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Atlanta出身のFelisha、Farrah、Fallon、Neosha姉妹で構成される女性R&Bグループ、Cherishの通算二作目となる『The Truth』を御紹介。久々の本格的な女性グループという事でかなり期待されていたCherish、最近のニュースではメンバーであり双子のFelishaとFallonがデュオとして新たにデビューする事が決定した模様(驚)。解散とはなっていないみたいですが、なんだか解散しそうな気も……姉妹だから普通の女性グループに比べると仲良く存続できそうな期待もありますが現段階では不明です(惜)。
それでは気になる内容を御紹介致しましょう……まずはDon Vitoが製作を担当しYung Jocを客演起用した「Killa」で幕開け、夜の帳のように冷たく妖艶なシンセが辺りを漂い、そこにピコピコと浮ついたビートが炸裂するヒンヤリデジタルチューン。Cherishの可愛い系のハーモニーとは対照的に、Yung Jocのしゃがれたす少しへヴィー気味のラップが良い援護射撃しています。「I Ain't Trippin'」は御馴染みC. "Tricky" Stewart×Terius "The-Dream" Nashの売れっ子コンビが製作、The-Dreamらしい“ゆーゆーゆー♪”の重ね技がCherishのキュートなハーモニーに彩られ浸透する中毒性の高いガーリー曲。C. "Tricky" Stewartの作る軽やかで華やかな香るシンセトラックも絶妙、すごくキラキラしていて素敵です。JNEWなる人物が製作を担当したハートブレイク曲「Amnesia」、アコギを寂しく切なく鳴らした微細いメロディラインがギュッと胸を締めつけるし、Cherishの湿ったハーモニーも情感たっぷりでたっぷり聴き入る事の出来るバラード(泣)。“彼に気付いてもらえるように、メモを書こうかしら♪”と歌う「Notice」は再びDon Vito製作、一音を優しくこだまさせたポワワンとまろやかなシンセ曲が艶っぽくて色っぽい、こういう囁く系の色香曲は女性グループには持って来いなアプローチ方法かと。再びC. "Tricky" Stewart×Terius "The-Dream" Nashが製作した「Frames Out」はダークでソリッドな尖ったクール曲、ぐわんと飲み込むようなダークホールシンセでピコポコと先鋭的で耳にこびり付くこと間違い無し。またフックでの単調でオモチャっぽい歌い回しハーモニーも耳に残るし、レロレロしたThe-Dreamのヴォーカルもちょっぴり聴こえて癖になります(酩酊)。あのEric Hudsonが製作を担当したふわふわと軽やかでドリーミーな「Before You Were My Man」は、トラックの調子とは逆に“あなたが私の彼氏になる前の話だけど……♪”と彼の友達と良い仲だった事を告白する、男はきっとショックであろう一曲(笑)。Cherishの育ての親ともいえるJazze Phaが製作(Co製作をCed Keys)の「Superstar」はもろにNe-Yo直系(StarGate直系)の清涼で透明感溢れるギター弦チューン、淀みなく優しくそっと触れる様なメロディが切なさを増幅させる美曲で好き(惚)。そんな繊細な旋律に合わせてCherishのハーモニーも囁きかけるように優しく慈悲深い、“私はあなたのスーパースター♪”という詩もグングンすいすい心に沁み込んできます(感動)。続いてもハープみたいな金音が優しくこもった響きを届ける天国曲「Only One」はBryan-Michael Coxが製作、ピアノこそ鳴りませんが非常にBryan-Michael Coxらしい胸張り裂けそうにしとやかなバラードですごく素敵です(愛)。R."K Fam" FambroとT.Adonis Shopshireが共同制作の「Love Sick」は、ドローリと濃厚でマーブル色なシンセが妖しげに渦巻くダーティスロウ。サンプリングにMarlena Shaw「It Was A Very Good Year」を使用し、“あなたを愛の病気にしてあげたわ、私は気分最高よ♪”と自分を裏切った男を嘲るなんとも恐ろしい一曲(凍)。Ron "Neff-U" Feemsterが製作の「Damages」も、Timbalandっぽい奇怪さとThe-Dreamっぽいリフレインをぐるぐる巡らす中毒性の高い失恋バラード(侵食)。「Like A Drum」は再びJazze Phaが製作を担当、自分を捨てた男性を想い“あなたのせいで心臓がドラムみたいに鳴っている♪”とバムバムバムバム繰り返すマイナー調の失恋曲は悲しさがメロディを埋め尽くします(可哀想)。国内盤にはこれらに加えてボーナス曲を二曲収録、これが無ければ全11曲だったとはコンパクト。前作よりヒットを記録したシングルのRemix版「Do It To It(Rap Remix)」、新たにChingy、Yung Joc、Fabo(D4L)、Jody Breeze、Jazze Phaの強力布陣を敷いた好Remixでグッド。最後はDon Vitoが製作を担当したクラシカルなメロウソウルナンバー「Silly」、指スナップも効いたなんとも温かで緩やかなスロウにウットリしちゃいます(落着)。
前作『Unappreciated』に比べるとグッと大人っぽくなったし、だいぶ軸もしっかりして安心して聴き易い一枚に仕上がっていると思います。製作陣もかなりしっかりした布陣なのも安心できる理由の一つ、全員がトレンドをきちんと意識した良質なトラックを提供しています。女性グループがあまりに少ない昨今、出来ればCherishとしての活動も継続して頑張って頂きたいものです(願)。
