RocBox 2

自分の持っているR&B、Rapアルバムを聴いての感想を偏見で綴る。音楽に関する知識はほぼ無し、雰囲気で語る。

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プロフィール

Queen

Author:Queen
生年月日:1983年11月28日
星座:射手座
性別:男
血液型:A型
趣味:古典的推理小説読書
    黒音楽に浸る

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Camila Cabello「Camila」
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キューバはHavana出身のキュートな歌姫、Camila Cabelloの記念すべきデビューアルバム『Camila』を御紹介。キューバ出身でメキシコとMiamiで育ったというCamila Cabello、彼女といえばそうあのFifth Harmonyの実質センターとして活躍しました。Fifth Harmonyとしては一作目『Fifth Harmony』、そして二作目『Reflection』まで在籍しその後脱退、ソロに転向します。Fifth Harmonyとしても人気が加速している頃でしたし、そんな中で脱退したCamila Cabello(以降はCamilaと省略)は若干悪者だった気もします。そうして強かに水面下で準備を進め、満を持して発表されたのが本作で御座います。
そんなこんなで前置きはお終いにして感想を書いてみると・・・・・・まずはFrank Dukesが制作(Co制作をJarami)した「Never Be The Same」で幕開け、夏の木漏れ日のようにじんわり蒸すようなスロウジャムは、Camiaならではなほろ苦でキュートなヴォーカルにマッチしていて、エキゾチックな気だるさがセクシーな一曲でグッド。同じくFrank Dukesが制作を担当した「All These Years」はジリジリと焦がす陽光のようなアコースティックギターの細い弦音を爪弾くミッドで、Camilaの時に翻るファルセットや熱を放つシャウトが、晴れた島の木陰を潜り光と陰の中を駆け抜けるような、そんなマーブルな色彩と温度が絶妙。Skrillexが制作(Co制作にFrank Dukes)した「She Loves Control」は灼熱の生粋スパイシーチューンながら、その絡みの中にSkrillexらしい鋭さと電撃を加えたトラックで、華やかに情熱的に舞うCamilaのヴォーカルもまた眩しいぐらいに艶。そして本作からの先行シングルで特大ヒットを記録した「Havana」のお出まし、制作はFrank DukesでYoung Thugを客演(御存知Pharrell Williamsもちょっぴりフックで歌っている)した一曲。これまたCamilaの出自を存分に活かしたエキゾチックでじっとり汗ばんだ一曲で、Camilaの悩ましくクネクネと揺れる熱っぽいヴォーカルに茹ってしまう(刺激的)。そんなCamilaのじっとり濡れたヴォーカルに、余計に絡まるYoung Thugの乾いた蜃気楼のように朧げなラップがナイスアクセントで強力。Frank DukesとT-Minusが共同制作した「Inside Out」はポップでカラフルなミッドで、スチールパンみたいな軽く跳ねる音色が可愛くて、小刻みにステップを踏む華麗な歌声に乗ってしまう。本作で最も素晴らしい「Consequences」は、あのEmile Haynieが制作したシンプルなピアノバラードで純朴で凄く沁みる(涙)。Camilaの擦れて囁くような歌声はとても切なく繊細で、日記を1ページ1ページ捲って戻るように響く鍵盤音もまた深々とハートに積もってゆきます。「Real Friends」はまたまたFrank Dukesが制作を担当しており、小気味好く掻き鳴らすスパニッシュっぽいギターが、ささくれのようにエッヂーでやはり感傷的。ひらひらと木枯らしに揺れる秋の街路樹のようなCamilaのヴォーカルが、これまた切なさを引っ張ってくれてセピアにシンクロ。The Futuristicsが制作(Co制作にFrank Dukes)した「Something's Gotta Give」はまたまた壮麗なバラードで、アルバム前半が持つ夏のような熱感とは真逆に、冬の湖のように白んで透明感のあるスロウで身に沁みる。Frank Dukes制作(Co制作をSickdrmuz)の「In The Dark」なんかは、Camilaのヴォーカルがぽっかりと空いた穴にすーっと落ちてゆくような、そういう虚空感が漂う奔放な一曲でそれがエキゾチックに感じたり。やはりFrank Dukesが制作した「Into It」はちょっぴり80年代っぽいポップさに、電子音の端々だけをほんのりジュレ化したのが鮮烈で、これでもかと甘いキュートさを振りまくCamilaにもうメロメロ。

