RocBox 2

自分の持っているR&B、Rapアルバムを聴いての感想を偏見で綴る。音楽に関する知識はほぼ無し、雰囲気で語る。

08 2018
SUN MON TUE WED THU FRI SAT
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31 -
プロフィール

Queen

Author:Queen
生年月日:1983年11月28日
星座:射手座
性別:男
血液型:A型
趣味:古典的推理小説読書
    黒音楽に浸る

ブログランキング
人気ブログランキングへ にほんブログ村 音楽ブログ HIPHOP・ラップへ
にほんブログ村 音楽ブログ R&B・ソウルへ
Q's Tumblr
http://rocqueen.tumblr.com/
Twitter
ブログ内検索
月別アーカイブ
ブロとも申請フォーム
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
音楽
310位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
洋楽
59位
アクセスランキングを見る>>
訪問者数
現在の閲覧者数
Coming Soon
QRコード
暇潰しに携帯でどうぞ
QR
Category: グループR&B  Tags: ---

Comment: 0  Trackback: 0

112「Q Mike Slim Daron」
12qmik.jpg

Bad Boy Records黄金期を支えた男性ハーモニーグループ、112の通算六作目となる『Q Mike Slim Daron』を御紹介。もう僕みたいな三十路はBad Boy Recordsにはお世話になりっぱなしだった訳で、だからこそ112が金銭問題で揉めて解散した時には悲しくて仕方ありませんでした(号泣)。それ以降はそれぞれがソロ活動を行い、このRocbox 2でもSlimの『Love's Crazy』『Refueled』Q Parker『The MANual』などを御紹介しております。そんな紆余曲折を経ながら、Bad Boy Records20周年の式典でリユニオンしたのをきっかけに、なんとまさかの12年ぶりの新作を聴ける運びとなりました(興奮)。
それでははたまた懲りずに感想を打ってみますと・・・・・・まず本作では大半の楽曲の制作を、Elvis "Blac Elvis" Williamsが担当しており、これはこれで期待してしまいますね(胸躍)。そのElvis "Blac Elvis" Williamsが制作した楽曲から触れると、「Without You」がそう。澄み切った水面が波紋を揺らして広げるような、静けさと瑞々しさが112の透明感のあるハーモニーにばっちりシンクロして、きりりと冷えたミネラルウォーターのようなトラックを鼓膜がゴクゴクと飲み干してしまいます(潤)。本作からの先行シングルとなった「Dangerous Games」は、ヴェルヴェットのような重量感のある光沢がなんとも美しいクラシカルミッドで、夜の街や乾杯するグラスの輝きに煌めいて、御洒落で気品漂うドレッシーな112のアダルトハーモニーでウットリ恍惚すること必至です(骨抜)。ズブズブと深水のようなビートの中で泳ぐ「Still Got It」は不思議な感触で、この深層水のようなトラックの中を泳ぐ112のハーモニーは性別違えどマーメイドのような滑らかさ。112のハーモニーは相変わらず繊細でキメ細やかながら、TimbalandやThe Neptunes的な金属的に尖ったファンクトラックがスリリングさを生み出す「Lucky」も最高で、フラッシュのように鮮烈な閃光を放って駆け抜けるのが痛快過ぎます。波を打つ様に煌びやかなシンセが輝く雲海メロウ「1's For Ya」は、ちょっぴりラップっぽい歌唱で抜ける炭酸みたいな112のハーモニーが清涼でグッド。ダークで濃厚ビターなストリングスで始まる「Simple & Plain」はゴスペルライクなバラードで、これはもうただただ眩く鮮烈な112の光芒ハーモニーに鼓膜を照射して除菌してもらうのみ。とここまでがElvis "Black Elvis" Williamsが制作した楽曲群で、残りは違うProducerが制作しております。「Come Over」はMelloTheProducerとThe Exclusivesが共同制作しており、まるで凝縮してドリップするように滴るトラックがとてもディープで、その中でゆらゆらと熱気のように立ち上る112の艶やかなハーモニーがなんとも美しく刺激的。112とJagged Edgeという名グループ二組八名で挑んだ総力戦の「Both Of Us」は、制作をBrianとBrandonのCasey双子とBrian Michael. Coxという鉄壁な布陣。濃厚ビターなJagged Edgeと柔らかミルキーな112のコーラスが溶け合う事で絶妙なほろ苦さが美味なハーモニーを演出。どこで切り替わっても両者が認識できるのは持ち味が全く違うからで、境目を味わうのがこのバラードの妙味(途中でBabyface「Soon As I Get Home」ラインの拝借もグッド)。「True Colors」はKen "K-Fam" Fambroが制作を担当、乾いた弦音に触れて波紋を広げるようなトラックに、トークボックスを使って熱波のように揺れる112のハーモニーも官能的に骨を溶かします。盟友Faith Evansが優しい雨音のような歌声を重ねる「Wanna Be Intelude」を経て流れ込む、Marcus "Daheatmizer" Devineが制作の「Wanna Be」はアコースティックギターを切なげに爪弾く色褪せミッドで、112の澄み切って清冽なハーモニーが(特にSlim)乾いた心にスーッと沁み込んで離さない美しさ(溜息)。The ExclusivesとEdimahが共同制作した「My Love」もギターの音色がひらひらと枯葉のように落ちて響くしんみりミッドで、こういう淡く切ない寒空のような透明感のトラックに、112の澄んで冷たいハーモニーがなんともシンクロしていて沁みます(胸締)。最後を飾る「Residue」は、Marcus "Daheatmizer" Devineが制作のシンプルなピアノバラードで、涙の乾いた跡のようにうっすらと残るメロディラインが秀逸で、112の悲しくも優しく深いハーモニーが胸に響きます(感動)。

