RocBox 2

自分の持っているR&B、Rapアルバムを聴いての感想を偏見で綴る。音楽に関する知識はほぼ無し、雰囲気で語る。

10 2010
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プロフィール

Queen

Author:Queen
生年月日:1983年11月28日
星座:射手座
性別:男
血液型:A型
趣味:古典的推理小説読書
    黒音楽に浸る

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Bun B「Trill OG」
bunb-trillog.jpg

UGKとして活躍しソロとしてもヒットを飛ばし客演も多し、サウスの新たな重鎮として鎮座するBun Bの通算三作目となる『Trill OG』を御紹介。相棒であるPimp Cは残念な事に亡くなってしまいましたが、それでも精力的に活動を続けているBun B、客演も相変わらず忙しく参加しています。本作はあのThe Sourceでも久々のマイク五本を獲得したらしいですね、まぁ今ではこの評価はほぼ無意味かもですが、それでも素晴らしい作品に仕上がっている事には間違いありません。
それでは気になる内容を御紹介してゆきましょう……まずはSteve Below製作の「Chuuch!」で厳かに幕開け、教会オルガンみたいな電子鍵盤の厳かな鳴りに合わせて揺らすBun Bの野太いラップがタフでカッコイイ、客演のJ.Princeの青く高いヴォーカルも良い味出しています。ティロティロと小川のせせらぎの様に流れるシンセメロディがネオンの様に輝く電光曲「Trillionaire」はJ.U.S.T.I.C.E. Leagueが製作をっ担当、客演にはT-Painが久々の登場。光ファイバーっぽい細やかなシンセサイザーの構築トラックとBun Bのタフさの対比が面白い、そこにT-Painのヴォコーダー駆使の揺らめき多重フックがよりサイボーグチックな冷たい輝きを放つ素晴らしい仕上がり。「Just Like That」では腕利きのサグYoung Jeeezyが参戦、Drumma Boy製作のスリリングで不穏なヒリヒリ冷たいトラックが濃霧のように迫る電子トラック。Bun Bが短くドロップする様にラップし、Young Jeezyが焦がす様にジリジリと伸ばしたザギザギ声でラップするのが絶妙に混ざり合う一曲でグッド。「Put It Down」は2010年を代表する売れっ子コンビ、Drake客演×Boi-1da製作の注目曲。Drakeっぽいゆるくマッタリと纏わりつくような仕上がりかと思いきや、Bun Bに合わせた静寂を基調としたクールな一曲になっています。Drakeはいつものごとく歌とラップを混ぜ合わせて披露、しかしここではBun Bに喰われている気がしますねぇ。そして皆が喜ぶであろう曲が「Right Now」、Pimp Cと2Pacという亡きスター二人に加え、現代R&B界の若きスターTrey Songzまでを擁した最強布陣の一曲(豪華)。Steve Below製作のキラキラと煌びやかに華やかなシャンデリアトラックも綺麗だし、そこにBun B×Pimp C×2Pacの最高にイルな擬似マイクリレーを聴けるんだから素敵(感動)。そしてTrey Songzが例の甘美でじっとりと濡れたヴォーカルを絡ませるんだから極上のシルキーさが実現、これだけの鉄人MCの中にあってもTrey Songzのスウィートな魅力がキラキラ輝いています。DJ B-Do製作の「Countin' Money」はYo GottiにGucci Maneという若手実力者を揃えて召集、へヴィーで殺伐とした重厚な一曲に仕上がっています。Big E製作の「Speakeasy」はTwistaとBluesman Ceddy St. Louisが客演参加、ザクザクとカットして繋げたソウルフルなメロディがブルージーで濃厚な味わいを生む土臭い一曲。Bun Bが踏みつける様にラップして回るのに対し、Twistaが例の斬りつける様な神風ラップで場を掻き回し混乱させる感じがたまらない(痛快)。鼓笛隊っぽいコチコチコチコチと太鼓バチ音が連打する軽快アップ「Lights, Cameras, Action」、再びSteve Belowが製作を担当。これは変則的なビートの運び&ごちゃ混ぜメロディが奇抜で面白く病み付きだし、それに合わせてクルクルと色彩を変えるBun Bに驚く程の柔軟さを感じるファンキー&ファニー過ぎる一曲でかなり好き。引き続きSteve Belowが製作を担当した「Show Money」はシンプル過ぎるビートの流れに合わせ、ポンピンして跳ねるBun Bのラップ運びが耳に残る一曲。「Ridin' Slow」はSlim ThugとPlay-N-Skillzが客演参加、製作はPlay-N-Skillzが担当。退廃的なスロウながらも後ろで鳴り続けるガラスの様に繊細なシンセメロディが、脆い幻想感を演出するマイナードリーミーな不思議曲。Bun Bに似て野太くゆっくりと締め上げるSlim Thugのラップは相性抜群、Play-N-Skillzの鼻から抜けるような煙たく燻らすヴォーカルも甘くて素敵ですね。個人的に最もお気に入りなのがあのDJ Premierが製作を担当した鬼黒いドープ曲「Let 'Em Know」ですね、Primo得意の鬼黒く深みのあるソウルメロディのぶつ切りループに、ギュイギュイと擦り上げる声スクラッチがぶつかる燻し銀過ぎる一曲(昇天)。またこういうシックでクラシカルなビートに、Bun Bの飾らない無骨で真っ直ぐな落ち着いたフロウが銃身の様に黒光りしてて最高にクールなんですよ(惚)。そしてもう一曲、僕が聴いた途端に失神したのがNotorious B.I.G.「Juicy」のあの有名な出だしラインを声そのままにベタ使いした「All A Dream」、製作はJ.U.S.T.I.C.E. Leagueで客演にLeToyaが参加。じんわりと広がり浸透してゆく煌びやかでメロウな柔らかシンセサイザーの波に、Bun BとBiggieのフックが共鳴する正にドリーミーでメルティな一曲。またそこにLeToyaの華やかで艶っぽいヴォーカルがカラフルに弾けて彩り豊か、すごくフローラルに仕上がっています(感動)。最後を締め括るのは再びDrake×Boi-1daが関与した「It's Been A Pleasure」、硬質で微細な打ビートに電子鍵盤がトローリと緩やかに伸びるトラックで、ここではDrakeが本領発揮しBun Bと妖しくも器用で巧みなマイクリレーを魅せています。