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愛娘のWillow SmithがRoc-A-Fellaに所属する事が決定した、Will Smithの通算三作目となる『Born To Reign』を御紹介。この頃のWill Smithは映画『Independence Day』『Men In Blacl』『Wild Wild West』『Ali』『Men In Black II』等の主演を務め、ハリウッド俳優として確固たる地位を築き上げていました。そんなWill Smithが俳優絶頂期に出した本作『Born To Reign』は、Will SmithがMCとしてのキャリアを大事にしているのがよく分かります。僕は俳優としてもMCとしてもWill Smithがかなり好き、やっぱり素敵ですよねぇ(憧)。
それでは気になる内容を御紹介したいと思います……まず本作を語る上で欠かせないのがTra-Knoxなる男性三人ヴォーカルグループ、ジャケットにも“Introducing Tra-Knox”と表記があるんですが、彼らTra-Knoxが各曲を素晴らしい歌声で彩っています(味噌)。まずは「Act Like You Know」はあのTim & BobがKraftwerk「Trans-Europe Express」をサンプリングし製作、流石はR&B仕事の多いTim & Bobだけにメロディはシンセを多用したスマートな流麗メロディ。しかしそこに重たく歪んだビートが組み込まれる事でより骨太なトラックに仕上がっていて、Will Smithの少し抑えた低音ヴォイスも冴えている一曲。ザキザキと鋭く掻き鳴らすスパニッシュギターが斬り斬りと舞うラテン調の「I Can't Stop」、製作はWill Smith作品では馴染みの深いPoke & ToneのTrack Mastersが担当。Gypsy Kings「A Tu Vera」をサンプリングしたスパイシーで情熱的なトラックもホットだし、Will Smtihの巧みな口技(MCとしてのスキルに入るのか分からないけれど、その遊び心がカッコイイ)が炸裂するしフックでのシャウトもインパクト大。そしてもう聴いた瞬間にやられるのが「1,000 Kisses」、製作はPoke & Toneで反則技でLuther Vandrossの名曲「Never Too Much」をベッタリとサンプリング(昇天)。柔らかくスウィートドリーミーなメロディラインが煌びやか、キラキラと輝く小粒のダイアモンド曲にWill Smithのしなやかで紳士的なスマートフロウが滑走する完璧R&Bマナーな一曲(惚)。このキャッチーさはPoke & Toneの得意技(というよりBad Boyの得意技)、Will Smithもこういうメロウ系のトラックにすごくお似合い。しかもこの曲ではWill Smithの奥方で女優のJada Pinkett Smithとデュエット、チョコの様に甘い吐息のようなJadaのヴォーカルとWill Smithが悩ましく絡み合うラヴソング、フックの“君が1000回口づけても足らないよ♪”が甘過ぎますよ(骨抜)。愛娘のWillow Smithがモチーフであろう「Willow Is A Player」、製作はTony DraftでサンプリングにThe Persuaders「Love Gonna Pack Up(And Walk Out)」を使用。Timbalndっぽいチキチキと鳴る硬質ビートの鳴りと、どこかCee-Lo(Goddie Mob)っぽいドロ~リとまろやかなメロディが泥臭い、サザン風味のソウルフル曲。Will Smithもここではいなたく煙たく歌声をくゆらせていて、Tra-Knoxのハーモニーも効いています。映画『Men In Black II』の主題歌となった「Black Suits Comin'(Not Ya Head)」はMark Sparks製作、これがバキバキ痺れるエレキロックトラックに乗せて頭を振りまくるバンガー曲で毛色が違って面白い、ここではTra-Knoxが客演としてクレジットされています。「How Da Beat Goes」はRico Andersonが製作、サンプリングにNewcleus「Jam On It」を使用。程よくレトロな近未来系のサイバーメロウにWill Smithのスマートなラップが滑る流麗曲でグッド、途中で挟まる口スクラッチ&Tra-Knoxのハーモニーフックがなんとも効いた宇宙船R&B曲。カラッと乾いたアコギ弦が切なくてちょっぴり胸を締めつける「Block Party」、製作はあのL.E.S.とHerb MiddletonでSly And the Family Stone「Family Affair」をサンプリング。どこか哀愁が漂う柔らかくも涼しげなトラックに、端麗過ぎるWill Smithのスマートラップがゆったり腰を掛けるスムージーなナンバーにうっとり(惚)。Tim & Bobが再び製作を担当した「Give Me Tonite」、Tommy Emmanuel「Classical Gas」を下敷きにした、アコースティックギター主軸の颯爽と駆け抜ける夜風の様なR&B曲がカッコイイ。“お前の一生は彼のものでいい、俺には今夜をくれればいい♪”とキメるフックが背筋ゾクゾクなカッコ良さ、ソフトで滑らかながらも、どこか寂しげで影のあるアダルトなメロディが印象的。Mark SparksとRob Chiarelliが共同制作の「I Gotta Home」、Steel Drumsの鳴りで少しカリブっぽい陽気さも兼ね備えたマッタリグルーヴな一曲。再びMark SparksとRob Chiarelliが共同制作の「Maybe」、煌びやかに降り注ぐ陽光の様な温かさのゴスペル×カントリー調のトラック。Will Smithもラップするというより、語りかける様な口調で“永遠に一緒にいるべきだって言われているみたいだ♪”と歌う、のどかで穏やかなソウルフルラヴソング。Rob Chiarelliが新たに電子ビートでエッヂーに構築し直した「Nod Ya Head(The Remix)」、派手に飛び散るホーンにガチガチなビートが乗っかるタフで荒削りなHip Hop仕様に大変身でしっくり来ます。加えて客演に女優兼シンガーのChristina Vidalも参加し、彼女の艶やかで色っぽいヴォーカルも曲に華やかさを増幅させていて素晴らしいです(勝)。Sauce For Nothin'が製作を担当した「Momma Knows」は西海岸っぽいスロウ具合が心地良い、車を転がす時に聴くとグッドかも。これらに加えて国内盤にはボーナス曲として「Nothin' On My Mind」を収録、これが晴れやかなサンシャイン曲でスッキリと清涼なドライビングチューンでかなり素敵な仕上がり。