やはりの抜群な安定感で昨年度、僕が選ぶ2017年アルバムTop10[R&B部門]でも第十位にランクインさせていた本作。単純に112がリユニオンしてくれたってだけでだいぶ加点もありますが、この純正なR&Bを、抜群にクリアなハーモニーで聴かせる112は最高です。ひとつだけわがままを言うならば、やはりBad Boy Recprdsお抱えだった制作チーム、The Hitmenが関与している曲があれば最高だったんだけどなー。




スポンサーサイト



テーマ : HIPHOP,R&B,REGGAE    ジャンル : 音楽

Category: 女性R&B  Tags: ---

Comment: 0  Trackback: 0

Demetria McKinney「Officially Yours」
demeatoff.jpg

New MexicoはAlbuquerque出身のシンガー兼女優、Demetria McKinneyの記念すべきデビューアルバム『Officially Yours』を御紹介。Demetria McKinneyはは出身こそNew Mexicoですが、現在はAtlantaを拠点に活動しているシンガー。その経歴は意外にも長く、これまでにMusiq Soulchildとの「Still Believe In Love」やDa Bratとの「100」、Lyfe Jennings「Talkin About Love」に客演するなど、なかなか渋い結果を残している苦労人だったりします。そういった2011年のデビューから数えると本作は苦節六年にもなり、この美貌ながら年齢も38歳なのだとか(驚愕)。とは言いつつも僕は彼女をあまり知らず、単純に美しいジャケットと、Executive ProducerにあのKandi Burruss(元Xscape)が名を連ねていたのに惹かれ、さらりと購入しておりました。
という訳でザックリにはなりますが感想を書いてみますと・・・・・・まずは本作のほぼほぼの楽曲をTravis Cherryが手掛けておりまして、これがとても功を奏していてDemetria McKinneyとの相性も良く聴き易い一因になっております。そのTravis Cherryの制作曲から触れてゆきますと、まずは男性シンガーのDemarcoを客演に招いた「Set It Off」がそう。なかなかメタリックにビカビカと輝くシンセの尖ったアッパーで銀色クール、Demetria McKinneyの艶っぽく微熱混じりに滑るヴォーカルがまた最高にクールですし、どこかトロピカルなジューシーさを放つDemarcoのヴォーカルも濡れてグッド。やんわりと冷たく潤んだピアノ鍵盤の音色が、どこか雨上がりの空のような色彩で美しいバラード「All Or Nothing」は、トラックと聴き手の鼓膜に虹を架けるようにDemetria McKinneyのヴォーカルがキラキラと響くのがすごく優しく眩いのです。これぞA-Townな角切りゼリーのようなプルプル感が味わえるアッパー「Kissin」では、やはりA-Town味を濃くするためにかJazze Phaが客演参加。