ド派手な曲は皆無ながらも、やはりサウスのベテランらしいどっしりと落ち着いた貫禄のある一枚に仕上がっていて流石。TupacとBiggieの二人と一枚の中で惹き合わせて擬似共演している点も面白い、そのどちらもが素晴らしい出来上がりなんだから尚の事です(納得)。ただ僕的にはDrakeとの絡みがあまり上手くいっていなかった気がします、そんな面白い化学反応もしていないし、月並みに仕上がりでした(辛口)。ただ聴いておかないと勿体無いのは確か、Bun Bの重みのあるラップを拝聴させて頂きましょう。

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Gucci Mane「The Appeal: Georgia's Most Wanted」
gucci-mane-the-appeal.jpg

サウスの有望株と注目される最中に刑務所に投獄、出所して早速仕上げたGucci Maneの通算二作目となる『The Appeal: Georgia's Most Wanted』を御紹介。最近の客演量でいっても半端じゃない数をこなしているGucci Mane、露出度が高かったせいか囚人となっていたブランクをあまり感じさせないままに復帰しましたね。前作『The State vs. Radric Davis』もしっかりとヒットを記録、勢いもそのままに本作をリリースしたのも(かなり短いスパンで)なかなかの策士ぶりで巧いですねぇ。
それでは気になる内容を簡単に御紹介してゆきましょう……まずはあのRodney "Darkchild" Jerkinsが製作を担当した「Little Friend」でのっそりと幕開け、客演にはサウスの王様ことBun Bが参戦。あまりにもRodney Jerkinsっぽくないサウス丸出しのトラックは悪くないんですが、せっかくならDarkchild節を効かせたエッヂーなクールシンセ曲にして欲しかった気も(我侭)。しかしGucci Maneのあの押し潰した様なしゃがれヴォイスと、Bun Bの野太く力強いラップにお似合いなのでまぁいいか。続く「Trap Talk」はBig Koreyが製作を担当、パトカーのサイレン音と不穏でソワソワしたシンセ音を遠くでループさせた怪しい一曲。Zaytoven製作の「Missing」は単調でわかり易い電子鍵盤を連ねて跳ねさすサウスらしい間の抜けたバウンス感が病みつきの一曲、Gucci Maneののっそりと重たく運ぶフロウがグルグルと脳内に侵食してくる中毒曲。Drumma Boy製作でシリアスなピアノ旋律の浮ついたメロディがひんやり冷たいオカルトっぽさ香る「What It's Gonna Be」では、フック付近でのGucci Maneの低めに抑えて早口で捲くし立てるラップ、他にも悪っぽい強さを抑えて静かに囁く様なラップスタイルがカッコ良くキマっているナイスな一曲。「Making Love To The Money」はSchifeとOhZeeが共同で製作、トラック自体はそれほど際立った部分もなく普通のサウストラックのドロドロ感、でもGucci Maneのやさぐれたラップで濃い仕上がりにはなっています。「Gucci Time」はあのSwizz Beatzが製作&客演で参加、いかにもSwizz Beatzらしい細かく刻んでせわしなくループさせる鋼鉄アッパーチューン(興奮)。非常にシンプルながらその尖り具合や跳ね具合は天下一品の凄さ、Gucci Maneののっそり重たいラップを少し軽くしより派手に暴れさせたこのトラックは素晴らしい。そしてここではSwizz Beatzも合いの手フックのみでなくきちんとラップを披露、これがまたかなり味があってイ~イラップしてるんですよ(誉)。Fatboi製作でビコビコと浮ついたチープな電子音の連続にドカドカとビートが交錯する「Party Annimal」、このタイトルからして面白いしGucci Maneののったりとのし歩く様に余裕でかますラップが徐々に鼓膜にこびり付くドラッグチューンでやはり病み付き度は高し。BWheezyなる人物が製作を担当したトローリとまどろんだ点滅シンセが光るドリーミーミッド「Remember When」、客演にはRay Jが参加し程よく甘くまったり広がるスウィートなヴォーカルを披露。