RocBox 2

自分の持っているR&B、Rapアルバムを聴いての感想を偏見で綴る。音楽に関する知識はほぼ無し、雰囲気で語る。

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プロフィール

Queen

Author:Queen
生年月日:1983年11月28日
星座:射手座
性別:男
血液型:A型
趣味:古典的推理小説読書
    黒音楽に浸る

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Stalley「New Wave」
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Ohio出身の長い髭が特徴的な若手MC、Stalleyの通算二作目となる『New Wave』を御紹介。StalleyといえばあのRick Ross率いるMMGに所属し、そのMMGからデビューアルバムとなる良作『Ohio』を出したのも記憶に新しいMC。その後もMMGに所属しながらMixTapeを出し続けていたらしいのですが、二作目となる『New Wave』はなんと通なら唸るReal Talk Ent.からのリリースとなっております。前作『Ohio』は巷ではなぜかあまり話題にならなかったんですが、僕はとても好きでその年の年間Top10で第六位に選出したほどのお気に入り。という訳で本作も全く話題になっていませんでしたが、サクッと購入はしていた次第です。
という訳でなかなか好きなこのアルバムについて徒然なるままに・・・・・・まず本作に関してはブックレットに全くクレジット記載が無いために、Producerやネタ元などが全く不明、なので僕の稚拙な感想のみで突っ走ります(暗中模索)。まずは澄んだ水の中を泳いで揺蕩うような波紋トラックが心地良い「Absence」、Stalleyのラップはとても滑らかで自由度も高く、こういう遊泳感のある曲線的なトラックもそつなく泳ぎ切る技術。表題曲である「New Wave」は彼らしいソウルフルなフレーズを延々と煙たくループしたトラックで、その中でもリフレインさせて共振させるイマドキも感じるStalleyのラップは、絶妙な湿度を保っていて鼓膜にしんなりと馴染む。ドス黒いホーン音をどっぷりと水底に沈めたようなくぐもったサウンドがドープな「Madden 96」も、Stalleyがなかなか水を切るような鋭いラップで進水する様が滑らかで美しい。キャラメルの様にどろりと空気を甘く溶かす「Kevin Hart」もソウルフルで燻し銀でナイスで、そんな黄金色のトラックをStalleyの静かな高温ラップがほろ苦く焦がすのがこれまた美味でたまらない(痺)。ざらざらとした砂利ビートに海風のように湿り気あるサウンドが吹き抜ける「Let's Talk About It」にも、軽やかエアリーで澄んだブルーのようなStalleyのラップはお似合いで、壮麗でいてハードさも兼ね備えた抜け感抜群な好ミッド。と思えばドブドブと濁流に飲まれるような重たいシンセが蠢くトラックに鼓膜も沈んでゆく「Soul Searching」では、どこか錆にも似た鈍色の輝きをザラザラとして放つStalleyのラップがイル。J. Cole辺りを思わせる薄暗くもシャレオツな「Sativa Break」なんかも、夜の帳のようにシンプルな色彩のビートとメロディだけにStalleyの鮮やかなラップスキルが映える一曲。星が瞬く様にメロディがちらちらと輝くのが美しい「Stock Up」も、Stalleyのシルクの様に滑らかなラップはまるで流星群のように滑っていて綺麗の一言に尽きる。最後は夜霧のようなしとやかさとミステリアスなひんやり感が楽しめる「What I Like」で幕切れ、闇夜の遠く彼方で散りゆく打ち上げ花火のようなぼんやりした光度を保つStalleyのラップも神秘的。

いや、確かに地味かもしれませんが、単純にStalleyって格好良いMCの一人だと思うんです。流行スタイルとかとは無縁な王道タイプな分、多分だけれど息の長いMCになるんじゃないかな(予測)。MMGから離脱したのはとても残念ですが、このままソウルフルなトラックを得意としながら悠々と活動して欲しいです。誰か腕のある(そして名の通っている)Producerとガッツリ一枚丸ごと組んで作ったりしたら、話題になるかと思うんだけどな。