しかし、ここまでの成功を収めるとは僕は思っておらず、その点でCamila Cabelloのあの脱退は正しかったのだなと感服しました。「Havana」での小悪魔みたく悩ましいCamila Cabelloもキュートで好きだけれど、アルバムとしては後半のバラード部の方がすごくしっくりと鼓膜に馴染んだり。主演する映画『シンデレラ』も待たれるCamila Cabello、同じくFifth Harmonyからの刺客Normaniとの生き残りを賭けた対決も楽しみなところ。






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N*E*R*D「No One Ever Really Dies」
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Pharrell WilliamsとChad Hugo、Shay Haleyの友人三人で構成されるグループ、N*E*R*Dの通算五作目となる『No One Ever Really Dies』を御紹介。前作『Nothing』からなんと6年ぶりとなる本作、まさかまたこうしてN*E*R*Dのアルバムを聴ける日が来ようとは、と当時はなかなか驚きました(感涙)。というのもPharrell WilliamsとChad Hugoの制作チーム“The Neptunes”での仕事はほとんど無くなり、元々客演もこなし表舞台が好きだったPharrellが単独で活動を始め、極め付けには彼のソロ曲「Happy」が全世界で特大ヒットをしたから。やはりそこは高校時代からの友人ということで、繋がりはあったのでしょう(憶測)。そんなPharrellがまたN*E*R*Dとしての新作を、しかも“誰も本当の意味では死なない”というグループ名をセルフタイトルにして戻ってきたんだから興奮です。
なんやかんやと言わずに感想書きます・・・・・・まず本作を書く上で特筆すべきなのが、全曲の制作をPharrell Williamsが単独で担当しているという事。僕個人としてはこんな時ぐらい、 Chad HugoとのThe Neptunesとしての制作曲を聴きたかったですが、Chad Hugoが今回はあまり制作には関与したくなかったのでしょうか(疑問)。本作からのシングル曲となったのが「Lemon」でスタート、客演にはRihannaが参加という事でこれだけで価値あり。Pharrellらしいパキンパキンとプチ折る様に鳴る小気味良い音色に機械的なビート、元々このトラックはPuff Daddyへの献上用だったのだそう。そこにそれこそ絞り出すようなPharrellのレモン果汁のごとき酸っぱいヴォーカルが迸ってグッドだし、後ろに重心を置いてネットリと絡みつくRihannaの妖艶なヴォーカルもまた刺激的でたまらない。これぞN*E*R*Dな独特なブルージーさが滲むロック調な疾走チューン「Deep Down Body Thurst」は、少し曇ったオルガンのような鍵盤の跳ね方が土埃に似て乾き、Pharrellの鋭く尖って柔らかく空を裂くカイトのようなヴォーカルが心地良くて、こういう時にPharrellのヴォーカルの有り難みを知る。AppleのCMでもここ日本でガンガン流れていた「Voila」(BassにはThundercat)では前半部分にGucci Mane、後半部分にWaleを客演として配していて、この前後半が全く違うという(そしてこれはアルバム全体を通してあちこちで)面白い仕掛け。ゼリー状のサウンドとビートをグシャグシャと潰した様なカラフルなトラックに、Gucci Maneのプルンプルンの弾力あるラップ(いや音色)が最高のトッピング。後半部分は夜通し踊る祈祷儀式のようなトロピカルな舞踊曲に、Waleがもったりとしたラップを呪術的に乗せるのがグッド。「1000」ではもうただただ激しく弾けて燃え上がるようなエーテルアッパーで、そこに客演のFutureが降臨した途端に超強力な磁場を形成して曲をガチガチに固形化するのが面白い(妙技)。ゆったりとレイドバックした冒頭から、徐々にヒリヒリとスリリングに加速する「Don't Don't Do It!」では、Kendrick Lamarが客演参加(ソングライトにはFrank Oceanが参加)。緩やかな時間が突如として緊迫し、その瞬間にPharrellが叫び訴える、そしてKendrick Lamarがハリケーンのように荒く刺々しくラップを暴走させるのもクール。「ESP」でようやくChad HugoがAdd制作の形で参加、弾力性のあるゴムボール的なビートを跳ねさせたトラックが無機質だからこそ印象的。本作中で最も気に入って入るのは、これぞPharrell流メロウの極みとも言える「Lighting Fire Magic Prayer」(鳥肌)。曲線を帯びたメタリックシルバーなトラックは正にStarTrak産で壮麗でクールですし(前半)、と思えば流水音の中でタイムワープするようにビートが捻れる遊び心(後半)、こういう時のPharellの線の細い流星のようなヴォーカルは映える。Pharrell解釈の全速力なロックでありファンクな気もする「Rollinem 7's」では中盤でそのトラックをネバネバなスライム状に一旦変形させ、またビートを戻したところでAndre 3000を召喚して美しきビッグバンを眩く起こす仕掛けがグッド。Kendrick LamarにM.I.A.が客演参加した「Kites」(Add VocalではA$AP RockyとMary J. Bligeの名も)はブツ切りチョップして飛び散るシンセが神経を刺激しっ放し、でも音数が極端に少ないから騒々しさはなくシンプル機能美。「Secret Life Of Tigers」では女優のCara Delevivingne、それからBillie Idle @よりSummer UikaとMomose Momoも参加、だけれどこれ自体は単純すぎて面白さはゼロ。最後を締め括る「Lifting You」ではEd Sheeranが客演参加、こういういなたいダウン気味のトロピカルチューンはThe Neptunesの十八番ではあるし聴いた事もある感満載。ピコポコ音なんかは懐かしく単に嬉しくなるけれど、Ed Sheeranがちょっとアクセントになっているかなという程度。