ほんわりブライトなスムージーなトラックは甘美でしなやか、その上をGucci Maneがドロドロと流れる様なラップで彩りを加える心地良い一曲でグッド。個人的には本作のハイライトだと思う「Haterade」、製作はあのThe Neptunesで客演にはPharrellとNicki Minajが参加した強力チューン。The Neptunesらしい夜風のように冷たくしっとりとした流麗シンセがしなやかで美しい、そこにPharrellのクールでソフトなファルセットが撫でる様に絡むのがたまらなく官能的だし幻想的(堕)。ふんわりと和やかなブライト感がすごく悩ましくて美しい、The Neptunesのこういう繊細ミッドが僕は大好きです。Gucci Maneのひしゃげたラップもここではしっとり抑えたしんみり繊細なラップ、シックにキメてくれてますよ。そしてNicki Minajもやはり飛び道具なラップで存在感抜群、少しリズムを外した奇天烈なラインでかなり強力な援護射撃を放っています(流石)。再びSwizz Beatzが製作&客演で関与した「It's Alive」、じんわりじわりと浸透する曲線シンセで、悪っぽいGucci Maneをソフトな紳士に仕立てます(変身)。メロディだけでいえば滑らかなドリーミーミッドなんですが、そこにSwizz Beatzらしいコチコチ叩くビートが敷き詰められていて、ソフトな中にも少しタイトさを感じるのがグッド。ぼんやりライトが遠くで点滅するみたいに綺麗なシンセ使いも相俟って、独特な滑走感を生み出しています。「Odog」はWyclef Jeanが製作(Sedeck Jeanと共同)&客演、べコンべコンと叩かれる瓶音ビートにどこかオリエンタルなメロディが妖しく絡みつく一曲で、Wyclef Jeanにしては個性を抑えめの(でもやはり渋味は効いている)ヴォーカルもいい感じでキマっています。続く「Dollar Sign」はJerry "Wonder" Duplessisが製作を担当、ピコピコ×ブイブイな電子音を巧くルーズに編み込んだ気だるさ残るトラックは中毒性高し。しかしそんなドロドロジリジリするトラックの上を、澄ました雰囲気でサラッと滑りのイイ早口ラップで駆け抜けるGucci Maneが憎い。再びZaytoven製作の浮ついたメロディにオカルト趣味のメロディラインも入った「Brand New」、再びDrumm Boy製作でのっそりと重たく引き擦る様なメロディ&ラップが思い切りサウスマナーな「Weirdo」と、Gucci Maneのへヴィーで悪なしゃがれラップが火炎と煙と共に吐き出されます。最後を締め括るのは「Grown Man」で製作は再びJerry "Wonder" DuplessisとJim JonsinとWayne Wilkinsが共同で担当、客演にはなんとあのEstelleが参加しています(意外)。ブイーと微振動しながら包み込む煌びやかなシンセで、次第に明るく輝きだすブライトチューンはとても奥深くてどこか破滅的でありながら希望に満ち溢れている、そんなドラマを感じさせるスケール壮大で明滅的な一曲。Gucci Maneの細かく刻み鋭く刺すようなラップも身軽でより鼓膜を刺激するし、Estelleの伸びやかで艶やかに光り輝く女神ヴォーカルも荘厳で美し過ぎます(羨望)。

前作『The State Vs. Radric Davis』は製作陣&客演陣ともに最強の布陣で、もはや敵無し抜かり無し状態でした。それに比べると本作『The Appeal: Georgia's Most Wanted』は極力Gucci Maneの腕一本(マイク一本)で魅せるべく、よりシンプルでソリッドに創り上げられている気がします。そういう意味では前作みたいなオールスターな派手さななく、むしろ地味にも感じますが、それで余計にGucci Maneのあの悪怪物なのっそり重たいしゃがれラップにフォーカスできる良い一因になっています。思ったよりもピッチを変えたりして一本調子でもなかったから驚き、軽重使い分けたトラック群も良かったと思います。Swizz BeatzとThe Neptunesがやはり良い仕事していました、特に後者のPharrell&Nicki Minaj参加の「Haterade」は要注目ですよ。というかさらりと出た感のあるGucci Maneの本作自体が聴き逃しは勿体無い、面白く仕上がっています。