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DMX「Redemption Of The Beast」
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Rap界の永遠の狂犬であり番犬、DMXの通算八作目(?)となる『Redemption Of The Beast』を御紹介。やはり自分のような三十路世代には最強に近いMCなのがこの、Dark Man XことDMX。Swizz Beatz率いるRuff Rhydersの看板MCとして数々の大ヒットを飛ばしました。Swizz Beatzこそまだ現役感がギリギリありますが、それ以外のRuff Rhydersの面々は見なくなってしまいました(悲)。DMXも宗教に目覚めたり紆余曲折ありながら、こうして届いたアルバムも復活作である前作『Undisputed』からおよそ二年後の2014年。しかもこのアルバムはどうも正規リリースではないみたいで、DMXの公式なアルバムかどうかも謎。しかしそこは永遠のアイドルDMXなので、買うしかありませんでした(一択)。
それではもう錆びついている感想を恥ずかしげもなく書くと・・・・・・まずは本作のブックレットにはクレジットの詳細が無く、その辺りはWikipediaを参考に書かせて頂いております。まずはDivine Barsなる人物が制作した「Spit That Shit」で華々しくも荒々しくスタート、もうこれが当時のRuff Rhydersを彷彿とさせるエッヂの効いたシンセのうようよビヨビヨ跳ねなバウンスチューンで僕はアゲアゲ(死語)。単純に平たく研磨した電子音を二枚刃仕立てでビートと共に繰り出すシンプルさながら、そこはDMXの全てを破る咆哮ラップで痛快に突き抜ける戦法でグッド。続く「Built Like A Bitch」はやはり瓦礫チックに荒廃させた電子音が鋭く突き刺さる中で、DMXの咆哮がジグザグに反響するのが頼もしい。Divine Bars制作の「On And On」は稲光のように鋭く響くエレキギターの音色と乾いたビートのみのシンプル構築ながら、そんなギターの通電によってDMXの金属より硬いラップがギラギラと鈍く輝くのが格好良く、低く唸る地鳴りのようなフックも鼓膜を捻じ伏せる静かな剛力があって素晴らしい。続く「Get Up And Try Again」もDivine Bars制作でギター弦が燻っては散るちょっぴりブルージーさも滲むミッドで、なかなかの曲線を終始描くなだらかなトラックは情感もあり、フックでの歌うようなフロウも健在でDMXの柔軟さを物語る一曲。Elicitなる人物が制作した「Solid」では、Busta Rhymesが率いたFlipmode Squadの手練れだったRampageが客演参加(懐)。ピコピコと跳ねるキメ細かい微粒電子音にスチール製の尖ったビートがザックザックと刺さるトラックが90年代なテイストですし、その中でDMXとRampageという頑丈MCがマイクを回す為に聴き手は耐震ゼロ。ド派手なホーンが飛び散りピアノ鍵盤が角張って流れる「I'm Gonna Win」なんかも当時のRuff Rhydersを踏襲した作りで、すべてをぶっ叩き引き千切り噛み回すDMXの獰猛さを楽しむのみなアッパー。もはや痙攣するように震えて昇天しているエレキギターの弦音とぶっといビートのみで進行する「It's A Problem」はKashmirとStan Spitが客演参加、こういうゴシックでエクソシスト的なロックカットなトラックとDMXの相性の良さは神懸かりで震える。本作のハイライトとも言えるのが「It's Goin' Down」で、遠くで鳴って響く雷鳴のような不可思議なあの感触。DMXが雨音のようにしとやかで切ない歌フックを響かせる哀歌で、強さと柔らかさが溶け合ったこのほろ苦さを演出できるのは、たぶん2pacとDMXだけなのでは(比肩)。きめ細かく鍵盤音を散りばめた「Shout It」も歌フックがなかなか効いていて、それでいて言葉を詰め込み弾丸のように吐き出すDMXの迫力も味わえる一曲。星空の下に吹き抜ける冷たい夜風のようにしとやかな「One More Night」なんかは90年代のセクシーなRapチューンをそのまま復刻(興奮)。DMXのゴツいのにスムースなラップの疾走感はまるで、黒く光るアスファルトの上を優雅に駆ける漆黒のランボルギーニのように流麗。そんな90年代のRuff Rhydersっぽいんサウンドの中で、本家本元で盟友のSwizz Beatzが唯一制作した「56 Bars」では、逆にホーンが瞬いて弾けるソウルフルなトラックを準備。盟友Swizz Beatzだからこそ、DMXの電撃のようなラップはこういうサンプルングっぽいソウルフルなトラックでも映える事を顕示したかったのは(憶測)。それを図ってかこれまた旧友であるDame Greeseもブレイクビーツを爆発させたオールドスクールなアッパー「Where You Been」で応戦、しかも客演にはFreewayが参戦という鉄壁布陣。単純明快なトラックに乗せてDMXの電撃とFreewayの火薬が反応し発破、二人揃って百万馬力の圧倒的パワーで痛快に突破。女性シンガーのJannyceが客演参加した「Right Or Wrong」ではアラームの様に鳴り響くシンセとストリングスのように斬れ味鋭いシンセの交錯と、全盛期のRockwilderを思わせるサウンドが最高にホット(死語)で、イケイケな女性と絡んでラップするという構図も90年代仕様な気がして嬉しい。再びDame Greeseが制作した「Gonna Get Mine」は完璧ロックチューンなアッパーで、鋼鉄の箱の中でバリバリと放電しぶつかり反響するようなDMXの正に電撃のラップが味わえる一曲で最高(痺)。最後は再びJannyceが客演参加した「Love That Bitch」で〆、やっぱりこういう哀愁も漂うシンセ曲って90年代の遺産な気がするし、このブルージーさを吠えて演出できるのはこの先もDMXほどのMCは出ない気がする。

やっぱりDMXは格好良い、一辺倒かもしれないけれど伝家の宝刀で斬れ味は今も健在です。最近のマンブルラップが悪いとは思わないけれど、こういう男臭くてマッチョなラップはやはり惹かれる。宗教的な動きなんかもしているDMXだけど、こうしてラップを聴いたらラッパーとして復活してほしい思いがムクムクと大きくなりますね。Swizz Beatzと全面的に組むか、それか自分はDJ Premierとかとがっつり組んだらもっと違う魅力を出せる気がします。


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