嫌いじゃないし良い曲も勿論あるけれど、単純にこれをN*E*R*D名義でやる必要は無かったかなというのが正直な感想。これならばもうPharrellのソロアルバムにしていい、N*E*R*Dでしかやれないサウンドを目指すべきだったかな。N*E*R*Dは純粋にバンドだと僕は思っているので、そのバンド部分を削ぎ落とした感のあるこのアルバムは、今後また聴くかどうか微妙かもしれません。








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Goapele「Dreamseeker EP」
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ベリーショートの髪型も馴染んできた異彩、Goapeleの通算六作目となる『Dreamseeker EP』を御紹介。幅広いR&B/Soulの世界の中でも独自の形態で進化を遂げている感のあるGoapele。前作『Strong As Glass』もなかなか素晴らしく、それからおおよそ三年ぶりとなる本作はEPというコンパクト盤。まあ、あまりにもボリュームが多過ぎると満腹感も強くなるし、アルバムとしての機能美を考えたらば、GoapeleならばEPぐらいでも十分かとも思いますが。Goapeleの凛とした後ろ姿を写したジャケットも素晴らしく、この夏の夜のような情景も美しい(溜息)。
という訳で今回もこざっぱりとした感想をちょこっと・・・・・・まず本作もクレジットが無くて製作陣の情報が僕には皆無、もうデジタルが主流になってしまって CDのブックレットは省略されがちで悲しい限り(涙)。まずはシングルカットされていた「$ecret」でスタート、どことなく滴り落ちる雫のように鳴る音色のせいか、夜中にずっと降り続く小雨のようなサウンドが味噌。そんなそぼ降るようなサウンドにシンクロするようにして、Goapeleの潤んで艶っぽい歌声がポツポツと鼓膜に振動するのがまたドラマチック。どこか南国の夏の夜を思わせるトロピカルなメロディと、パーカッシヴなビートの融合がまるで、熟れた果実に詰まった種のような感触を残す「Power」も、Goapeleの良い意味で涼しげで酸味のあるヴォーカルがマッチしていてグッド。Goapele解釈な霧散にも似たEDMが聴き手を妖しく楽園へと誘う「Take It Over」の足元フワフワな感覚も心地良くて、けしてこのリズムで舞い上がることなく肉感的な重力をもって柔らかさを体現するGoapeleのヴォーカルが素晴らしい(吐息)。「Stay」では嬉しいことに期待の若手、BJ The Chicago Kidとのデュエットが実現(鳥肌)。夢と現のあのトロトロとした境目を泳ぐ様なメロディと二人のヴォーカルの溶け合いが絶妙で、Goapeleは優しく甘く朧げ(夢)でBJ The Chicago Kidはビターでくっきり凛と響く(現)歌声。眠りに落ちゆく時の微睡みというよりは、眠たいけれど眠れない時の紫色の夜更けに似た色彩でグッド。アコースティックギターを爪弾く音がそよ風のように鼓膜を撫でる「Stand」なんかも、やはりどこか真夜中の海辺のように潮風と夜風が混じったような、そんな明るい夜みたいな不思議な魅力の滲む一曲。それこそ夏の夜の熱気に似たもわんとした弦音に、冷えたアルコールグラスに汗ばむように濡れたGoapeleのヴォーカルが滴る「Cool Breeze」も最高の一言に尽きます。