“俳優が片手間でやっている”だなんていう認識がもしあるなら捨てて下さい、彼は元来から天性のMCなのですから(断言)。本作もWill Smithが本気で取り組んでいて素敵な仕上がりでした、Bad Boy作品が好きな方なら喜ぶであろうR&B寄りのトラックが多い一枚です。そんなトラックにWill Smithの高級黒スーツばりのスマートなラップもぴったりフィットしているし、なにより男性ヴォーカルグループのTra-Knoxが随所で良~~~い仕事していました(称賛)。彼らがデビューしていたなら絶対に聴いていたのになぁ、惜しいグループで御座います。
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最近、遂に(やっと)地デジ対応のテレビに買い換えました。
購入したのはTOSHIBAのREGZA、僕の部屋はそんなに広くないので32型にしました。
これまで僕の部屋を訪れる人が皆、口を揃えて“テレビだけが何故にアナログ?”と驚いていたのです。
パソコンはある、プリンタはある、デジカメはある、フォトフレームはある、iPodは二台(以前は三台)もある。
レコードプレイヤーにレコードが数十枚、iPod用スピーカーが二台、携帯はiPhoneとなんだか家電好きっぽい。
なのにテレビだけが奥行きたっぷりのアナログテレビ、しかもかなり小さい型だったので尚の事(笑)。
というのも僕はほとんどテレビを観ないというか、そんな必死に観ないので使えるならそのままで良くて。
ただDVDは観るので確かに大きな画面では観たかったし、そろそろ地デジにしないと乗り遅れそうだし。
という事で近くの家電屋でほぼ衝動買い、まぁこういう買い物は勢いが大事ですよね。
家に持ち帰って設置するのがすごく楽しかった、あのワクワク感ってたまらなく病み付きですよねぇ。
外付けのHDDは実家に余っているのがあったので、それを譲って頂きました(御礼)。
やっぱり写りが綺麗ですね(当然)、観やす過ぎてちょっと酔います(笑)。
ちなみに画面に映っているのは僕の大好きな映画、Will Smith主演の『Hitch』で御座います。
この映画が僕は超好き、何度観てもホッとするハートウォーミングなラブコメディです(胸躍)。
Will Smithは勿論好きで当然なんですが、ここで特筆すべきはやはり共演のEva Mendesですね。
ものす……っごくセクシーッ!最初はそんなに好きじゃなかったけど、今じゃiPhoneの待ち受け画面ですからね。
是非ともこの映画『Hitch』、御覧になってみてください(激薦)。
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Bridget Kellyを御存知ですか。
最近行われたJay-Z×Eminemの二大巨頭コンサートにも参加し、Alicia Keysの代わりにJay-Zと「Empire State Of Mind」をパフォーマンスし、かなり注目されている様です。Bridget Kellyはそのコンサートに限らず、Jay-Zがあちこちで「Empire State Of Mind」をパフォーマンスする際に代打している様で、Jay-Zの彼女への信頼の厚さが窺えます。
それもそのはず、Bridget KellyはJay-Zが契約したRoc Nation所属のアーティストなんですから。この「Empire State Of Mind」でのBridget Kellyの歌声を聴けば契約も納得、Alicia Keysに負けるとも劣らないなかなかのパワフルヴォーカルなんですから。しかもなかなかの美人だしナイスバディ、この黒のピッチピチのタイトドレスも凄く色っぽくて綺麗でたまらないです(賛美)。
まだ曲という曲は公式にはドロップされていない様ですが、絶対に良い曲歌うと思うんです(確信)。
最近はYouTubeにRyan Leslieと共にスタジオ入りしている動画もアップされていて、(Ryan Leslieが主役なので)Bridget Kellyは歌こそ歌っていませんが、やはりこの曲が完成したら聴いてみたいという気持ちを充分にそそられます(欲望)。
早くデビューしないかなぁ、凄く楽しみです。
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今年も音楽業界の一大イベント、“MTV Video Music Awards 2010”が9月12日に開催されました。
最多の16部門ノミネートというだけでも快挙に思えたLady Gaga。
結果は主要部門をほぼ網羅した全8部門を受賞するというやはりの快挙、凄いですね。
僕にはLady Gagaの魅力がよく分からないので、そういう意味で今年のVMAはそんな楽しみでもなかったかなぁ(溜息)。
Lady Gagaは噂の通りの生肉ドレスでトロフィーを受賞、奇抜過ぎてついていけません(凡人)。
EminemとRihannaの共演はなんだか凄い、この二人っていまだにイメージが沸かないから。
でもEminemのあの狂気の世界に負けない、烈火の如く真っ赤な髪のRihannaは圧倒的な存在感。
だから共演曲「Love The Way You Lie」の仕上がりは文句無しに素晴らしかった。
もはや大物となってしまったDrake、共演相手は女王Mary J. Blige。
Drakeの作品『Thank Me Later』もやはり良い出来で楽しませて頂いています。
MJBに関してはもう今更言う事ないです、素晴らしいパフォーマンスをしたに決まっています。