これはもうモロに昔のCiaraがやりそうなトラックでもはやAtlantaに伝わる伝統芸、プルプルと鼓膜触りのいい角切りゼリー様のシンセとスカスカなビート、その中を品良くカラフルに彩るDemetria McKinneyのセクシー過ぎるヴォーカルがたまりません(病付)。弦のキュルリと軋む音がとてもナチュラルグリーンで清々しいボタニカルミッド「Is This Love」は、そんなトラックの中でそよ風のように淡く甘く吹き抜けるDemetria McKinneyの歌声を、胸いっぱいに吸い込んで寝転がるだけでOK(癒)。燦々と真っ直ぐに降り注ぐ陽光のような温かさに包まれるゴスペル風味な純白バラード「Happy」も、レース地一枚で作ったドレスのようにシンプルなトラックに響く、すっきりと芯の通った彼女のヴォーカルはまるで一輪の花のように可憐でいて力強い。まるで水の中に響く泡音のようにサッパリしたフィルターのかかった音色が美しい「Sextraordinary」は、どこか初期のBeyonce的なアプローチも感じる一曲。トラックとヴォーカルがジャブジャブと鼓膜に流れ込んであっと言う間に浸水して、そのまま泳ぎ出してしまうような深層水メロウで素晴らしい(自由)。最後を飾る「You Give Good Love」はWhitney Houstonの同曲カバーなのですが、ここでの神々しいほどの伸びやかな歌声は原曲に迫る素晴らしさで、改めてDemetria McKinneyのシンプル且つ圧倒的な歌唱力を呈示しています(納得)。とここまでがTravis Cherryの制作曲でして、あとは違うProducerも楽曲提供しております。アルバムスタートを飾っている「Caught Up In The Moment」はGoodguysが制作で、真夜中の濡れたアスファルトを思わせるダークブルーなシンセミッドでクール、静かに滑らかに曲線を描き漂う夜風のようなDemetria McKinneyのヴォーカルも青白く輝いていてシンクロ率100%。Lakordrick Hillが制作を担当した「Easy」では、Loleatta Holloway「Cry To Me」をサンプリング使用。秋の舗道に鮮やかな色を落とした葉が落ちて鳴るようなトラックは繊細にして儚げで、しっとりと濡れて沈んで艶やかな褐色の、Demetria McKinneyのダウナーな歌声がもう胸をキュンキュンと締め付けます(刹那)。水が伝って流れて零れて滴るように変化しながら響くトラックとヴォーカルがなんともセクシーなステンレス製スロウ「Stay」、R&Bの持つリキッドな魅力を存分に発揮したMichael Snoody制作のこの曲は本当に素晴らしい出来映え(痺)。「No, No, No」はKid Classが制作を担当したA-Townらしいバウンスチューンで、歌唱力のある彼女が敢えてする必要もなかったかなと思うのも本音。最後はボーナス曲扱いでStephanie Millsがミュージカル『The Wiz』で歌ったという「Home」をカバー、もうとにかくDemetria McKinneyが往年の名シンガーに負けず劣らずの実力者だと素直に感じ入るばかり。

