RocBox 2

自分の持っているR&B、Rapアルバムを聴いての感想を偏見で綴る。音楽に関する知識はほぼ無し、雰囲気で語る。

06 2010
SUN MON TUE WED THU FRI SAT
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 - - -
プロフィール

Queen

Author:Queen
生年月日:1983年11月28日
星座:射手座
性別:男
血液型:A型
趣味:古典的推理小説読書
    黒音楽に浸る

ブログランキング
人気ブログランキングへ にほんブログ村 音楽ブログ HIPHOP・ラップへ
にほんブログ村 音楽ブログ R&B・ソウルへ
Q's Tumblr
http://rocqueen.tumblr.com/
Twitter
ブログ内検索
月別アーカイブ
ブロとも申請フォーム
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
音楽
263位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
洋楽
53位
アクセスランキングを見る>>
訪問者数
現在の閲覧者数
Coming Soon
QRコード
暇潰しに携帯でどうぞ
QR
Category: 男性Hip Hop  Tags: ---

Comment: 0  Trackback: 0

Eminem「Recovery」
eminem-recov.jpg

全世界を代表するまさしく最強の怪物MC、Eminemの通算七作目となる『Recovery』を御紹介。個人的にはそこまで大好きって訳ではないEminem、しかしその切れ者ぶりは凄まじいしスキルフルなのも百も承知、なのでEminemが作品をドロップする度に購入している自分がいます(天邪鬼)。前作『Relapse』が約五年ぶりにドロップされたのに対し(その間Eminemは薬物依存でリハビリ中だった)、本作『Recovery』はおよそ一年という短いスパンでドロップしてきましたねぇ(凄)。このEminemの歩く後姿を写したジャケットがかなりイカしてますねぇ、なんかこう……ドラマを感じるジャケットです。
それでは気になる内容を御紹介しますと……まず本作で驚くべきは製作陣、Eminemとしては初めてとなる外部Producer&外部ゲストが多数起用されているのです(衝撃)。前作はEminemの親分であるDr.Dreが全曲を製作、そこからこのこの初挑戦の振り幅に僕は一発でヤラレました。まずはどこかバロック調の重低音トラック「Cold Wind Blows」をあのJust Blazeが担当、Just Blaze好きの僕としてはまずこれが嬉しかった。The Gringo「Patriotic」をサンプリングした重たいループがグルグル旋回するトラックは中毒性も高く、Eminemのラップの鋭く切り裂く感じをより鮮明に描き出す事に成功しています。壁にぶち当たったEminemの辛い心情を吐露し爆発させる「Talkin' 2 Myself」はDJ Khalilが製作を担当、客演には男性シンガーのKobeが参加。Eminemが認めているLil Wayne、T.I.、Kanye Westに復活を約束するラインも魅力だし、また大きく成長し強くなったEminemをひしひしと感じる鬼気迫る曲、ロックっぽいリフが効いたタフで渋くも哀愁もあるトラックに、Kobeの悲しそうな歌声がまた感情を揺さぶります。Mr.Porter製作の「On Fire」はMandrill「Peace And Love」をサンプリングしたピリピリと殺伐とした空気が漂う冷たい一曲で、その上を業火のようにホットなEminemの攻撃的なラップが空を斬るカッコイイ一曲。「Won't Back Down」は再びDJ Khalilが製作、客演にはなんとあのP!nkが参加というサプライズ(唖然)。コレがガッツリとロックしたハードなトラックでざらついた感触のドラムスとエレキ弦が唸り滑る一曲で、Eminemのノイジーに加工されたラップもかなりロックしていて荒々しくて尖ってて破壊力抜群。これにP!nkがそのタフなヴォーカルを乗せるのが素敵、しかしそのP!nkを喰ってしまっているEminemがやはり鬼のようにカッコイイか(痺)。「W.T.P.」はDwayne "Supa Dups" Chin-Queeが製作を担当、一聴するとまるでTimbalandっぽいダークでクールなシンセサイザーの波曲でかなりサイケデリック。このヒンヤリ冷たく妖しい流麗電子音の上を涼しげに滑走するEminemはやはり天才的、スマートな斬り方しながらもどこか毒々しい侵食を魅せるラップはEminem流儀で秀逸。Eminem得意のロック曲サンプリング、Black Sabbath「Changes」使いの「Going Through Changes」はEmile Haynieが製作を担当。