Usherもパフォーマンスを披露したみたいですね、歌って踊れるUsherはVMAでも最強ですね。
周りに美女を従えてのパフォーマンス、集中できるのが凄いですね(笑)。
今年の注目ニューカマー、B.o.Bもパフォーマンスを披露。
Bruno Marsを従えての「Nothin' On You」、きっと素敵な夢の時間が会場を包んだことでしょう(羨)。
Bruno Marsもこの曲で人気に火が付き、近日ソロデビューするから楽しみですね。
B.o.BはHayley Williamsも呼んでの「Airplanes」も披露。
意外にもHayley Williamsとはこれが初顔合わせだった様、面識なしであんな良い曲作れるなんて凄いですよねぇ。
今年はKanye Westが大トリを務めた模様、新曲となる「Runway」をパフォーマンス。
去年の失態もありましたが、スタンディングオベイションを受ける好演だったみたいで一安心。
Kanye Westもパフォーマンスにかなりの才能があるから、VMA向きのMCとしてはピカイチでしょうね。
ちなみにKanye Westのパフォーマンスには、ClipseのPusha Tも参加。
Pusha Tもかなりの実力者として名を馳せているから、ソロ作とか出したら良いんですが。
となればやはり注目したいのはTaylor Swift、やっぱり可愛いしちょっと艶っぽいですよねぇ(惚)。
カントリー音楽とかは聴いた事がないのですが、Taylor Swiftならちょっと聴きたいなといつも思います(下心)。
Taylor SwiftはKanye Westに向けた「Still An Innocent」という曲をパフォーマンス。
随所にKanye Westへのメッセージを散りばめた詩で、早くも話題になっている様です(策士)。
Nicki Minajも「Check It Out」のパフォーマンスを披露、隣にいるのはwill.i.amで御座います。
相変わらずのド派手な衣装も御愛嬌、僕としてはLady GagaよりもNicki Minajの方が感心を持てます。
Nicki Minajはソロとしてオンエア通じてのパフォーマンスが、これで初だったのだそう。
とここまで書いていうのもなんですが、僕は観ていません(笑)。
観たいのは山々ですがお金の無い一人暮らしでは無理、ネット上で観たいと思います。
Lady Gaga、そんなにイイですかねぇ、僕にはよく分からないんですよ(天邪鬼)。
詳しい結果の知りたい方は、MTV公式サイトへどうぞ。
http://www.mtv.com/ontv/vma/2010/
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DJ Jazzy JeffとThe Fresh Prince(a.k.a. Will Smith)による最強タッグ、DJ Jazzy Jeff & The Fresh Princeの通算四作目となる『Homebase』を御紹介。ジャケットを見ても分かる通りWill Smithがまだ若いッ、本作は1991年発売という事で今からもう十年以上前、この頃はまだWill SmithもMCとしてガンガン活動していました。“ハリウッド俳優の二番煎じ”だなんて馬鹿にしてはいけません、Will Smithは歴としたアーティスト出身ですからね(前置)。ちなみに本作はプラチナディスクを獲得しています、なんたってあの曲が収録されているんですからね……。
それでは内容を少し語りますと……まず述べるべきはほぼ全曲をJazzy Jeffが製作しています、Jazzy Jeff製作曲から紹介しましょう。幕開けを飾る「I'm All That」でもうエンジンは全開、ブンブンブンと低く鳴り続ける渋いベースラインにスクラッチや銃声やホーンが絡む、いかにもDJらしい遊び心が詰まった一曲。The Fresh Princeの滑るように速いラップもスマートでカッコイイ。Teddy Riley創始のNJSっぽいぐわんぐわんとノリノリの「Things That U Do」(C.Kingとの共同製作)はThe Fresh Princeの独壇場、あの華麗なマイク捌きで次々と言葉を繰り出す様は圧巻で凄まじいの一言、J.Brightなる男性シンガーのネオンみたいに妖艶に光り輝く歌フックも最高に痛快で疾走感を煽っている一曲で僕はかなり好き。ポコスカと民族打楽器の音が抜けて飛ぶまったりファンキーな「This Boy Is Smooth」、ただそういうビート使いながらもピアノ鍵盤やスクラッチ声が少し入ったりして品のある艶も生まれているカッコイイ一曲。それこそベルっぽい音にピューンピューンと飛び抜けるシンセ音と細かく弾くベース弦が躍動感たっぷりの「Ring My Bell」も爽快な疾走感、ここで歌フックを担当するJean NarrisとRene Neuvilleは後のZhaneという所もかなり高ポイントな一曲。J.Brightなる男性シンガーのしなやかでセクシーな歌フックと、The Fresh Princeのバキバキとへし折る様なタフなラップが火を吹く好対照な「Caught In The Middle(Love & Life)」(C.Kingとの共同制作)、音数がけして多くない分シンプルなループでどんどん加速するスピードチューンで、やはりグランドピアノ鍵盤の旋律でちょっとしたJazz風味が加味されるのがオシャレで御座います。ドカチャカなジャングルビートに乗せてThe Fresh Princeの弾丸ラップが炸裂する「Trapped On The Dance Floor」は最高にバキバキで骨太、途中でJames Brownっぽいブレスも聴こえるカッティーなトラック上でFresh Princeに加えEI-SidとJazz Freshがマイクを回すのも渋くて痺れる。女性の吐息やパトカーのサイレン音が鳴り響くノイジー喧騒トラック「Who Stole The D.J.」