝の温度を上げる様な仕組みでグッド。最後はなかなか洒脱なR&Bライクミッド「More Than Life」もなだらかなグラインドを描いてグルーヴするのが心地良く、Kenny Lattimoreの潔癖なヴォーカルがパリッと響くのがカッコイイ。あとはボーナストラック扱いで「Never Too Busy (Live)」を収録、Kenny Lattimioreの喋り声は一段低くもっと男性的なセクシーさが感じられて、そんな中で酔って踊るように堕ちてゆくJazzyな音色がなんとも美しいのです。

相も変わらずの爽やかさ、最近のR&Bも勿論好きですがやはりこういうサウンドとヴォーカルに立ち戻ってしまうのも三十路の宿命。一時期Ne-Yoが隆盛した頃に比べると、こういう潔癖無菌なR&Bも少なくなった気がするので、かえって新鮮な気持ちと懐かしい気持ちを混在させて楽しめます。






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2 Chainz「Pretty Girls Like Trap Music」

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Playaz Circleを休止(解散)してから放ったデビューアルバム『Based On A T.R.U. Story』2nd『B.O.A.T.S. II: Me Time』、そしてLil Wayneを全編に客演に迎えたほぼコラボアルバムと言える3rd『ColleGrove』と、順調にヒットを伸ばし着実にキャリアを積んでいる人気者の2 Chainz。その人気とは裏腹に、僕の中では今一歩2 Chainzの魅力が掴めないままに、彼がキャリアを積み重ねています(笑)。昨年に音楽界を席巻しまくっていたTrapをガッツリとタイトルに冠した本作、2 ChainzはLudacirs傘下にいましたがGeorgea出身の様ですね。
という訳でどんな感じの作品か僕の乏しい文章で書くと・・・・・・・・・まずはMike Will Made ItとDucko Mcfliが共同制作した「Saturday Night」で幕開け、これがエレキギターの捩れて悶えるような音色が背景で柔らかに燻るのがまず最高にブルージーで、その中で靄を裂く様に鈍く飛んでくる2 Chainzのラップがまたド渋くて素晴らしいスタート。鈍く重たいノイズに近い電子音が沈殿し、そこに繊維質に細い霊気にも似た音色が絡む「Riverdale Rd」はManoとMike Deanが共同制作。これがまたトラック的にはなかなか単調で音数も少なくて下手するとチープなんですが、そこは音色とビートの隙間感がなんとも絶妙で面白く、そこにボトボトと2 Chainzの粘度の高いラップが滴るのがまたグッド。またまたMike Deanが制作を担当した「Good Drunk」では、客演にGucci ManeとQuavoという絶妙過ぎる布陣を実現。ゆらゆらと音色をアルコールに溶かして酔わせたような、歪にして美しい曲線でマーブル模様を描く酩酊チューンは最高。2 Chainzの沈殿気味に回るラップも最高ですが、Quavoの残像のように移る陽炎のようなフックも、Gucci Maneのアルコール度数高めで灼けるように熱くも心地良いラップも最高にホット。宵の明星のように冷たくも煌々と光るビートをあちこちに散りばめた「4 AM」は、Murda BeatzとCuBeatzが共同制作。客演には夜明け前の青白い温度と色彩を抜群に表現できるTravis $cottが参加することで、2 Chainzの持つ真夏の夜の湿気のように重たいラップに、切れ味カットを与えているのが素晴らしい。