流石はGoapeleといった感じで夢幻に満ち満ちた素晴らしいドリーミー盤、だからこそやはりもっと収録曲数が欲しかった(強欲)。紹介こそしませんでしたがInterludeの4曲も本当に素晴らしかったし、本当に3分強の曲があと2〜3曲でも収録されていたら、確実に年間Top10に名を連ねていたと思います(惜)。Goapeleも他に替えの効かない特殊なシンガーだと思うので、このまま我が道を突き進んで素晴らしいアルバムを届けて欲しいですね、次は必ずフルアルバムをお願いします(懇願)。全編を通して僕には“夏の夜”を感じさせたこのアルバム、もう終わろうとしている夏の夜に聴いて頂きたいです。






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Stalley「New Wave」
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Ohio出身の長い髭が特徴的な若手MC、Stalleyの通算二作目となる『New Wave』を御紹介。StalleyといえばあのRick Ross率いるMMGに所属し、そのMMGからデビューアルバムとなる良作『Ohio』を出したのも記憶に新しいMC。その後もMMGに所属しながらMixTapeを出し続けていたらしいのですが、二作目となる『New Wave』はなんと通なら唸るReal Talk Ent.からのリリースとなっております。前作『Ohio』は巷ではなぜかあまり話題にならなかったんですが、僕はとても好きでその年の年間Top10で第六位に選出したほどのお気に入り。という訳で本作も全く話題になっていませんでしたが、サクッと購入はしていた次第です。
という訳でなかなか好きなこのアルバムについて徒然なるままに・・・・・・まず本作に関してはブックレットに全くクレジット記載が無いために、Producerやネタ元などが全く不明、なので僕の稚拙な感想のみで突っ走ります(暗中模索)。まずは澄んだ水の中を泳いで揺蕩うような波紋トラックが心地良い「Absence」、Stalleyのラップはとても滑らかで自由度も高く、こういう遊泳感のある曲線的なトラックもそつなく泳ぎ切る技術。表題曲である「New Wave」は彼らしいソウルフルなフレーズを延々と煙たくループしたトラックで、その中でもリフレインさせて共振させるイマドキも感じるStalleyのラップは、絶妙な湿度を保っていて鼓膜にしんなりと馴染む。ドス黒いホーン音をどっぷりと水底に沈めたようなくぐもったサウンドがドープな「Madden 96」も、Stalleyがなかなか水を切るような鋭いラップで進水する様が滑らかで美しい。キャラメルの様にどろりと空気を甘く溶かす「Kevin Hart」もソウルフルで燻し銀でナイスで、そんな黄金色のトラックをStalleyの静かな高温ラップがほろ苦く焦がすのがこれまた美味でたまらない(痺)。ざらざらとした砂利ビートに海風のように湿り気あるサウンドが吹き抜ける「Let's Talk About It」にも、軽やかエアリーで澄んだブルーのようなStalleyのラップはお似合いで、壮麗でいてハードさも兼ね備えた抜け感抜群な好ミッド。と思えばドブドブと濁流に飲まれるような重たいシンセが蠢くトラックに鼓膜も沈んでゆく「Soul Searching」では、どこか錆にも似た鈍色の輝きをザラザラとして放つStalleyのラップがイル。J. Cole辺りを思わせる薄暗くもシャレオツな「Sativa Break」なんかも、夜の帳のようにシンプルな色彩のビートとメロディだけにStalleyの鮮やかなラップスキルが映える一曲。星が瞬く様にメロディがちらちらと輝くのが美しい「Stock Up」も、Stalleyのシルクの様に滑らかなラップはまるで流星群のように滑っていて綺麗の一言に尽きる。最後は夜霧のようなしとやかさとミステリアスなひんやり感が楽しめる「What I Like」で幕切れ、闇夜の遠く彼方で散りゆく打ち上げ花火のようなぼんやりした光度を保つStalleyのラップも神秘的。