、ぶっといスネアにハイハットがぐるぐる鳴り止まないちょっぴりダークな「You Saw My Blinker」はThe Fresh Princeの渦巻くように気だるいラップがかなり病み付き、The Fresh Princeのバチンと弾けるラップが勢い抜群にぶつかるJames Brownばりにファンキー過ぎる「Dumb Dancin'」とどれもがオールドスクール丸出しのナイスな楽曲ばかり。しかし本作の最も重要な一曲はやっぱりコレです、夏には絶対に皆が聴いて踊りたくなる名曲「Summertime」ですよ(昇天)。あの冒頭の“どらむすぷりぃぃぃぃず♪”を聴いただけで僕なんかは痺れ上がって失神寸前、Coo & The Gang「Summermadness」使いのこのゆったりグルーヴィーなメロウチューンは甘くてとろけるセクシーな艶曲で、だからこそThe Fresh Princeのあの紳士的でスマートな色男ラップがキマってしまう女性キラーチューンなんです(溺愛)。製作はHula & Fingersが担当、この曲無くして夏は語れないしDJ Jazzy Jeff & The Fresh Princeも語れません(傑作)。最後にはボーナス曲として「Ring My Bell(DJ Jazzy Jeff's Street Mix)」を収録、これもジャカジャカ具合が最高にアガるRemixになっています。
兎に角「Summertime」狙いで購入して間違いない一枚、あとは「The Things That U Do」も収録されているんで一粒で二度美味しい一枚です。こうやって聴いてもこのタッグはかなりの強者だった(そして名コンビだった)のだなと痛感するばかりで、またいつかDJ Jazzy Jeff & The Fresh Prince名義で作品を出したら即買いするのになぁ(その後のWill Smithのソロ作にはDJ Jazzy Jeffが製作参加しています)。Will Smith(The Fresh Prince)がどれだけのラップ巧者かを体感して頂きたいです、夏が終わる前に絶……ッ対に「Summertime」を聴きましょう。
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皆様、Willow Smithを御存知でしょうか。
Willow Smithはあのハリウッド俳優Will Smithの愛娘、現在9歳だそうです。
画像を見れば分かるかと思いますが、かなりの父親似で御座いますね。
そのWillow SmithがあのJay-Z率いるレーベル“Roc Nation”と契約したのです(驚)。
流石の僕も“あー、Jay-Zも話題性を求めてお子様二世タレントに手を出したか……”と思ったのですが……
Willow Smithのデビュー曲となる「Whip My Hair」がかなり素晴らしい仕上がりでヤラレました(一撃)。
本当に9歳なのかと疑いたくなるぐらいの歌い回しで、Rihannaっぽいソリッドさを誇ったヴォーカルスタイル。
製作陣が分からないのですがトラック自体も中毒性の高いアッパーで素敵、耳にかなり残ります。
やはり敏腕のJay-Zですね、きちんとアーティストとしての才能を見抜いての契約だったのですね(当然)。
というかあのWill Smithが父親なんだから、血筋としてエンターテイナーですよね。
僕は一人のMCとしてWill Smithが大好きなので、Willow Smithが音楽業界に足を踏み入れてくれたのは嬉しい事。
Willow Smithの今後にはか~な~り~注目&期待できます、ひょっとしたらかなりの大物になるかも。
これを機にWill Smithにももう一枚、ラップアルバムを製作して欲しいです(願望)。
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早くも通算五作目となる新作『Loud』の完成が待たれるRihanna。
そんなRihannaの新曲「Only Girl(In The World)」とシングルジャケットが公開されています。
Rihannaの新たなトレードマークとなった赤髪がやはり鮮烈なインパクトを放っていますねぇ。
剥ぎ取られたかのように身を隠す赤いドレスも、その後ろに隠れるRihannaの裸体もすごく刺激的。
Rihannaって本当にイイ体していますよねぇ……素晴らしい(溜息)。
顔は綺麗とかカワイイとかではないんですが、そのスタイルも相俟ってすごくソリッドでクールでカッコイイんです。
本当に着実にアーティストとして大きくなってゆくのが分かります(痛感)。
肝心の楽曲の方なんですが、製作は今やRihannaの完璧な相棒であるStarGateが担当。
Rihannaらしいダークさが香る魅惑のエレクトロダンスチューンに仕上がっています。
Rihannaはこういうトラック巧いし似合っているけれど(というかこういうクラブっぽい音楽が今流行しているのは、Rihannaの功績だろうけど)、やはりR&B愛好家としては“またか~……?”という気分にもなります。
もっと純正R&Bみたいなトラックにもそろそろ挑戦しても面白いのではと思うけど、まぁRihannaのヴォーカルスタイル的に無理があるのかな。
Rihannaが“再び踊れる一枚になる”と宣言している『Loud』、どちらにしろ楽しみではあります。
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1980年に公開された同名映画のリメイク『Fame』のサントラ盤、『Fame Presents: Naturi Naughton As Denise』を御紹介。このサントラ盤は元3LWのNaturi Naughtonが演じた役柄、Deniseをイメージして製作された一枚で、よって全曲をNaturi Naughtonが歌っています。最近は俄然Naturi Naughtonが気になってしまい、結局この本作もネットでダウンロードしてしまいました(虜)。このいかにもミュージカル映画っぽいジャケットがキラキラ輝いていて素敵じゃありませんか、出来れば映画を観賞してから聴きたかったものです(残念)。