Buddah Blessが制作を担当した「Door Swangin」もストリングスなどを用いながらどこかホラー趣味、怪しさ抜群の重曹トラックの中でぼんやりと光る鬼火のような2 Chainzのラップ。FKiが制作を担当した「Realize」ではNicki Minajが客演参加、夜の水面のようなキラキラ感と飲み込まれそうな深い静けさを湛えたトラックも秀逸ながら、この瑞々しいトラックにNicki Minajを置いてよりウェットで滑らかに仕立てたのも巧妙。Mike WiLL Made ItとDucko McFliが共同制作した「Poor Fool」では、Rae SremmurdのSwae Leeが客演参加。ドロドロとした2 Chainzのラップが湿って鼓膜に張り付くも、Swae Leeのスウィートで無邪気なフックのおかげで、これもやはり真夏の夜の夢のようにじんわりと熱く幻想的に変化。Murda BeatzとG Koopが共同制作した「It's A Vibe」が最高に贅沢豪華でカッコ良く、客演にTy Dolla $ignとTrey Songz、Jhene Aikoが揃い踏みで参加しているという100%天然甘美。このトラックもまるで夏の浜辺をアルコール片手に散歩するような、どこかトロピカルを火照らせたような情緒で、その中で響く汗ばんで鼓膜に纏わり付く、ほろ酔い千鳥足のような2 Chainzの柔らかくも鈍いラップが最高。そこに三者三様で夜の潮風のように火照りを冷ましてくれるヴォーカルが吹き抜けるのが美しい(溜息)。夜の波の音に似た音色が鼓膜を鮮やかにさらってゆく「Rolls Royce Bitch」はHonorable C.N.O.T.E.が制作、やはりこのトラックには2 Chainzの熱帯夜の湿度に似たラップがお似合い。深酒して二日酔い状態の真夜中にも似た鈍い痛みビートが響く「Sleep When U Die」、Young Jeezy「Get Right Ya Mind」とT.I.「A.S.A.P」を二刀流使いでサンプリングした「Trap Check」はBuddah Blessが制作を担当。特に後者なんかは僕みたいな三十路にとっての“純度の高い真作Trap Music”を体現していて、体の中に眠っていた自分のTRAP細胞が活性化しました(失神)。現代の三種の神器的なトリオ、Migosを客演に迎えた「Blue Cheese」はK Swishaが制作を担当。この曲を聴いて痛感したのが、そうそのブルーチーズのカビ臭さの中にあるまろやかで癖のある旨味こそ、もっさりとした2 Chainzのラップを如実に表現した単語なのではないかと(合点)。Migosの相変わらず三連符で周波数を合わせて繰り出すフロウは面白い。「OG Kush Diet」はiLL Waynoが制作を担当、ちょっと炭酸の抜けたコーラのような重たい甘味がじわじわと鼓膜を濡らすトラックとラップが上手くシンクロ。最後を飾るのはあのMonicaを客演に迎えた「Burglar Bars」、制作はMike DeanにM-16 Beats、Wonder Arilloの三人。サンプリングにBarbara Jean English「You're Gonna Need Somebody to Love You」をべったり使用したトラックは甘美そのもので、少しキツイぐらいに濃厚フローラルな香りのする2 Chainzの芳しいラップが、スローモーションに色移ろうドラマチックなトラックにマッチしていて、そこにMonicaの清廉として品のあるヴォーカルが響くことでより華やかに仕上がっています(惚)。