いや、確かに地味かもしれませんが、単純にStalleyって格好良いMCの一人だと思うんです。流行スタイルとかとは無縁な王道タイプな分、多分だけれど息の長いMCになるんじゃないかな(予測)。MMGから離脱したのはとても残念ですが、このままソウルフルなトラックを得意としながら悠々と活動して欲しいです。誰か腕のある(そして名の通っている)Producerとガッツリ一枚丸ごと組んで作ったりしたら、話題になるかと思うんだけどな。



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DMX「Redemption Of The Beast」
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Rap界の永遠の狂犬であり番犬、DMXの通算八作目(?)となる『Redemption Of The Beast』を御紹介。やはり自分のような三十路世代には最強に近いMCなのがこの、Dark Man XことDMX。Swizz Beatz率いるRuff Rhydersの看板MCとして数々の大ヒットを飛ばしました。Swizz Beatzこそまだ現役感がギリギリありますが、それ以外のRuff Rhydersの面々は見なくなってしまいました(悲)。DMXも宗教に目覚めたり紆余曲折ありながら、こうして届いたアルバムも復活作である前作『Undisputed』からおよそ二年後の2014年。しかもこのアルバムはどうも正規リリースではないみたいで、DMXの公式なアルバムかどうかも謎。しかしそこは永遠のアイドルDMXなので、買うしかありませんでした(一択)。
それではもう錆びついている感想を恥ずかしげもなく書くと・・・・・・まずは本作のブックレットにはクレジットの詳細が無く、その辺りはWikipediaを参考に書かせて頂いております。まずはDivine Barsなる人物が制作した「Spit That Shit」で華々しくも荒々しくスタート、もうこれが当時のRuff Rhydersを彷彿とさせるエッヂの効いたシンセのうようよビヨビヨ跳ねなバウンスチューンで僕はアゲアゲ(死語)。単純に平たく研磨した電子音を二枚刃仕立てでビートと共に繰り出すシンプルさながら、そこはDMXの全てを破る咆哮ラップで痛快に突き抜ける戦法でグッド。続く「Built Like A Bitch」はやはり瓦礫チックに荒廃させた電子音が鋭く突き刺さる中で、DMXの咆哮がジグザグに反響するのが頼もしい。Divine Bars制作の「On And On」は稲光のように鋭く響くエレキギターの音色と乾いたビートのみのシンプル構築ながら、そんなギターの通電によってDMXの金属より硬いラップがギラギラと鈍く輝くのが格好良く、低く唸る地鳴りのようなフックも鼓膜を捻じ伏せる静かな剛力があって素晴らしい。続く「Get Up And Try Again」もDivine Bars制作でギター弦が燻っては散るちょっぴりブルージーさも滲むミッドで、なかなかの曲線を終始描くなだらかなトラックは情感もあり、フックでの歌うようなフロウも健在でDMXの柔軟さを物語る一曲。Elicitなる人物が制作した「Solid」では、Busta Rhymesが率いたFlipmode Squadの手練れだったRampageが客演参加(懐)。ピコピコと跳ねるキメ細かい微粒電子音にスチール製の尖ったビートがザックザックと刺さるトラックが90年代なテイストですし、その中でDMXとRampageという頑丈MCがマイクを回す為に聴き手は耐震ゼロ。