実は本作は毎年年末の恒例企画、“僕が選ぶ2017年アルバムTop10[R&B部門]”でも(あのSZAを抑えて)第七位に選出した程のお気に入りだったりします。アンビエント以降のR&Bアルバムは良い意味でトーンが統一されているのですが、本作はどこか90年〜00年代らしい、バラエティに富んだ小粒感のある一枚でそれが妙にツボでした。歌声も容姿も美しく華のあるDemetria McKinneyの歌声を存分に活かした、シンプルながらも上品なミッド曲の配分も素晴らしい。まだ聴けていないという方は損している、そう言いたくなる良質な一枚でした。








テーマ : HIPHOP,R&B,REGGAE    ジャンル : 音楽

Category: 男性R&B  Tags: ---

Comment: 2  Trackback: 0

Tank「Savage」
tanksavagecov.jpg

R&B界きっての肉体派SSW、Tankの通算八作目となる『Savage』を御紹介。もうとにかく男性ホルモンを放出するのがこのTankで、性スキャンダルで表舞台から姿を消しそうなR. Kellyとは違ったクリーンなエロスで存在感を発揮し続けています。前作『Sex Love & Pain II』よりおよそ一年ぐらいのスパンで届いた本作、本作ではいつも魅せてくれている逞しい裸体を封印してのジャケット、という事でなぜか少し不安を覚える僕がいました(笑)。
それではそんな不安は的中したのか感想を書くと・・・・・・まずはJovan J. DawkinsにBangerz、Jevon Hill、Stanley Green, Jr.が共同制作した表題曲「Savage」でスタート。まるでガラス片のように尖って不安定な寝音色を束ねたひんやりと冷たいミッドで、低く唸るように響くTankの静かなヴォーカルがひりひりとした獣感を漂わせていてグッド。SlikkMuzikが制作を担当した「Everything」では、Trey SongzとLudacrisが客演参加。Tankに客演は基本要らないと思っているし、こういう時には必ずChris Brownが起用されていたけれど、今回はエロス継承者としてTrey Songzを起用したのが抜群に良い(興奮)。 ゆっくりと深く深くグラインドするトラックは女性的の肉感ににも似てふくよかで残酷で。熱に反応して汗ばみ濡れるTankとTrey Songzのヴォーカルも相性抜群ですし、Ludacrisの骨太ながらエロく曲線をスラップするようなラップもバッチリ。同じくSlikkMuzikとJustin Lyonsが共同で制作を担当した「Do For Me」は、真っ暗な浴室でバシャバシャと浴びるシャワーのように、ほんのり騒々しく交錯し飛沫をあげる音色がセクシーで、だからこそ太くてしなやかなTankの筋張ったヴォーカルがより美しく際立ちます。なぜだかびしょ濡れで雫を滴らせたアコースティックギターの音色が凛と響く、美しくも幻想的な濡れミッド「Only One」は、SilkkMuzikとJustin LyonsとJeremy Haristonが共同制作。このギターと雫ならば普通ボタニカルになるところ、Tankはきっちりと女性の濡れ髪のような線の細さと熱気に変換、ちょっぴりエコーのかかったTankのヴォーカルが余計に愛で濡れた浴室を彷彿とさせてたまらなく切なくエロい(悶)。Cardiakが制作を担当した「You Belong To Me」は真夏の夜風みたく熱が冷めてゆくような感覚に似たミッドで、夜明け前にも似た透き通るようなブルーを放ちます。ファルセットを翻して颯爽と吹き抜けるTankのヴォーカルは稀有で、ここまでエアリーなTankは聴いたことがないくらい。SlikkMuzikとJustin Lyonsが共同制作した「Good Things」では、Candice Boydが客演参加。まるで高級ホテルの浴室にムラムラと立ち込めるスチームと、石鹸と汗の匂いが混じったような生温かな艶やかさが素晴らしく、筋骨隆々でしとやかに愛撫するように優しいTankのヴォーカルと、それに呼応して曲線を描いて絡み付くCandice Boydの色っぽいヴォーカルも綺麗。CardiakとSwiff Dが共同制作したド直球な「Sexy」は、重ねた体がどんどん深く沈んでゆくように波打ち鼓動を打ち、そんなトラックに思わず仰け反りたくなること必至(昇天)。どこか捩れて喘ぐように高く鳴り響くTankのヴォーカルがまたなんとも官能的で、男性の僕でも高揚してしまう悶絶スロウジャムで素晴らしい(絶賛)。静寂とビートの対比がまるで、真夜中に秒針の音を聴くような、少しチクリとした感触に似た、Cardiakが制作の「When We」。汗と愛液がじんわりと熱で浮かされて溶け合うようなトラックが夜空をゆっくりと青白く燃やす、Tankでしか表現し得ないであろう濃密で官能的なスロウジャム(溜息)。低く濃厚ビターなTankの歌声がしとやかに優しく性感帯を刺激する「F It Up」、激しく甘い情事を終えて朝焼けに照らされて目覚めるような淡い色彩と、細く射し込む朝陽のように眩い煌びやかなTnakのファルセットがたまらない「Nothing On」と、この二曲のみがTank自身による制作。最後を飾るのはDa Internzが制作し、客演にJ. Valentineが参加した、度数の高いアルコールのように灼けたミッド「Stay Where You Are」。最後の最後にこのブルージーさが鼓膜にやけに沁みて、男の慕情をじわじわとくすぐるのがナイスです。