すっごく2 Chainz好きだ、とまではやはりなりませんでしたが、Trapミュージックと2 Chainzの相性はなかなか良くて、本作もこれまでの2 Chainz作品の中では最も好きなアルバムになりました。いや、というかこの作品に限って言えば凄く2 Chainzが格好良いしセンス抜群、でもこのサウンドと客演陣の効果もデカイかなと思い敢えてこの評価(辛口)。ただ、自分は熱帯夜の続く今頃に聴きながらブログに書いている訳ですが、本当に夏の夜に聴くのはお薦めってぐらいに、夏の夜の湿度に似たどこか甘酸っぱさのある2 Chaiznのラップが、とても空気にシンクロします(個人的見解)。昨年のベストには結局入らなかったけれど、こうして聴くとランクインしてもちっとも不思議でない魅力の一枚。










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Vince Staples「Big Fish Theory」
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デビュー作『Summertime '06』で間違いなく鮮烈なデビューを飾った、Vince Staplesの通算二作目となる『Big Fish Theory』を御紹介。かのNo I.D.が全面的にプロダクションに関与した『Summertime '06』は素晴らしい出来栄えで、Vince Staplesが様々いる若手の中でも異質であることを強調できた一枚で御座いました(喝采)。そんなVince Staplesが引き続きメジャーのDef Jamからドロップした本作は、クリアなCDケースにブックレットなど一切無し、視覚的な音楽情報は皆無というパッケージで到着。様々なインタビューでもきっちりと自身の音楽哲学を語っているVince Staplesだけに、単純に“音を聴いてくれ”という意思表示なのかもしれません。
そういう訳で情報は少ないのでいつもの直感的な感想をしつこく・・・・・・まずはSekoffとJustin VernonことBon Iverが制作した(ソングライトにはKilo Kish!)「Crabs In A Bucket」で幕開け、それこそバケツの中で蟹が鋏爪をガチャガチャさせるように尖った電子音が暴れる一曲で、そんな密閉された小空間の中で縦横無尽に泳ぎ回るVince Staplesの流麗なラップと、Kilo Kishのコケティッシュでグラスに浮かべた氷のようなヴォーカルがまたたまらない。Christian Rich制作の「Big Fish」では、Juicy Jがフックで参加しており、だけれどトラック的にはかなり西海岸なノリの一曲。ビヨンビヨンと容赦無く弾むゴムビートは鼓膜をベチンベチンと打ち、Vince Staplesのプラスチックのように軽やかに煌めくラップと、鉛玉のように言葉をドロップするJuicy Jの対比が素晴らしい。「Love Can Be...」はGTAなる人物が制作を担当し、Add VocalではKilo KishにDamon Albarn、Ray Jが参加しています。なんというかこのドロドロボタボタとした果肉混じりで甘酸っぱいダンスチューンが最高に格好良くて、Add Vocalの妙味もあるけれど、Vince Staplesのバチバチと尖ってスパークするラップも勿論カッコイイ。「745」はJimmy Edgerなる人物が制作を担当しており、やはり電子的なサウンドとビートを濁流に飲み込ませたドープなトラックで、そこにゆっくりと浸水し潜ってゆくようなスロウなラップが意識の奥深くに響いてゆく。「Yeah Right」はSophieとFlumeが共同制作という、このアルバムがHip Hopに囚われていないことを最も象徴している一曲。アルミニウムのように軽薄で銀色に光る電子音の中を泳ぐVince Staplesも、客演で参加しているKendrick Lamarも、ザクザクと直角に言葉を繋げて斬るもはや電撃で、この漏電するように響く二人のラップが刺激的で快感になる。狭小なアルミニウム缶の中で暴れ回ってバチバチと電光石火を散らすような「Homage」はSekoffが制作、ここでも板金加工されたようなVince Staplesのラップが歪な輝きを放って面白い。ザクザクと鼓膜を切ってしまいそうな尖った電子音がキリキリと鳴る金切りミッドチューン「Samo」はSophieが制作、Add VocalにはA$AP RockyとKilo Kishが参加。だらだらと融かした金属を流し込むように響くVice Staplesのラップは、その速度とは裏腹に鼓膜に着地した時点でガッチリ凝固するのが味噌。「Party People」はSekoffが制作を担当した平たく言えばEDM的なアッパーで、これはなかなかサイケでいてアフリカンなビート骨組みを感じる面白さがナイスで、Vince Staplesのラップもサイケ熱帯トラックに熱されて、あちこちに弾けて飛び散る感触なのが良い。Brady制作の「BagBak」もやはりEDM調なんだけれど、Vince Staplesがラップ巧者だからこそ成立している一曲。最後はSekoffが制作を担当した「Rain Come Down」で、Add VocalにはTy Dolla $ignが参加。やはりTy Dolla $ignがオリーブオイルのように艶やかでオイリーなエッセンスのヴォーカルを滴らすのが抜群に美味で、Vince Staplesに切り替わると途端に、乾いた植物繊維なビートがシンプルに打たれるのがこれまたボタニカルでグッド。

前作『Summertime '06』からの振り幅たるや凄まじいもので、そういう意味では僕みたいに1stをいたく気に入った聴き手は敬遠しがちかもしれません(憶測)。しかしHip Hop/Rapという安直なフレームには収まりたくない(であろう)Vince Staplesの遊び心が満載で、ダンスミュージックとしてもかなり秀逸でやはり侮れない。実際、Vince Staplesはグラミー賞のアカウントに@マークを飛ばして“『Big Fish Theory』はグラミー賞ベスト・エレクトロニック・アルバムである”とTweetしていた様です。個人的にはまた、No I.D.と組んでもらいたいなというのも本音ですが、やはりVince Staplesですから周囲の音を気にせず自由に恩学の大海原を泳ぎ回る方がカッコイイのかな。






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