それでは気になる内容を簡単に御紹介します……ます本作は全曲をなんとあのDamon Elliottが担当、これまでも多くの佳曲を手掛けてきたDamon ElliottがProducerという事でこれも嬉しいですね。まずはピアノ鍵盤の柔らかで煌びやかなメロディが澄んでいてどこまでも美しい「Didn't I Tell You」で幕開け、Naturi Naughtonの甲高い歌声がキリリっと舞い上がる昇天曲で、この汚れのないスロウは心を綺麗に浄化してくれるドラマチックな一曲。続いてもピアノ弾き語りなクラシカル調の上品なバラード「Change」、ゆっくりと噛み締めるように歌声を紡ぎ出すNaturiに思わずウットリ聴き惚れる、これもやはりミュージカルならではのゆったりと間を取りながら流れてゆくドラマチックでドリーミーなスローでグッと来ます(感動)。「Invade Me」は打って変わって、不穏で不気味な歪んだシンセサイザーが辺りを包み込むホラーチックな一曲。Naturi Naughtonのヴォーカルワークを聴いていると、どことなくMissy Elliottを思わせる面白さ。ピコピコな跳ねる電子音にNaturi Naughtonのフラット気味のヴォーカルがクールに冴え渡るロボサイバーなアッパー「Miss-Behave」、音数少なくどこかダラっと気だるいダウンビートがサウスっぽいノリでカッコイイ、これでYoung JeezyとかSoulja Boyなんかをfeat.出来たら最高だったろうに(惜)。ドカドカとキックするビートにキュイキュイと鳴る無機質なシンセがよりクールさを倍増させるエッヂー過ぎるアッパー「Keep Up with Me」も最高にカッコイイ(痺)、近未来風のメタリックでソリッドな電子チューンはNaturi Naughtonのヴォーカルにバッチリ映える、3LW時代を知る僕としてはこういうジャキジャキなアッパーの方が彼女らしくて好き。妖しく上下に揺れて曲線を描くシンセメロディと硬質なビートが交錯する、やはりシンプルな打ち込み音で構築されたデジタルチューン「Stingy」。ザクザクと斬り裂くような電子音のビートはダークで底辺を這うんですが、それとは対照的にどんどん上昇するNaturi Naughtonのフックが病み付き度をアップさせる面白い一曲。嵐の轟きに、アコースティックギター弦とピアノ鍵盤が繊細に温かに絡む美し過ぎるバラード「Looks Just Like You」(感動)、しっとりと穏やかに丁寧に歌い上げるNaturi Naughtonの歌声にただただ聴き入り頷くだけ、この情感豊かで滑らかな極上のスローに負けないNaturi Naughtonのヴォーカルに感心するばかりです。爪弾くアコギが少し寂しげで胸を締めつける哀愁のバラード「Lost Without You」も素敵、どこかBabyfaceっぽい丸みと純粋さを備えた美曲で、時に熱っぽく時に悲しそうに声を張り上げるNaturi Naughtonに胸がキュンキュンと切なくなります(溺)。Hip Hopっぽいビートに不思議な電子音メロディがとろーりと掛かる「On My Way」は、フックでのNaturi Naughtonのファルセットがふわふわと浮遊して心地良く面白い一曲。どっしりとへヴィーな踏みビートでドカンドカンと攻めるScott Storchっぽいダーティ曲「H8AZ」、短く切るフックとか途中の奇声とか最後の群集音とかが面白くて知らずに聴き手を蝕む中毒曲。最後を飾るのは指スナップにキラキラと煌びやかで清涼なダイアシンセが輝く「Can't Hold Me Down」、美しく清純で爽やかなクリアテイストのこのメロディはまるでStarGateばりの爽快感、どこまでの澄んで浸透してゆくNaturi Naughtonの歌声もキレイで素敵です(惚)。
う~ん良かった、予想以上の出来映えに驚いたぐらいです(称賛)。まず何より思った以上にNaturi Nauhgtonが歌えるシンガーだったのが意外(失礼)、巧く抑揚をつけたヴォーカルワークはなかなかのもので、純粋綺麗なスローにもタフなアッパーも普通に乗りこなしています。特にミュージカル風味の極上スローにもNaturi Naughtonのハイトーンヴォーカルはぴったりフィット、これらの楽曲を一手に引き受けたDamon Elliottの手腕にも拍手を送るばかりですねぇ(敏腕)。気になる方は是非ともチェックしてみて下さい、映画の方も日本でDVD発売を願います(祈)。
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元3LWのNaturi Naughton、ちょっと気になって大きな画像を貼りました(笑)。
先日観たThe Notorious B.I.G.の伝記映画『Notorious』で、Lil' Kimを体当たり演技していて圧倒されました。
まぁつまりは、僕も男なのでごめんなさい、あのセクシーさにヤラレています(酩酊)。
Naturi Naughtonは3LWを脱退後、ソロで活動し女優としても活躍の場を広げている様です。
音楽やダンスを取り上げた映画のリメイク『Fame』にも出演していて、主役のDenise Dupreeを熱演。
そのDenise Dupree名義で、サントラ盤『Fame Presents: Naturi Naughton As Denise』も発売されてる模様。
しかもこの作品、Damon Elliottが製作指揮しているみたいで、そこも惹かれる魅力ですねぇ。
う~~ん、これは今の気分だと購入したいなぁ~(嵌)。
iTunesでも購入可能、 Naturi NaughtonのMySpaceで確認してみてくださいね。
あとは映画『Notorious』でのNaturi Naughtonの演技を見たい方は下記サイトへ。
これは男性陣は絶……ッ対に観たいと思います、女性陣はごめんなさい(陳謝)。
気になる方だけ、映画のワンシーンで御座います(注意)。