ド派手なホーンが飛び散りピアノ鍵盤が角張って流れる「I'm Gonna Win」なんかも当時のRuff Rhydersを踏襲した作りで、すべてをぶっ叩き引き千切り噛み回すDMXの獰猛さを楽しむのみなアッパー。もはや痙攣するように震えて昇天しているエレキギターの弦音とぶっといビートのみで進行する「It's A Problem」はKashmirとStan Spitが客演参加、こういうゴシックでエクソシスト的なロックカットなトラックとDMXの相性の良さは神懸かりで震える。本作のハイライトとも言えるのが「It's Goin' Down」で、遠くで鳴って響く雷鳴のような不可思議なあの感触。DMXが雨音のようにしとやかで切ない歌フックを響かせる哀歌で、強さと柔らかさが溶け合ったこのほろ苦さを演出できるのは、たぶん2pacとDMXだけなのでは(比肩)。きめ細かく鍵盤音を散りばめた「Shout It」も歌フックがなかなか効いていて、それでいて言葉を詰め込み弾丸のように吐き出すDMXの迫力も味わえる一曲。星空の下に吹き抜ける冷たい夜風のようにしとやかな「One More Night」なんかは90年代のセクシーなRapチューンをそのまま復刻(興奮)。DMXのゴツいのにスムースなラップの疾走感はまるで、黒く光るアスファルトの上を優雅に駆ける漆黒のランボルギーニのように流麗。そんな90年代のRuff Rhydersっぽいんサウンドの中で、本家本元で盟友のSwizz Beatzが唯一制作した「56 Bars」では、逆にホーンが瞬いて弾けるソウルフルなトラックを準備。盟友Swizz Beatzだからこそ、DMXの電撃のようなラップはこういうサンプルングっぽいソウルフルなトラックでも映える事を顕示したかったのは(憶測)。それを図ってかこれまた旧友であるDame Greeseもブレイクビーツを爆発させたオールドスクールなアッパー「Where You Been」で応戦、しかも客演にはFreewayが参戦という鉄壁布陣。単純明快なトラックに乗せてDMXの電撃とFreewayの火薬が反応し発破、二人揃って百万馬力の圧倒的パワーで痛快に突破。女性シンガーのJannyceが客演参加した「Right Or Wrong」ではアラームの様に鳴り響くシンセとストリングスのように斬れ味鋭いシンセの交錯と、全盛期のRockwilderを思わせるサウンドが最高にホット(死語)で、イケイケな女性と絡んでラップするという構図も90年代仕様な気がして嬉しい。再びDame Greeseが制作した「Gonna Get Mine」は完璧ロックチューンなアッパーで、鋼鉄の箱の中でバリバリと放電しぶつかり反響するようなDMXの正に電撃のラップが味わえる一曲で最高(痺)。最後は再びJannyceが客演参加した「Love That Bitch」で〆、やっぱりこういう哀愁も漂うシンセ曲って90年代の遺産な気がするし、このブルージーさを吠えて演出できるのはこの先もDMXほどのMCは出ない気がする。

やっぱりDMXは格好良い、一辺倒かもしれないけれど伝家の宝刀で斬れ味は今も健在です。最近のマンブルラップが悪いとは思わないけれど、こういう男臭くてマッチョなラップはやはり惹かれる。宗教的な動きなんかもしているDMXだけど、こうしてラップを聴いたらラッパーとして復活してほしい思いがムクムクと大きくなりますね。Swizz Beatzと全面的に組むか、それか自分はDJ Premierとかとがっつり組んだらもっと違う魅力を出せる気がします。


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