R&Bに不可欠な要素にやはり情事やエロスというものがありまして、それをバッチリ体現し芸術にしているのがTank。真夜中の濡れた浴室のようなエコーと湿度を、Tankの筋骨隆々なヴォーカルがその熱とフェロモンで蒸発させ、その時に生じる色香と音色がTankの音楽を構築しています(痺)。毎度と不思議に思うのは、聴いている僕は男性なのに、どうしてかTankのセクシーさは鼓膜に突き刺さり抜けないという点(笑)。とにかくやはりマッチョとエロスは切って離せないことを実証し続ける、Tankの通常運転の傑作でした。






テーマ : HIPHOP,R&B,REGGAE    ジャンル : 音楽

Category: 男性Hip Hop  Tags: ---

Comment: 0  Trackback: 0

Amine「Good For You」
41xAdm114PL.jpg

Oregon州はPortland出身の新人MC、Amineの記念すべきデビューアルバム『Good For You』を御紹介。エチオピア人とエリトリア人の移民の両親の間に生まれたというAmine、ずっとバスケットに専念したところ、相手チームをラップでディスしたのが周囲にウケ、ラッパーになることを志したのだそう。14年から15年にかけてミックステープなど三作を発表し、いまや毎年恒例の超重要な新人登竜門の“XXL Freshman Class 2017”にも選出されました。と書きましたが僕の中でAmineは全く記憶に無く、本作もなんとなく前情報無しに店頭に並んでいたから買ったという為体で御座います。というのも、大好きなNellyが客演参加していたからという。
という感じですのでライトな感想にはなりますが・・・・・・まずはJahaan SweetとPasqueが共同制作した「Veggies」では、Ty Dolla $ignが客演で参加。これが朝露を思わせる凛として瑞々しい音色を繋いだ前半部分と、軋むような金属的な板金トラックの二部構成で面白い。Amineの良い意味で脱力して柔らかなラップがブリキのように軽やかに響き、そこに例のオリーブオイルみたいなTy Dolla $ignのピュアグリーンな歌声がとろーりとかかる事でコクが生まれてグッド。まさにAmine色とも言える「Yellow」はFrank DukesとMetro Boominが共同制作(Co制作をMurda Beatz)し、客演にはNellyが参加という面白い人選。チューブから黄色の絵の具を練り出して、ぶりっとはみ出し塗ったようなべったりのカラフルさが輝く電子チューン。AmineのどこかLEGOブロックのように原色で角張った単語結合を思わせるラップも遊び心満載ですし、Nellyのあまりにもキュートでジューシーなフロウにも思わずニヤリ。全米11位を獲得する大ヒットとなった「Carline」はAmineとPasqueが共同制作、これはまずジェリービーンズみたく甘くて粒々としたAmineのラップが無条件に面白いんだけれど、ゼリー状の電子音をブアッブアッとだけ鳴らしカラカラとビートを転がすという、どこか全盛期のThe Neptunes的な抜け抜けスカスカなトラックの世界観が実に素晴らしい(虜)。そのPasqueとAmineが共同制作した「Hero」もやはり音数は少なくシンプルループ、そんなシンプルなギター弦の音色はまるで飛行機雲のように伸び、Amineのラップはどこまでも暢気に浮かび流れる綿飴みたいな雲のよう。