http://www.metacafe.com/watch/2694113/naturi_naughton_topless_in_notorious/
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左からNaturi Naughton(16歳)、Kiely Williams(14歳)、Adrienne Bailon(17歳)の三人で構成される、3LWのデビューアルバム『3LW』を御紹介。全員が十代という事でそこがもう日本と次元が違う、やはりエンターテイメントの国アメリカだと痛感しますね。先日の観た映画『Notorious』でのNaturi Naughtonの脱ぎっぷりを観て驚きましたよね、こんな少女があんな立派に成長して……。このスッキリしたジャケットも十代らしからぬクールさが漂っていて良い、中身を聴けばより十代さを感じさせない色気が漂っています。
それではその内容に簡単に触れますと……まずはシングル曲となる「No More(Baby I'ma Do Right)」で幕開け、製作はSean "Sepp" Hallが担当。爪弾くギター弦がザクザクとしたエッヂを生み出したクールネスな一曲で、途中でラップを挟む辺りでTLCをちょっと思わせる一曲。しかしここで3LWが聴かせるスーッと蒼いコーラスワークはとても冷たくてサッパリ、キュートさとかは皆無ですが“もういいわ、聞きたくない♪”と男に別れを突きつけるタフな詩に似合っている。Gregg P製作の「Is You Feelin' Me」はインドっぽいクネクネ感がスパイス効いた一曲、最近はこういうマハラジャっぽいR&Bを聴かないから逆に新鮮だったり。再びSean "Sepp" Hallが製作を担当した「Playas Gon' Play」は、ドカドカと間を置いて鳴るビートにちょっぴり外した様なシンセ&泡音ぷわわんがビビビビと響く面白い一曲で、3LWの溜めを入れたフックも相俟って独特なグルーヴを生み出している一曲。Brian & JoshuaのKNSが製作したギター爪弾く切なさが込み上げるブルージー調の美曲「Gettin Too Heavy」、好きだけどまだ関係を持つのは早いと謳う詩は十代の女の子(つまり3LW)ならではの目線、しっとりと少し悲しげに聴かせるハイトーンのコーラスが胸に響く一曲。続いてもBrian & Joshuaが製作した「Im Gonna Make You Miss Me」もしんみりと艶っぽく歌い上げるバラードで綺麗、“私がいなくて寂しくなるわよ♪”と挑発する様でひたむきに愛を告白するいじらしい一曲でキュート。ラテン調の鋭いギター弦メロディをエッヂーなシンセが突き抜く「Not This Time」、製作はJoe P.とChrissy Conwayの共同制作。もはや大ネタ感のあるThe Fearless Four「Rockin' It」をサンプリングした「More Than Friends(That's Right)」はFull Forceが製作、原曲の持つ爽やかさはそのままに3LWの持つクリアで冷たいアイスっぽいコーラスが気持ち良く胸を突き抜ける青空曲、“友達以上になりたいの♪と謳うカワイイ詩も素敵で胸に優しく響きますね。「Curious」はSean "Sepp" Hall製作のしっとりと滑らかなアーバンスロウ、吐息のようにソフトな3LWのコーラスが徐々に熱を帯びてゆくとろける極上曲に仕上がっていてグッド。The Co-StarsとKen Johnstonが共同制作の「Til I Say So」は、ビコビコと微細に跳ねる振動ビートが先鋭的な尖った一曲。そのThe Co-Starsが製作した「Crush On You」も宇宙空間をピューっと光速移動するようなスピーディー且つクールな一曲。Edwin "Tony" Nicholasが製作のそのまま海のように穏やかでキラキラと輝くまったりスロウジャム「Ocean」は最高に心地良い、3LWの十代らしからぬ広大で繊細な歌声にウットリ聴き惚れてしまう壮大なラヴソング。そしてHip Hopファンが涎ダラダラで喜ぶのは「I Can't Take It No More(No More Remix)」、製作をPoke & ToneのTrack Mastersが担当し、援護射撃にはなんとあのNasが登場という豪華なRemix。ドカドカとシンプルにキックする硬質ビートにピアノ鍵盤が絡むシリアスさ増大のトラックは武骨でカッコ良いし、Nasがそこにあのクールで空を斬るフロウで攻撃するのでもはやNasの独壇場で御座います(失神)。国内盤にはこれらに加えて、汚れなきメロディに心がキレイに浄化される昇天スロウ「Dear Diary」を収録。
うん、納得の出来映え、とても十代とは思えませんね。しかしコーラスワークの威力としては弱い方、まぁ声質に力強さが無いだけでコーラスは綺麗なんですけどね、圧倒的な一曲というのは無かったかも。ただ皆が均等に歌っている印象で、そういう意味では均整のとれたコーラスワークだったと言えるかもしれません。なかなか落ち着いた楽曲(つまりスロー)の出来が良くて驚き、最後にNasを援護射撃に迎える辺りもとても十代らしくないですね(驚)。
Category: 男性Hip Hop Tags: ---
人気雑誌XXL誌が企画した“ XXL Class of 2009”で、B.o.B.やWaleやAsher RothやKid Cudi等と共に見事に選出された、New Orleans出身のCurren$yの通算三作目(メジャーレーベルデビューアルバム)となる『Pilot Talk』を御紹介。新人っぽい書き方をしましたがこれまでNo Limit Records、 Cash Money Recordsといった老舗を転々とし、ようやくDef Jam傘下のDD172から作品をドロップ(祝福)。DD172といえばあのDamon Dash(Jay-Zと共にRoc-A-Fella Recordsを設立)が主宰するレーベル、Roc-A-Fella好きの僕としてもこのCurren$yのアルバム、かなり気になってしまって速攻で手に入れてしまいました(喉手)。この緑地に黒い線で書かれた都会を飛行機が飛ぶジャケットも素晴らしいじゃありませんか(惚)、もう期待はMAXで御座います。