こういう悲しいメロディを湛えたロックチューンにEminemのラップはなぜか相性抜群、“ただ俺は変化を生き抜いてゆくだけ♪”と切々と歌い上げる詩にちょっと胸を打たれるドラマチックな一曲。そして本作からの先行カットとなったのが「Not Afraid」、製作は今後要注目のBoi-1daが担当。無機質にカチカチと鳴る鼓笛隊っぽいドラムスに乗せてEminemが淡々と突き進むトラックはBoi-1daらしい一曲で、フックではちょっと歌うようなラインを魅せるEminemも味があってグッド。引き続きBoi-1daが製作を担当した揺らめく様な蜃気楼シンセ「Seduction」も素晴らしい仕上がり、どこか歪みまどろんだ幻想的なトラックがEminemの毒っぽいラップに似合いで耳に馴染み次第に侵食する一曲(中毒)。Additional Vocalとして参加しているSly Jordanも良い声しているし、地味に良い仕事しています。再びJust Blazeが製作した「No Love」はHaddway「What Is Love」をサンプリング、しかも客演にはEminemも妬む才能というLil Wayneが参戦。変わらずチロチロと舌を出す様な爬虫類ラップで絡みつくLil Wayneに、素早く鋭く刺し殺す蜂のようなEminemのスピーディーなラップが好対照で面白い化学反応を起こしています。「Space Bound」は売れっ子のJim Jonsinが製作を担当、寂しげなアコギのメロディに宇宙空間を彷徨う様な広大ポツンなトラックが印象的で、そこに狂気滲ませて腹の底からスピットする姿が身に沁みる、Eminem流の失恋スロウバラード。Script Shepherdなる人物が製作した「Cinderella Man」がかなりヤバイ(失神寸前)、ビーーンと振動し揺らすエレキラインにドカッドカッとキックする極太ビート、そしてクワイヤっぽい“シンデレラメン♪”の合いの手がかなり中毒性高くて耳にへばり付く(溺愛)。踏み鳴らすような力強いビートに負けないEminemの鋭いバウンス、スタジアムで聴けば一気に闘争本能が剥き出しになるクール過ぎる一曲(絶賛)。Liz Rodriguesなる女性シンガーの消え入る様なヴォーカルがしんみりと響き渡る「25 To Life」はDJ Khalil製作、アコースティックな音を聴かせつつも近未来的なシンセも交錯する不思議な閃光に彩られたミッド。「So Bad」ではようやくDr.DreとNick Brongersが製作、いかにもDr.Dreらしい重たく仰け反るビートがいつものEminemを呼び醒ましています。再びDJ Khalil製作&Liz Rodrigues参加の「Almost Famous」、奇抜さこそないけれどEminemのクレイジーなラップを勢いづけるハードな一曲に仕上がっています。そして世間の注目といえばやはり「Love The Way You Lie」でしょう、製作は新進気鋭のAlex Da Kid&客演にはダーククールなRihannaが参加(最強)。ジャカジャカと鳴るアコギの悲劇的なメロディに激しく衝突かるビート、冷たく暗い電子音が渦巻くトラックは切なくて痛々しい。そして詩の内容は恋人間の暴力を描いていて、そこにRihannaを起用し“そこに立ち、私が苦しむのを見るのね♪”と歌わせるこの過激さが正にEminem流儀(それを請けたRihannaの度胸)。狂気的で精神患者っぽいEminemと冷たく妖しく艶っぽいRihannaだからこそ出せる空気感、思い切り飲み込まれます。最後を飾る「You're Never Over」はJust Blazeが製作、浸透系の流麗エレクトロとHip Hop的な硬質ビートをブレンドした近未来的チューンで、Eminemの鼻に掛けて歌うフックもなかなか魅力的な一曲。そして本作には隠しトラックとしてMobb DeepのHavoc製作の「Untitled」も収録、Lesley Gore「You Don't Own Me」使いのトラックはHavocらしい緊迫感&殺気みたいなのを感じないのがちょっと残念かなぁ(惜)。

前作でも“復活”は感じてはいましたが、本作『Recovery』でこそEminemは完全復活を遂げたと感じました。前作ではただただEminemが解毒作業を行っている感じで、僕としてはあまりに毒気が強過ぎて嵌れなかったんですが、本作ではかなり毒も抜けてよりスマートで斬れ味抜群のEminemが軽やかに舞い戻っています(品格)。いつもEminem作品はこれだけのボリュームだと途中で偏頭痛っぽい症状を起こすんですが(中毒性)、本作は製作陣が多彩で程よく気持ち良い毒の回り方でそこが最高でした。トラックが多彩な事で、よりEminemのシャープで軽やかで鮮明な毒牙がクローズアップされた、僕個人としてはかなり価値のある一枚でした(称賛)。

スポンサーサイト