ピカピカと瞬くシンセに抹香のように妖しく漂い広がるアジアンテイストな笛音がスパイシーな「Spice Girl」、Frank Dukes制作のこのトラックはやはりキレキレで、その癖にも負けないAmineのピリリと辛い刺激的なラップも妙味。「STFU」はVegynとAmineが共同制作しており、まるで水の中で聴く泡のコポコポ音にも似た電子音が浮かんでは消えるのが幻想的で、Amineのエフェクトも駆使しつつ歌ったり早口で駆けたりするラップも水と戯れ滑り泳ぐようで気持ちがいい。J Grammが制作した「Wedding Crashers」ではMigosよりOffsetが客演参加、こういう単純に可愛くおどけるトラックで聴くOffsetの三連符はまた違った味わいでナイス起用。またまたFrank Dukesが制作を担当した「Sundays」もトラックが凄く精巧で、湿度の高い異国のホテルの一室でレモネードを飲む様に、ビート後にもたれてラップをとろけさせるAmineの微睡んだラップも綺麗。「Turf」ではまさかのMalayが制作を担当したミッドで、遠くで聴こえる真夜中の海鳴りのようなトラックに、頬を撫でる潮風のように柔らかなAmineのラップが情緒豊か。Guy Lawrenceが制作を担当した「Blinds」はまるでATCQみたいなビートでこれも素晴らしく奥が深い、ぶるんと弾力のある鍵盤音を連ねたトラックの中で、Q-Tipを彷彿とさせる鼻にかかって甘美なAmineのラップがクール。再びMalayとPasqueが共同制作した「Dakota」には、なんと御大のCharlie Wilsonが客演参加。Malayらしい魔法が炸裂でまるで鉱石が輝くような不思議な光芒の中をAmineと進み、Charlie Wilsonの芳醇な歌声がぶっとい光の道を作るのが楽しい。「Slide」はJahaan SweetとAmineが共同制作しており、やはりゼリー状の電子音をボムボムと弾ませてAmineのジェリービーンズ的なラップが弾けるポップな一曲。PasqueとAmineが共同制作した「Money」は、だだ広い青のシンセの中をクールに遊泳するコズミックな一曲でやはり美しい。またまたFrank Dukesが制作を担当した「Beach Boy」も鍵盤音がパチパチとシャンパンの泡のように弾けるのがオシャレで、どこかPharrellにも通じるポップで色鮮やかなヴォーカルも最高にシンクロ。最後はボーナス曲扱いながら、あのKhelaniを客演に迎えた「Heebiejeebies」を準備。Jahaan Sweetが制作のトラックはやはり炭酸ジュースのようにカラフルできりりと冷えた感触のR&Bマナーなミッドで、AmineとKhelaniの透明感のある水彩絵の具のようなヴォーカルの混じり合いもナイス。

なんだこのアルバム、めちゃめちゃカッコイイじゃないですか(不意打)。AmineのLEGOブロックのようにカチリと結合させるカラフルなラップも良いんですが、やはり結構な芸術点を誇る(特にFrank Dukes!)トラック群が素晴らしい。そんな色鮮やかで多様なトラック群に臆せず、乗っかり並走し寝そべり泳ぐとAmineもなかなかの曲者でグッド。なんとなくMac Millerあたりを楽しめる方は、素直に面白いと感じるんじゃないでしょうか、聴いていない方は是非とも。






テーマ : HIPHOP,R&B,REGGAE    ジャンル : 音楽