それでは気になる内容を御紹介しましょう……ここでまず特筆すべきは製作陣、ほぼ全曲をあのSki Beatz(元Original Flavorの一員であり、Jay-Zの初期の名曲を数々製作したProducer)が担当しているのだから凄い(驚)。Damon Dash繋がりでの布陣なんでしょうが、これはもう僕としてはCurren$yと共にSkiも味わえると言う棚ぼた状態。そんんな玄人Skiが製作した楽曲からまずは御紹介します、Skiは最多の10曲を手掛けています。まずはノロノロと煙たく立ち昇るソウルフルなメロディにCurren$yのトローリネットリなフロウが絡む「Example」、かなり静かですし地味なんですがそれがまたジワジワと効いてきて、本作の飴色サウンドの幕開けを物語っています。どこか退廃的で荒削りなサウンドが取り巻く瓦礫サウンドな「Audio Dope II」、殺伐とした空気に混じってCurren$yのゆるくてスライムっぽいヌメったラップが知らぬ間に侵食する一曲。コンピュータチックなピロロロロ電子音に不穏なメロディが一帯を漂い包むゴーストチックな「King Kong」、ここまでマッタリヌルヌルと攻められるとじっとりとして気持ち悪い気もしますが、これがなかなか中毒性があって耳には残るフロウ。「Seat Change」では西海岸の大御所となったSnoop Doggが客演参加、ギターリフを効かせたブルージーロックな風合いのトラックに、Curren$yとSnoop Doggという脱力系のMC二人がフロウを交える事でよりレイドバックした空気感が生まれる。単語単語をじっくり噛み締めて舌なめずりするCurren$yの深海魚っぽいフロウも妖しくてカッコイイんですが、やはりSnoop Doggのズルズルユルユルなリラックスフロウも心地良いしキマってて耳に残ります(流石)。美しく流麗なソウルフルメロディながらも、どこかエフェクトがかった曇ったトーンが不思議な艶やかさを演出するアダルトな「Skybourne」、こういうフワフワとホンワカと丸みを帯びた流麗系にはCurren$yの深海魚っぽいラップが神秘的でよくお似合い。ここではBig K.R.I.T.とSmoke DZAという若手有力MC二人が参加しているのもトピック、三人がそれぞれ違った個性を放っていて強烈、その分この曲には彩りが生まれていて流れが非常に美しい(惚)。懐かしく古めかしいソウルが滲んだ爽やかなそよ風曲「The Hangover」はMikey Rocksが客演参加、晴れ間が少し見えるくらいの空の下をゆっくりドライブする時に聴きたい一曲で癖のある爽快感が面白い。そして個人的な注目曲だったのが「The Day」、客演になんとMos DefとJay Electronicaという濃~~い実力派MCが揃い踏みの一曲(痺)。派手になるホーンが黒く煙たく、ファンクが奥底でギラリと輝く燻し銀なトラックがシンプルでよりカッコイイ。ゆくり踏み締める様なトラックは古き良きHip Hopマナーを伝承したSkiらしい一曲、Mos Defはブリッジのみの登場ですがやはりロックしていて締まるし、Curren$yのジワジワと迫り来るフロウ&Jay Electronicaの太くもしなやかなフロウが最高に映えた佳曲。ちょっぴりキュートな田舎っぽいファンクチューン「Chilled Coughphee」はDevin the Dudeが客演参加、華やかとまではいかないまでもキラリと光るホーンがカラフルなメロウチューンでグッド。ミステリアスなメロディと伸びがどこか深海っぽい冷たさを帯びるスムージー曲「Address」はStalleyが客演参加、懐かしいソウル風味も効いたメロディは奥深くて繊細で、聴いていてユラユラと底に堕ちてゆく様な感覚で次第に意識を蝕む中毒曲。でもCurren$yのラップがけしてしつこくなくどこかポップな質感もあって、聴いていて心地良く深く嵌っていけるナイスドリーミンな一曲で好き(溺愛)。「Life Under The Scope」はSki BeazとMichael Sterling Eatonの共同制作曲、これはキラキラと煌めき輝くラグジュアリーな流麗曲で美しく華やか、Curren$yもフワッと浮くようなライトで滑らかなフロウで華を添えます。とこここまでがSki Beatz製作曲、そのどれもがSkiらしいマイナーなソウル趣味の光る好トラックの連続でした。あとはMos Defが製作を担当した色っぽいソウル懐古曲「Breakfast」、ボサノヴァっぽく柔らかな風が吹き抜ける軽やかに駆ける一曲。Trademark Da SkydiverとYoung Roddyが客演参加した「Roasted」はMonsta Beatzが製作、ピアノ鍵盤のオシャレな音がちょっぴりJazzyで上品なクラシカル曲。それとNesby Phipsが製作&客演した「Prioritize」も面白い、ちょこっと宇宙空間にはみ出したみたいなサイバー感が心地良くて、昔のOutKastを思わせるスペイシー×Jazzyな一曲です。
Curren$y、なかなか良い味出していますよ(癖)。Skiが創り出す独特な飴色ソウルメロディも妖艶で良いし、そこに絡むCurren$yのあのなんともいえないトロ~リバターの様なフロウが甘くて病み付き。Lil WayneほどしつこくなくFabolousほど粘着質でもない、その中間のちょっとふわついた感覚の甘さが香るラップで聴き手を魅了します。深海魚っぽい不思議さと、バターのようなトロトロ感とスウィートさを持ったMCで御座います(意味不明)。B.o.B.もDrakeも良いですが、Curren$yの本作『Pilot Talk』もしれ~っと要注意かと思います、これはダークホースな気がしますよ(警戒)。